こんにちは、李哲です。
扁桃腺が腫れて喉が痛いのを5分で治した症例を紹介します。
扁桃腺炎を治すのは簡単でしたが、ほかの症状もあるので、記事が少し長くなりました。参考になると幸いです。
3番目のおばさんに針をした記録。
2018-10-16
主訴はいつもとおりなので、ツボもさほど変えてない。
うつ伏せでは大ちゅう(骨会)、後谿穴、束骨、腎兪、志室、京門、大腸兪、腰陽関。本当は命門に刺したかったけど、椎間板が潰れて隙間がなくなったので下の腰陽関に刺しました。腰陽関も腰痛には、とても良いツボです。
背中の鍼をする時、鍼に刺されたようなかぶれ物があったから、おばさんに聞きました。
私「これは何の傷あと?」
おばさん「昨日、品川の大きな病院に行って検査がてら鎮痛剤を注射したよ。そして今日また病院に行ったら、先生に痛みが減ったかと聞かれて、全然変わらないと答えた」
私「このようなブロック注射は、利より害のほうが多いです。鍼で腰痛はなくなるので、注射はやらないでください」
腰痛はほとんど腎虚証で、腎臓の気が足りないのが原因です。注射すれば腎臓の気が増えるでしょうか?鎮痛剤を体内に入れると逆に悪くなるだけです。
以前足つぼ・整体をやっていた時、何人かブロック注射したのを見たことありました。以下は一人の例。
おばさんはMRIも撮ったけど、原因が分からない。病名が確定できないだそうです。
それもそうでしょう。
西洋医学の機械では、形ができたものしか写りません。たとえば腫瘍、筋腫。
形が出来上がる前の、中医学でいう気、瘀血、痰などは、CT・MRIでは分からないのです。たとえ病名が分かったとしても、西洋医学では治す方法がありません。神経を麻痺して肝臓がんを引き起こす鎮痛剤、体にダメージが強い手術以外に何があるでしょうか?
この前、一人の患者さんからとても悲しい話を聞きました。
親族がひどい腰痛で歩くのが大変、そして手術を受けたら神経が切られて、今は車椅子の生活になっている。手術しなければ、まだ歩けました。しかし、手術後には車椅子の生活。永遠に歩けなくなっています。
これも治療の必要悪ですか?
鍼はどんな腰痛も治せるのに、なぜ鍼治療を薦めないでしょうか?
話が長くなりました。
雑談は置いといて、おばさんの施術記録を続きます。
仰向けで刺した鍼は、天枢、中脘、下脘、支溝、照海、太谿、復溜、合谷透後谿穴。
以下は仰向けでの針の画像です。
仰向けで針を刺し終わったごろ、おばさんが話しました。
おばさん「この数日、風邪を引いたのか扁桃腺が痛い。風邪を引くといつも喉に来るんだよね。扁桃腺が腫れたり…」
私「早めに言って~~よ。でも良かった。手のツボを、一つだけ追加すればいいから」
おばさんは緊張して、「え?手のどこに刺すの?」
私が肘のところを指したら、おばさんはOKだそうです。手のひらだったら断固反対したでしょう(笑)
扁桃腺炎と喉が痛いのには、尺沢を追加すれば良い。以前だったら照海、列缺など刺したけど、新しい使い方を勉強したので、尺沢一つのみにしました。
針を刺した5分後に聞いてみました。
私「扁桃腺はまだ痛いですか?」
おばさん「仰向けが原因なのか、よくわからない」
わからない事はないでしょう。
扁桃腺が腫れたときは、唾液を飲み込むだけでも痛いから。
鍼を全部取ったあと、もう一度扁桃腺の状況を聞いてみました。おばさんは信じられない顔で、「鍼ってこんなに早く効く?さっきより痛くないな…」
私「鍼は効果が出る時は、とても早いです。何十年の腰痛は回数がかかるけど」
自宅に帰ったあと、おばさんはラインをくれました。
「去年と比べて、腰痛は3割良くなった感じ。今は走れるし歩ける、ありがとう。頑張って鍼に行くね~扁桃腺はもう痛くない」
百聞は一見にしかず。
風邪で扁桃腺、喉が腫れて痛い時、尺沢穴を刺してみてください。ビックリ仰天するくらい効果が出ます。
(おわり)
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