【※本記事は2019-07-10更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はアメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。最後には私の感想文があります。
中国語本文のリンク先は、
(2011-09-14 08:55 発表)
筋トレヤリ過ぎて体を壊した黒人男性
朝から晩までプロテインを食べるアメリカ人
アメリカ人は、ジムで筋トレするのが大好きです。
ジムはとても大きい産業で、スポーツジム室もアチコチにあります。
筋トレの為の滋養強壮品もたくさんあって、一般的なのは高タンパク質のプロテイン。
アメリカ人は筋トレ始めると、気が狂ったみたいです。朝から晩までご飯を食べないで、このようなプロテインばかり食べています。
体がコツくて強そうなのに、内臓がボロボロの黒人男性
いつのまにか、私の診療所には一人のジムの先生が来ました。
その後、ジムの先生の紹介で、たくさんの友人が治療に来ています。
その中には現役の警察までいます。
来てからSir、Sirと言いながら私の質問に答えていますね。
この日、ジムの先生は一人の黒人を紹介して来ました。黒人を見た瞬間、私は一人の名前を思い出しました。『水滸伝』の登場人物:李逵(りき)。
ジムの先生の話によると、この黒人はまさしくPower House(意味は発電所)。
残念なのは、黒人は歩くとき捻挫でもしたように、片足を引きずっている。
黒人はとても礼儀正しい人で、質問答えを繰り返していました。
彼の脈はとても沈。
気虚かも知れないし、筋肉が分厚いのが原因かも知れない。ちょっと分かりにくかったです。ほかの症状も同時に診ないといけません。
舌苔は黄色と白が混ざって、膩苔。
眼診の結果、すぐ気虚であるのが分かりました。
眼診の応用例は、以下の記事も参考になると思います。
難病指定のALS(筋萎縮性側索硬化症)が漢方薬で劇的に改善した例です。
筋トレのやりすぎが原因で、「気虚証」になった
彼の肝臓と腎臓は両方弱くなっています。虹彩には毒素の蓄積が見えて、瞳孔が小さくて、はっきりしていない。心臓の部分も赤くなり、典型的な心臓の気が足りない目。
質問と答えを繰り返した最後、私は彼に話ました。
「あなたは肝臓と腎臓が弱いので、両方とも補う処方箋が必要です。」
黒人は、ほとんどの人が提出する質問がありました。
「それでは、今飲んでいる西洋薬はどうしますか?」
私「漢方薬を飲む時は、西洋薬を止めて下さい。」
現実はこうです。
たくさんの人は体調不良になったら、最初に西洋医学の治療に行きます。
彼らは西洋医学を伝統的な医学(traditional medicine)、もしくは普通の医師(regular doctor )、もしくは従来の医学(conventional medicine)と呼びます。
西洋医学の治療でダメだったら、中医学の治療をやってみようと思う。
だから、みんな彼みたいな質問があります。
私の意見はいつも、西洋薬は止めることを薦めます。
でも、止めるかどうかは、あなた一人で決めて。
鄭先生と違って、ニハイシャ先生はハッキリ断ってました。
西洋薬を飲む人は診ない!
