原因不明の尿潜血、西洋医学では治療もできなかったけど、五苓散を3週間飲んで治った。

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こんにちは、李哲です。

スタンフォード大学の博士、李宗恩中医師1の漢方薬治療例、鏡下血尿十多年,西醫找不出原因也無法治癒 – 當張仲景遇上史丹佛(2012.9.30 発表)を翻訳しました。西洋医学では原因不明な尿潜血、中医学先生は簡単に治しました。どの医学が良いのかは一目瞭然。

10年の尿潜血陽性、3週間の漢方薬で治った

患者さんは50代の中国人男性。
有名な香港テレビ局の局長です。

健康診断で尿潜血陽性は、10年くらい続いています。西洋医学は原因も分からないし、治療もできていません。

原因不明な尿潜血、西洋医学は全く治療方法がない

彼の初診は2012.6.8
主訴:この10年くらい、病院の健康診断で尿潜血陽性だと言われた。

処方箋:猪苓 澤瀉(タクシャ) 茯苓 桂枝 白朮

2012.9.1 
彼からE-mailが来ました。

3週間飲んだあと、彼は香港と中国・珠海で2回検査をしたけど正常値。彼が言うのは「10年以来、初めてこんな良い数値が出ました!」

李哲の解釈と感想

処方せんの説明

李宗恩博士の処方箋を説明します。

5つの生薬を合わせると、五苓散ごれいさんになります。

もともと、血尿が出る腎臓結石・膀胱結石などは「猪苓湯ちょれいとう」を使います。しかし、李宗恩博士がコメント欄で答えたのは、患者さんは肉眼で分かる血尿がないし、ニセモノのアキョウを買うかも知れないから、五苓散ごれいさんを出したそうです。

こんな簡単な漢方薬で10年の悩みが消えるなんて、さすがニハイシャ先生2の弟子!

偽物のアキョウが存在するのは残念

ニセモノのアキョウに関して、少し説明を加えます。現在、中国はもちろん、世界各国から漢方薬の需要がすごい増えて、アキョウなどの生薬が足りなくなりました。アキョウは値段が10倍以上に上がっているので、市場にはニセモノもあるわけです。

人間を治すだけではなくて、動物すら大好物になるくらい体に良いです。残念なことは値段が高すぎて一般人は買えないこと。

鍼灸の治療方法

鍼灸で尿潜血をどう解決するのか?

私は同じ患者さんを診たことがないのでハッキリは言えませんが、おそらく中極、陰陵泉、曲泉などの肝臓の経絡と任脈のツボで治せると思います。あと、お灸でも治せる。

以前、血尿がお灸で治った女性の例を書いた事がありました。どうぞご参考に。

(おわり)

  1. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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  2. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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