こんにちは、李哲です。
スタンフォード大学の博士、李宗恩先生1の記事:生菜有害健康?(2022-8-30発表)を翻訳しました。
野菜サラダ、果物を絞ってジュースにして飲めば健康になると勘違いしている人たち、よく見て下さい。以下からは翻訳文です。
最近見た2019年の論文、「Antinutrients in Plant-based Foods: A Review」(https://openbiotechnologyjournal.com/VOLUME/13/PAGE/68/FULLTEXT/)論文で指摘したのはたくさんの穀物、豆類、葉っぱ類、根っこ類の野菜、果物には植酸塩、タンニン、凝集素、シュウ酸塩などの抗栄養素が入って、生で食べると健康には敵である。でも、火を通すと健康には害がない。
中医学は生野菜と大量の果物を食べるのを反対しています。理由は、性質が寒いから。しかし、現代人は受け入れない。「中医学の考え方は古すぎ、非科学的だ」、「野菜は火を通すと栄養素が破壊される」と言います。そして生野菜サラダ、生果物ジュースが大流行になりました。短期間の食用は体涼しくてが楽になるかも知れませんが、長期的の食用は大きな害をもたらします。
中医学でいう寒い食べ物はだいたい2種類あります。
1つ目は、温度的に寒いもの。
例えば氷水を飲むと、消化系の温度は一気に下がります。人間の体は余分なエネルギーを調達して、消化系の温度をもとに戻さないといけません。体が強い人だったら、このくらいのエネルギーを消耗しても大した事ない。しかし、体が弱い・体調不良の人がエネルギーを浪費するのは大損。
2つ目は温度は寒くないけど、性質が寒冷。
中医学はなになに化学成分で、食べ物の寒熱性質を決めません。食べた後の反応から食べ物の寒熱を判断します。これは聞いた限り、正確性に欠けているように見えますが、非常に実用的です。
ところで、たくさんの人は信じません。
西洋医学の先生たちも、中医学理論がデタラメだと批判します。
でも、たくさんの科学研究は中医学理論が正しい事を証明してくれました。例えば上記の論文、生野菜・生果物に入っている抗栄養素は、人に様々な影響があります。長期的に食用した人たちの反応を中医学は「寒冷」二文字だけで結論づけているのは、知恵があるものだと言えます。
臨床で見ると、長期的に生果物・生野菜を大量に食べて、中焦・下焦の寒湿がひどい患者は少なくありません。子宮筋腫・前立腺肥大、ほかの重病にならなくても小さな不調が絶えません。
ある患者さんは私に言います。
「食べる時は生姜を入れるので、そんなに寒くならないと思いました」
事実は違います。
生姜を入れても、少し胃を保護するだけ。
生野菜・生果物の寒い性質を変えることができません。
漢方薬を例にすると、寒い性質の漢方薬と熱い性質の漢方薬を混ぜても、中和されて平和な漢方薬になることはありません。
要点をまとめると、あなたの体がよっぽど強くない限り、生果物・生野菜は控えて下さい。たまに食べるのは良いです。しかし、習慣化になって毎日食べる場合は自虐になり、健康を損ないます。
(おわり)
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。
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