子宮卵巣摘出で認知症・パーキンソン病になる確率が大幅に上がる

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こんにちは、李哲です。
スタンフォード大の李宗恩博士1の記事を翻訳しました。

子宮切除無害? – 當張仲景遇上史丹佛

「子供を産まないなら、子宮卵巣を全摘しても大丈夫」という話には騙されないで下さい。あなたの先生は、西洋医学の勉強をしていません。

「子宮全摘手術は無害」の説は間違い!

診療所で患者さんからよく話を聞きます。彼らの家庭専門医、婦人科医はみんな同じことを話しているそうです。

「子供を作らないなら、子宮摘出手術しても害がありません。」

本当に?

「腦、髓、骨、脈、膽、女子胞,此六者,地氣之所生也,皆藏於陰而象於地,故藏而不瀉,名曰奇桓之腑。」

黄帝内経』より

中医学の理論でいうと、子宮・卵巣、すなわち「女子胞」は作用は生殖だけではありません。体の全体的の運営に作用しているのです。

このような中医学の解釈だと、家庭専門医・婦人科医は鼻で笑うだけ。一部の患者も漢方薬を信じるけど、西洋医学のオススメがあって、数ヶ月も漢方薬を飲む面倒くささを考えて、やはり子宮を切っちゃったほうが素早いと判断します。

残念ながら、中医学理論でなくても、西洋医学の理論ですら「子宮全摘手術は無害」の説は間違い

子宮卵巣全摘した女性は、認知症・パーキンソン病になる確率が大幅に上がる

研究によると、脳と子宮卵巣はお互いに影響しています。まるで会話をしているように。その中の一つが、エストロゲンの産生と伝送。エストロゲンは女性の生殖機能を維持するだけではなくて、内分泌系・心血管系・新陳代謝・骨格成長にも影響しています。同時に脳細胞の成長・効能にも重大な影響がある。たとえば記憶力と認知力など。

子宮卵巣摘出で認知症・パーキンソン病になる確率が大幅に上がる

研究によると、子宮卵巣摘出した女性が認知症(Dementia)、パーキンソン病(Parkinson’s disease)になる確率が大幅に増える。ほかの後遺障害は、まだ確認中。

もっとも大事なのは、子宮卵巣摘出後にエストロゲン系の薬を飲んでも上記の後遺障害をへらすことができない。なぜなら、肝になるのはエストロゲンではなくて、脳と子宮卵巣の「お互いの会話」だからです。エストロゲンは、現代医学がその会話を解釈した一部の機能に過ぎない。

中医学のたくさんの理論はデタラメに見えますが、実際には真理です。

女性の老化が早いのは、2千年前の『黄帝内経』にすでに書いてある

エストロゲンを話したので、エストロゲンとテストステロン(Testosterone)を例にして話を続きます。

テストステロンとエストロゲンは、男女を区別する主な素因だと言われています。男性にはテストステロンが多めにあって、女性にはエストロゲンが多めにある。年齢とともに体内のエストロゲン・テストステロンは下がります。

男性のテストステロンが下がる幅は緩やか、女性のエストロゲンは中年以後急激に減ります。このような変化は、現代医学に不安を与えました。女性は男性も老化が速いから。

2千年前の 『黄帝内経』 には、最初から記述しました。女性のサイクルは7年、男性は8年。比べると女性は確かに男性より成長が早くて老化が早い。男性は成長が遅くて、老化も遅いです。

「七七(49歲),任脈虛,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壞而無子也」,男人「七八(56歲),肝氣衰,筋不能動,天癸竭,精少,腎藏衰,形體皆極」,又說「此雖有子,男不過盡八八(64歲),女不過盡七七(49歲),而天地之精氣皆竭矣」

黄帝内経 』より

西洋医学は中医学からヒント・アイデアをもらうべき

エストロゲン、テストステロンの変化の差別は、たくさんある要因の一つかも知れないけど、我々は『 黄帝内経 』を見るとき、小説を読むように気持ちになってはいけません。

このような中医学理論は、現代医学に何か新しい発見・考え方を示すことができないのか?

古典的な中医学は、西洋医学の研究データでその理論が正しいと証明する必要がありません。逆に、現代医学は中医学理論からたくさんの仮説・ヒントが得られ、さらなる飛躍がはかれます。

終わりに

次回、お医者さんが「子供を産まないなら、子宮全摘しても害がありません」と言ったとき、お医者さんに質問してください。

「脳と子宮卵巣は関連性がありますか?」

もし、お医者さんの答えが「脳は子宮卵巣に命令出してエストロゲンを分泌します」で、「子宮卵巣は脳の記憶力と認知力を影響する」でなかったら、中医学理論で弁論する必要がありません。そのお医者さんに必要なのは、現代医学の最新研究をもっと学ぶことです。

李哲の解釈と説明

五臓六腑はお互いに「会話」している

五臓六腑は単独の臓器ではない。
深いつながりがあります。

以前、NHK番組でも報道されました。
当時の感想文は以下をご覧下さい。

「子宮がなければ、子宮の病気にもならない」説は間違い

ある西洋医学の先生たちは、臓器がなければその臓器の病気にならないと幼稚に考えています。残念ながら、人体の構造はそう簡単ではない。

臨床の例をあげると、子宮がなくても子宮内膜症になる。なぜなら、患者さんの諸症状が子宮内膜症そのままだからです。以下の症例が一つの証。

ほかの例をあげると、乳房がなくても乳がんになります。なぜなら、乳房にしか存在しない癌細胞をほかの臓器で見つかったからです。

将来、これが常識になったら、乳がん予防のために乳房切除したアンジェリーナ・ジョリーさんは泣くでしょうね。

人体には無駄な部品が一つもない

西洋医学は科学的だとアピールしているけど、実際に把握しているのは人体機能のごく一部です。だから、「盲腸は必要ない」「扁桃腺は切っても大丈夫」など、笑い話が残るわけ。

無駄な部品だと判断するのは、西洋医学がまだ100%解明できてないからです。

考えて見てください。
人間が作った携帯電話、パソコン、鉛筆、自転車…どの商品に無駄な部品が入っていますか?人間ですらこのレベルなのに、人間を作った神さまが要らない部品を入れると思いますか?

臨床で見ると、盲腸をとったあと、軽いバージョンの癒着が起きて腹痛・便秘になる人がいます。詳細は以下の記事をご覧ください。扁桃腺切った患者さんは、まだそれほど多く見てないので分かりません。

子宮卵巣の病気は漢方・鍼灸で治るから切除する必要がない

そもそも西洋医学が子宮卵巣を摘出するのは、治せないからです。例えば産後の大量出血、頑固な生理痛、子宮がんなど。

ただし、中医学で治療不可能だと言っていません。100%と言っていいほど、子宮卵巣の病気は治るから、切る必要がありません。以下は関連の症例。

上記の症例を見て、子宮卵巣の病気で全摘出を選びたいと思いますか?

すでに摘出した方は仕方ないですが、なにか不調がありましたら、漢方・鍼灸の治療を受けてください。副作用なしであなたのつらい症状を治せます。

体調不良で病院に行ったら、今度は大腸よ脾臓よなど、一部もしくは全摘出されるかも知れません。

  1. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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