こんにちは、李哲です。
中国・河北省の女医、張静先生1の治療例、脑梗后遗症(2019ー1ー6 発表)を翻訳しました。脳梗塞後遺症の諸症状を漢方薬で治した記録、参考になると幸いです。リハビリよりも漢方薬のほうが効果バツグンであることを知って下さい。
脳梗塞後遺症の言語障害、めまい、息切れ、胸痛など症状がひどい患者
男性患者、75歳。
脳梗塞後遺症があります。具体的な症状は以下のとおり。
- 言語障害で、うまく話せない
- 胸痛
- ドキドキする、息切れ
- 尿の勢いがない、尿が出にくい
- 歩くときバランスが取れない感じ
- コロコロ便が出る
- 倦怠感が強い、歩くだけで疲れる
- 毎日たくさんの水を、気持ち悪くなるまで飲む。普段は水飲むのが嫌いだけど、脳梗塞後遺症になってからは意識的に水を飲むようにしている
注意事項:のどが渇かなければ、水は飲まないように教えました。
胸痛、息切れ、コロコロ便は治り、倦怠感は著しく改善した
2回目の診察。
胸が痛苦しい、息切れは消えて、コロコロ便も正常になりました。朝起きたとき、めまいが生じるけど、他のときはめまいがないそうです。
新しい症状が現れたのは、肋骨が縛られたみたいにこわばり感がある。もう一つは、脊柱の痛みがあり、特に尾てい骨が痛む。倦怠感は著しく改善してきて、今は自分でシャワーができるようになりました。
基本な処方箋は変えず、1ヶ月飲み続けたら諸症状が良くなり、漢方薬も止めました。
突然再発しためまい・倦怠感・胸痛などは、また漢方薬で治した
10ヶ月後、突然また倦怠感とめまいがひどくて、胸が痛苦しくて階段が登れない。朝8時~10時の間は、めまいで何もできない状態。
処方箋:
瓜蒌薤白枳実湯+附子理中丸。7日分。
飲んでから胸が痛苦しいのは改善したけど、倦怠感・めまいはあまり改善してない。そして、前回の処方箋に戻し、2回診察したら各症状が良くなりました。
寒がり・尿が出にくい症状は漢方薬で改善
3ヶ月後、ちょうど真夏で冷房をガンガン使う時期でした。彼の奥さんは暑がりで、彼は寒がり。今回、彼は冷房にやられて、尿が出にくい、腰が腫れて痛いなどの症状が起きました。
飲んだあと、寒がり・尿が出にくい症状は改善。
しかし、彼は続けて飲まないで、地元の広東省に戻りました。
数ヶ月後、広東省に彼はまた寒がり・倦怠感に襲われました。wachatで質問が来たのは、「鹿茸を食べて良いですか?」私の答えは「もちろん良いですよ」
信じる者は救われる
彼は一人で診療所に来ることができません。いつも、息子さんが休みの日に連れてきました。毎回来たときは、症状がひどかったです。
しかし、彼は中医学と漢方薬をとても信じていて、毎回「神の薬」を飲んでいるみたいです。だから、見た目には症状がひどいけど、すぐ緩和できました。
以前治療した膵臓がんの患者さん。
ご飯も食べられないのに、漢方薬だけは頑張って飲んでました。
患者さんたちの漢方薬に対する強い信頼で、どんなにひどい症状でもすぐ改善できています。私は思いますが、患者の信じる力は、カラダ本来の治癒能力よりも大事。
(おわり)
張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
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