病気を治した事がない先生の話は、信ぴょう性がない!
こんにちは、李哲です。
今日は症例ではなくて、考え方(論理思考)に関して書きます。
臨床治療で患者さんから様々な質問を受けます。
例えば、
「コーヒーはテレビでがん予防作用があると言われますが、本当ですかね?」
「乳がんなどの癌検診、先生は必要だと思いますか?」
… …

専門家、認定医…様々な肩書きタレントが溢れる世の中、誰の話を信じたら良いのか?
一言で答えると、あなたの辛い症状を治してくれた人。もしくは、関連の病気を治した人の話は信じる。ほかの人の話は、すべて信ぴょう性がない!
たとえ肩書きが偉い人が話しても信じてはいけません。
以下、よくある病気を例にして説明します。
例1:コロナ
今もっとも皆さんをビビらせるコロナを例としてあげます。
テレビで”コロナ専門家”がワクチンで病気の予防ができると解説している。
なるほど~と頷く前、あなたは先に質問すべきです。
「先生はコロナを治したことがありますか?」
治したことがあるなら、その先生がすすめる治療方法・ワクチンなどは信用できます。治したこともないのに、机上の空論ばかり話す専門家は信じてはいけません。
例2:心臓疾患
以下の外部サイトでは心不全予防・再発防止策などを説明しています。「研究所の偉い人が書いたから信ぴょう性がある」と判断するのは盲信。あなたは先に以下のことを考えるべき。「この先生は心不全を治したことがあるのか?」

ちなみに、日本では心疾患で毎年20万人(心不全の数は8万人)が死んでいます。癌の次となる2番目に多い死因です。詳細は、心疾患による死亡数は年間20万4,837人 平成29年(2017) 「人口動態統計(確定数)の概況」よりをご覧ください。
この先生を含め、西洋医学が心不全を治したことがあるなら、なぜ毎年20万人も死んでいるでしょうか?
例3:糖尿病
糖尿病を例として挙げます。
先に以下の外部サイトをご覧ください。
すごい数の食べ物が良くないと書かれていますね。じゃ、食べ物がなくなるのはないのか?皆さんは信ぴょう性を疑う前に、以下のことを考えるべき。
「この記事を書いた人、もしくは監修した人は糖尿病を治したことがあるのか?」
以下の統計情報を見てください。
2000年から2019年にかけて、年齢別の糖尿病死亡率は 3 % 増加しました。 2019年、糖尿病と糖尿病による腎臓病の死亡者数は 200 万人と推定されています。
糖尿病 | 公益社団法人 日本who協会
心臓疾患の死亡者数は毎年20万人。
糖尿病と糖尿病による腎臓病の死亡者数は 200 万人。
上記のデータを見て、西洋医学が糖尿病を治せると思いますか?
例4:風邪
先に以下の外部サイトをご覧ください。

本ブログで散々話していますが、風邪の原因はウィルス。西洋医学には、未だに風邪のウィルスを殺す・抑制する薬がありません。病院で処方しているのは、症状に対する治療薬。頭痛だったら頭痛薬、咳がひどかったら咳止め薬。高熱があったら解熱剤…注意してください。症状に対する療法であり、ウィルスに対する療法ではありません。
だから、上記の記事は以下のように書くべきです。
西洋医学は風邪を治せないけど、〇〇薬で辛い症状は改善できる。〇〇薬の副作用で辛い症状が増えたときは、また▲▲薬があるから心配しないで!▲▲薬の副作用で他の病気になったら?★★薬があるから大丈夫!
専門家に騙されるバカは、たくさんいる
料理をたくさん作った人がレシピを出すと、皆さんはふむふむとうなずくでしょう。経験豊富が登山家が登山知識を話すとき、あなたは信じて実行するでしょう。
しかし、おかしいことに、風邪・インフルエンザ・胃腸炎・癌など治療したこともない〇〇専門家が統計情報(症例ではない!)をもとに話すと、信じる人がたくさんいます。どんなに学歴が高くても、「テレビで偉い先生が言うから信じる」人は私に言わせると「知識はあるけど知恵がないバカ」。
これは自分の頭がない盲信です!
病気を治した先生の話が正しい
私が尊敬するニハイシャ先生1はアメリカで臨床治療を行ったとき、アメリカ患者さんたちはよく言われました。「西洋医学か中医学か気にしない。誰が私の辛い症状を治したら、私は誰を信じる!」
病気を治した先生の話が正しい。
これが常識ではないですか?
もちろん、治したことがあるからと言って、その先生の話がすべて正しいとは限りません。ただし、有力なアドバイスとして検討すべき。病気治療をしたこともない先生より、遥かに参考価値があります!
※注:2018-6-27に書いた記事ですが大幅にリライトしたので、今日の日付で発表します。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
コメント
赤字で強調された部分は本当にその通りだと思います。
えーと、コーヒーダメですか?それは困った
id:MT6538
人生詰みぞうさん
コメントありがとうございます。
コーヒーは身体に良くないですね。コーヒーを止めてみた方の感想文もあるので、良かったらご覧ください。