以下の記事でご確認ください。
友人が背中を押して、黒人男性は漢方薬を試すことにした
黒人「私は毎週主治医の所に行って検査をしています。」
私「ちょうどいいです。そうすると、あなたは漢方薬の効果が分かるはず。」
彼と一緒に来た友達も言いました。
「そうそう。漢方薬飲みながら検査をして良いでしょう。漢方薬が効果あるかないかも分かるし。」
私の患者さんには、熱心な方が多いです。
いつも友達を連れてきて治療させたがる。
一人の黒人婦人は更に熱心すぎて、彼女の家族は私と彼女が手を組んで、商売でもやっていると勘違いしたそうです。
黒人李逵(りき)は友達が言うので、半信半疑でやってみることにしました。
漢方薬を飲んでから足腰が機敏になり、足を引きずるのも息切れも治った
結果は大変な事になりました。
この黒人李逵(りき)は、毎週決まった日の朝一番、診察室の前で待っています。
彼が言うのは、精神的・肉体的にすごい変わった。
階段の上がり下りでも息切れしなくなり、足腰が機敏になり、足を引きずるのもなくなった。
一回だけ彼に真武湯と生脈散を処方したら、彼が言うのは、ジムである機械を持ち上げる時、せいぜい10回しかできなかったのが、余裕たっぷりで13回もできる。
彼は当時に思ったそうです。
「こいつ、私に何をくれた?!」
黒人男性より自分が黒いという白人女性
この黒人は非常に話しが好きて、考えるのも深い。
毎回来ると、内容がいろいろで人文政治、仕事内容…なんでも話せます。
ある日、私は彼に聞きました。
「なんでこんなに早く来ていますか?」
彼が言うのは、夜勤が終わってから直接診療所に来ている。診察が終わったら、そっこう家に帰る。彼は普段ジムの先生を仕事をして、週2回だけバーで用心棒(Bouncer)をしているそうです。
ある日、英語クセがすごく強い白人女性がバーに来ました。彼は仕事通りに身分証明書をチェックしていたら、突然その白人女性が言うのは、「私はあなたよりさらに黒いよ!」
黒人李逵(りき)は一瞬わけわからなくて、彼女のパスポートを見たら、なんとアフリカ出身の白人。だから、黒人男性より黒いと言い張るんですね。
黒人李逵(りき)はさらに話が弾んで、アフリカ大陸の風情から民族差別など、いろいろ話しました。
彼が言うのは、南アフリカなどのアフリカ国では、地元の黒人たちは地元の白人を黒い鬼(Niger)と呼ぶそうです。その呼び方は白人に対する尊敬。世の中は本当に不思議な事ばかりです。
病院の検査でも、腎機能は前よりだいぶ良いと言われた
ある日、黒人李逵(りき)は喜んで私に話しました。
彼は先週、西洋医学の主治医に検査してもらったら、腎機能は前よりだいぶ良い(彼は以前、毎週主治医に検査してもらうと言ったけど、嘘であるのを前から知っていました。)
彼はまた私に話しました。
「主治医は警告した事があります、中医学とかほかの薬草療法は止めといて。」
私は聞いて大笑いしました。
筋肉を増やすために飲んだプロテイン、その副作用は腎臓を壊す!
彼が言うのは、「プロテインで腎臓がダメになったのは分かります。このようなプロテインは一時的に飲むもので、またすぐ止めないといけない。」
人の本質って、こんなもの。
もし皆に「犬のウンチを食えば精力増加になる」と宣伝したら、たくさんの人は列に並んで、喜んで犬のウンチを食べます。
筋肉をもっと増やすために、黒人李逵(りき)は最強の毒薬でも食べたのです。その結果は、腎臓を壊してしまいました。
彼はまた私に話しました。
彼は今社会福祉療養金とアルバイトで生計を立てている。
私:「それで大きなマンションと3人の子供が養えるんですか?」
黒人李逵(りき):「私は家計が上手い人ですよ。」
本当に予想外の事でした。
李哲の感想:筋トレで腎臓がダメになるのではなく、プロテインと西洋薬が原因
先に訂正したいのがあります。
鄭先生は筋トレのやりすぎが原因だと言いますが、私の観点は西洋薬とプロテインが原因で腎臓がダメになっている。
プロテインとビタミン剤は性質が同じで、人工的に合成されたものです。
人工的な栄養と自然な栄養成分は、質がまったく違うので騙されないでください。
以下に翻訳文、参考になると幸いです。
筋トレをするのは、皆さんにもオススメします。
現代人は運動が少なすぎ。
筋肉がないので、内臓は昔の人と比べらてだいぶ弱いです。
中医学の理論で、筋肉は脾臓が管理しています。
筋肉がないのは、脾臓が弱い事を示す。
脾臓が弱いと食が細い・食欲不振になります。
筋トレをすると、脾臓を鍛えることができて、体重も自然にある程度上がる。
運動は必要です。
ただし、過度な運動は避けるべき。
あと、このプロテインは飲まないでください。
その副作用は腎臓を壊すこと。
つまり腎虚証になり、男性の場合は頻尿・尿のキレが悪い・朝たちがなくなる・記憶力の低下・ED(ぼっき不全)などの症状が出ます。
◆サプリの副作用は腎臓結石!サプリで健康になるなら、この結石は空から降ってきたのか?
◆5年間の倦怠感、不眠症、冷え性は5日の漢方で9割治った母。一日数十回の血便は4回に減り、血も止まった息子。
◆乳がんを悪化させる過度な心配症、前立腺がんを作り出すビタミン剤。余命3ヶ月の肺がん+悪性脳腫瘍の女性は漢方薬を飲んで、いまだに生きている。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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