こんにちは、李哲です。
妊娠中の食欲が止まらないのは、胃腸の調子の乱れです。
西洋医学の治療方法は知りませんが、鍼灸では症状を診てツボを選びます。結果的に、望んだ以外の効果が得られる。もちろん、副作用もありません。
今日は一つの治療例で分析しました。参考になると幸いです。
腰に鍼をすると、翌日めちゃくちゃ元気になる妊婦さん
一人の妊婦、30代、妊娠7ヶ月。
頻繁に針を受けていましたが、いつも腰痛・むくみ・坐骨神経痛などの大したことない症状でした。
腎兪に鍼すると腰痛がなくなり、翌日にはめちゃくちゃ元気で、昼寝もしなくて済む。今回の主訴は、むくみが気になる。
この前は腎兪に鍼したばかりなので、今日は避けようと思いました。刺したのは足三里、陰陵泉。2箇所のみ。
足三里は胃腸にとても良い。
陰陵泉は脾臓と腎臓に良くて、特にむくみに効果的です。
以下は一つの鍼治療例、どうぞご参考に。
陰陵泉は刺してあまり回してないのに、めちゃくちゃ響いたというか、ふくらはぎの筋がつった感じだと言ってました。針を取った後も、しばらく変な感じだったけど、翌日には全部消えました。
止まらない食欲でストレスになったのが、鍼してから治った
面白かったのは彼女の感想。
「そろそろ妊娠後期に入るので、体重管理が厳しくなりました。なのに、今は食欲が良すぎて困っています。食べないとイライラするし、食べると体重が増え続けるから、食欲を抑えるのが日常生活で最大のストレスでした。

足三里と陰陵泉に針をしたせいか、翌日には食欲がそこまでないです。普通にお腹いっぱいになって、もっと食べたい!もっと食べたい!という気持ちがなくなりました。」
わお!
これは初耳。
足三里は食欲亢進の作用があるけど、食欲を抑える作用もある?
確かにツボは神経の亢進もしくは低下、両極端の作用があるけど、足三里で食欲を抑えるのはまだ初耳です。
私が思うのは、足三里ではなくて陰陵泉が効いている。陰陵泉は脾臓と腎臓、両方の臓器を治せるので糖尿病にとても良いです。
糖尿病の一つの特徴は、
- お腹がすぐ空く
- 食べる量が多い(大食い・過食症)
- 食べたい気持ちが強すぎる
糖尿病の原因は、ニハイシャ先生の記事があるので、どうぞご参考にしてください。
食欲が止まらないのは、「胃火」が原因
中医学の理論でいうと、食欲が止まらない過食症の原因は、「胃火」が強い。西洋医学の言葉を借りると、胃の動きが多すぎて早すぎて胃が空っぽになるから、また食べたくなります。
「胃火」・胃に熱がこもるのは、食べ物が滞在する時間が長くて、胃袋の中で腐って熱を生じた。もしくは、ほかの臓器の圧迫で胃袋が小さくなり、熱を生じやすくなっている。
治療としては、胃の動く速度・胃の温度を正常にしないといけない。これは漢方薬も鍼灸も解決ができます。
先月の翻訳文には、肥満症で食欲が異常に強すぎるのを漢方薬で治した例があるので、参考にしてください。
病名の診断より、つらい症状が治るのが一番大事
彼女は病院の血液検査で、糖尿病だと言われてないそうです。中医学の理論で判断すると、糖尿病に近い症状ですが。
彼女は本当に妊娠糖尿病だったのか?
分かりません。
食欲が異常に大きい、過食症で食べられないとイライラする。治療後、異常な食欲がなくなり、食べられないとイライラするのが消えた。
この結果で良いでしょう?
糖尿病という病名で、患者さんを心配させる必要がありますか?
(おわり)
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