背中がムズムズして眠れないのを鍼1回で治した例。むずむず症候群の原因とツボで治せる理由も説明します。

こんにちは、李哲です。

夜になると背中や足がムズムズして眠れない。何度も寝返りを打ってしまう。

西洋医学では「むずむず症候群(レストレスレッグス症候群)」と呼ばれる症状ですが、中医学では比較的シンプルに原因を説明できます。

今回は背中のムズムズが鍼1回で改善した症例と、なぜその症状が起こるのかを解説します。

📍この記事で分かること

✅️背中や足がムズムズして眠れない原因
✅️むずむず症候群を中医学でどう考えるか
✅️背中のムズムズが鍼1回で改善した症例
✅️自宅でできるお灸のセルフケア

目次

ムズムズ症候群とは

むずむず症候群(レストレスレッグス症候群)は、夜になると足や背中がムズムズして落ち着かず、眠れなくなる症状です。足に起こることが多いですが、背中や腕に出る人もいます。

背中がムズムズして眠れないのは鍼1回で改善した

2020年7月に起きたこと。
30代の女性。

主訴は背中がムズムズして、布団に入ってもなかなか眠れない。1~2時間ずっとゴロゴロしないと落ち着かないそうです。ムズムズする場所を指してもらったら、ちょうど膈兪を中心に少し広い範囲でした。

治療のツボは膈兪のみ、左右に鍼2本。
15分後に鍼を取りました。

人間の背中の解剖図に、膈兪穴を含む膀胱経のツボを赤い点とラベルで表記したイラスト。むずむず症候群の治療に用いるツボの位置を示している。
むずむず症候群の治療に有効な膈兪穴と膀胱経のツボを背中の解剖図に示したイラスト

その後、彼女からもらった報告は、「鍼したその夜は10分で寝ちゃいました。背中がむずむずするのも治りました。」

むずむず症候群の原因は「血虚」

西洋医学では鉄欠乏性貧血との関連が指摘されている

なぜベッドに入って寝ようとした時、背中もしくは足がむずむずするのか?

西洋医学は①セロトニン・ドーパミンの機能低下②鉄欠乏性貧血が原因だと言います。

またドーパミンが出ましたね、むずむずするのも脳がおかしいから?(笑)

デタラメ理論:ドーパミンに関して、ほかの漢方医はボロクソ言ってました。過去記事があるので、参考にしてください。

🔗ドーパミン理論を批判する漢方医の見解はこちら

中医学では「血虚」と考える

中医学の理論で足・背中がむずむずするのは単なる「血虚」。西洋医学の貧血に近い意味です。一つ注意していけないのは、中医学で「血虚」は患者さんの症状を判断基準にして、血液検査の結果を基準にしません。

たとえ血液検査では貧血ではないと言われても、足もしくは背中がむずむずする症状があれば、中医学では「血虚」だと判断して関連の治療をします。

「血虚」の現れる症状は、人によってバラバラです。むずむず症候群の方もいるし、皮膚がかゆくなる方もいます。たとえば日光で赤い発疹が出る人。過去の症例があるので、参考になると幸いです。

🔗血虚が原因の日光アレルギー(蕁麻疹)の症例はこちら

血が不足するとムズムズ感が起こる理由

血が足りないと、なぜむずむずするのか?

現実のもので例えします。
寒い地域に住んでいる人は、よく分かると思います。末梢循環障害で手足がキンキン冷え切ったとき、最初は痒くなります。

凍傷した時、痛みとともに痒みがあるのは、血行不良で手足に血が十分に流れてないからです。足もしくは背中がむずむずするのは、「軽い凍傷」だと言っても良いでしょう。

🔎合わせて読みたい:血行不良による足のかゆみと冷え性の症例はこちら

ツボで「むずむず症候群」を治せる理由

膈兪が有効な理由

血が足りないのが原因だと分かれば、治療法も簡単です。血を補う作用があるツボを刺激して、体に頑張って血を作ってもらえばよい。

膈兪穴は古典鍼灸理論で、「血会膈兪、血病治此」だと言われています。直訳すると、膈兪穴は血が集まる要塞、血液の病気であれば膈兪穴で治す。

上記の女性、背中がむずむずするのもちょうど膈兪穴あたりでした。以前治療した糖尿病患者さんも、ちょうど背中のむずむず症候群があったけど、同じツボを押して治しました。当時の治療内容は以下をご覧ください。

🔗背中のムズムズを改善した糖尿病患者の症例

足がムズムズする場合の治療穴

足がむずむずする場合は?

私は治した例があるけど、ちょうど三陰交穴と血海穴のあたりでした。
つまり、三陰交と血海だけで足のむずむず症候群が治るわけ。去年の例から見ると、2~3回で治ってました。

むずむず症候群のセルフケアとお灸の方法

体は辛くなったとき、押してほしい・鍼を刺してほしい場所を自然に教えてくれるのです。

鍼治療に来れない方は自宅でお灸してください。

  • 背中がむずむずする方は、膈兪穴にお灸を連続で9個やる。
  • 足がむずむずする方は、三陰交穴にお灸を連続で9個やる。

千年灸でも構いませんが、できればもぐさと生姜で「生姜灸」をしたほうが効果高いです。生姜灸のやり方は、以下の記事が参考になります。

🔗生姜灸のやり方を画像付きで解説した記事はこちら

病院で改善しない不調は鍼灸も選択肢になる

中医学が病名を乱立しないのは、理由があります。病名をたくさん作れば、なぜこんな症状が出たのか、根本的な原因がわからなくなります。

中医学は本質を尋ねる医学で、表に現れている現象をやっつける医学ではありません。

たとえば、あなたが死んだ人が見えると主張する。西洋医学は精神科病院に監禁するかも知れないけど、中医学は瘀血を消す方法で治せます。

🔎合わせて読みたい:幻覚や異常感覚を中医学で改善した症例はこちら

様々な不調で病院に行くと、もらうのは聞いてもわけわからん病名。そして、副作用だらけの薬をもらう。

むずむず症候群をたとえ話にします。
飲み薬のプラミペキソール の副作用は、ジスキネジア(舌を動かしたり出し入れしたり、絶えず噛むような口の動き)、傾眠(意識がぼんやりして睡眠に近い状態)、吐き気、消化不良。

上記の副作用一覧を見て、あなたは飲みたいですか?

中医学は陰陽五行論があり、五臓六腑・経絡が病気になったときの自覚症状があります。あなたにどんな症状があっても、解釈ができて治療も可能です。

病院の治療以外に、漢方薬・鍼灸の選択肢があることを覚えてください。

「原因不明」と言われた症状が改善した症例

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ウチの妻と長女がムズムズ脚症候群です。
    妻は落ち着いていますが、長女は今の時期とか出る事が多いです。

  • id:mraka2015 さん
    コメントありがとうございます。
    むずむず症候群がありましたら、ぜひ本記事中に書いたツボに千年灸をやってみてください。楽になるはずです。

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