コロナウイルスの変異株、XBB(クラーケン)の症状、下痢は中医学で簡単に治る

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こんにちは、李哲です。
スタンフォード大学の博士、李宗恩中医師3の記事、新冠變種XBB導致腹瀉(2023-1-4発表)を翻訳しました。

オミクロン株よ、クラーケン株よ、コロナ病名と症状でゴチャゴチャしていますが、中医学では簡単に諸症状を改善・完治できることを知ってください。治す医学があると分かれば、怖がる必要がないでしょう?詳細は以下に翻訳文をご覧ください。


現在、中国からXBB(クラーケン)変異株の感染者数が増えて、たくさんの患者さんの下痢が何日も治りません。庶民たちはパニックに陥って、気が狂ったように下痢止め薬「スメクタ」を買い占めています。

私たちから見ると、このパニックは非常に滑稽で情けないこと。以下、その理由を述べます。

  1. スメクタなどの薬は、一時的に下痢を止める薬であり、根本的な問題を解決するものではありません。西洋医学の先生すらスメクタの作用は非常に限られている、コロナウイルスには効かない!」と強調しています。
  2. たくさんの人は数日も下痢が止まらないと聞いて、非常に重い病気だと思って、また不治の病だと心配しています。

中医学は2千年前の東漢時代から知っていました。風邪・インフルエンザなどのウィルスで下痢になるルート。傷寒雑病論しょうかんざつびょうろんの記述から判断すると、現在の半数以上のオミクロン株は「葛根湯かっこんとう」をベースにした症状です。

李哲の説明:
葛根湯かっこんとうは有名な風邪薬ですね。日本では普通のドラックストアーでも既製品買えるので、日本にいる人にとっては本当にありがたい存在です。葛根湯かっこんとうが何故風邪を治せるのかは、以下の記事で説明しているので、どうぞ参考になると幸いです。

葛根湯はなぜ風邪を治せるのか?その仕組みと原理を分析。

もし普段から胃腸が弱い人、もしくは消化しにくい食べ物を食べたとき、外部のウィルスが胃腸に入ったときは葛根黄連黄芩湯かっこんおうれんおうごんとうの熱痢になります。黄色い臭い水様便が出るのが特徴。このとき、3種類の生薬、葛根黄連黄芩だけですぐ治る。

李哲の説明:
葛根黄連黄芩湯かっこんおうれんおうごんとうの下痢止め作用がどのくらい強いかは、以下の症例を見れば分かります。漢方薬は自然なものなので、大人だけではなくて子供にも効きます。

日本脳炎ワクチン接種後の副作用:発熱、粘っこい血便を3日の漢方薬で治した例

ある人たちは、生まれつきで脾胃が弱い。外部のウィルスが皮膚から胃腸に入ったとき、熱痢ではなくて、寒痢になります。特徴は水様便だけど、消化されてない食べ物が便から出る、もしくはただ単に水様便。このとき、葛根黄連黄芩湯かっこんおうれんおうごんとうではなくて、附子理中湯ぶしりちゅとうをベースにして治療します。お腹が暖かくなれば、自然に下痢が止まる。

李哲の説明:
もしかして、去年私を苦労させた水様便が、クラーケン株だったかも知れませんね。病院には行ってないので、何株かは知らない。と言うか、知って何するんですか?病院で治せます?

水様便が止まらない、食欲がまったくないのは、鍼と五苓散2日で治った

ある人たちは、もともと腸のトラブルがあって便秘ぎみ。外部のウィルスが胃腸に入ったときは、下痢になるのではなくて、上の口から激しい嘔吐になります。

治療方法は上記と同じ。
嘔吐物が臭いものだったら、葛根黄連黄芩湯かっこんおうれんおうごんとう
嘔吐物が未消化の食べ物・水だったら、附子理中湯ぶしりちゅとうをアレンジして治す。

李哲の説明:
附子理中湯ぶしりちゅとうは胃腸を治す有名な漢方薬です。胃腸が冷えている「胃寒」の方には、うってつけ。以下、ニハイシャ先生4の症例に出ているので、どうぞ参考にしてください。

テノゼットの副作用で、肝炎から肝臓がんになった女性。3回も手術したのに胃の痛みが治らなくて、正常な胆嚢まで切除された患者。

この3年間、たくさんのコロナ患者(重病人を含めて)を治療して来ました。コロナウイルスがどれだけ変異しても、傷寒雑病論しょうかんざつびょうろんの記述から外れていません。

数年前、ニハイシャ先生は話したことがあります。
誠心誠意で中医学を発展させる国は、世界ナンバーワンの金持ち国になる。

コロナ禍になってから3年も経っています。振り返って見ると、ニハイシャ先生の話が正しいことが分かります。残念ながら、中国は口だけ「中医学!中医学!」だと宣伝し、本当の治療になると西洋医学一辺倒。「中医学でコロナをボツ滅!」するのは、教授たちの紙上談兵しじょうだんぺいになっています。中医学の専門家すら、積極的にステロイド剤などの使用を議論しています。中医学で国を豊かにする理念は、どこかへ消えていますね。

李哲の説明:
中国は漢方薬・鍼灸を大事にしているようですが、実際の現場では違います。漢方薬・鍼灸をメインにする病院はほとんどありません。なぜメインにしないのか?1つ目の原因は、儲からないからビジネス目的の病院では導入しない。2つ目の原因は、効かないから導入しない!

漢方薬が効かないのは、現代の中医学がほとんど「温病派」だからです。温病派は何がいけないのか?以下の記事で詳しく説明しているので、参考になると幸いです。

漢方が効かない原因は、「温病派」処方かも知れない。「経方派」と「温病派」の処方箋の違いを詳しく説明します。

(おわり)

  1. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

  2. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

  3. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

  4. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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