こんにちは、李哲です。
コロナ関連症例を書きました。
発熱、喉の痛み・違和感、食欲が全くない、咳と痰が多い…など、コロナの諸症状で困っている方、鍼治療が効果抜群である事を知ってもらえると嬉しいです。
微熱が続く、食欲不振、倦怠感、喉が辛い女性
2022-9-22
40歳の女性。
微熱・喉の違和感などで治療に来ました。
病気の経過は以下の通り。
2022-9-18に発熱、翌日の9-19には高熱を出した。麻黄湯など飲んで高熱が下がったけど、微熱が続いている。そして全く食欲がない、食べても胃が辛くてあまり入らない、倦怠感がひどくて元気が出ない、咳はたまに出る。1番辛いのは喉に痰が張り付いて、うまく話せない、呼吸するのも辛い。
私と話するとき、彼女は何度も咳払いして喉の痰を取ろうとしていました。しかし、痰は出てこないのです。
彼女の状況を聞いている時、私はコロナだと思いました。一般的な風邪・インフルエンザだったら、麻黄湯一発で治るはず。こんなにしっぽが残りません。
鍼1回で微熱と倦怠感が治り、喉も7割くらい改善
鍼をしたのは以下の通りです。
1番最初は外関を刺して、瀉法を行いました。その後は足のツボが刺し終わった頃には、外関に刺した鍼を取る計画。
足に刺したのは太衝、足三里、照海、公孫(全部瀉法)。刺し終わった時、彼女に状況を聞いたら、彼女が言うのは「微熱はもうなくなりました。喉も楽になり始めました」
喉はまだ残りがあるので、次のツボに鍼をしました。
天突、中府、尺沢。
彼女が言うのは「息を吸うのがすごい楽です。喉は更に楽になって、話がめちゃくちゃ楽です」
20分後、すべての鍼をとりました。
彼女が言うのは「喉の違和感、痰が張り付いて話しにくいのはまだあるけど、来たときよりは全然良いです。70%消えた感じ」
まだしっぽが残っているので、もう一度鍼をすることにしました。同時に飲み始めた漢方薬は半夏厚朴湯。
半夏厚朴湯は喉周辺の不調を治すことで有名です。たとえば甲状腺疾患にも処方されます。以下はスタンダード大学の博士、李宗恩先生1の症例、参考になると幸いです。
食欲が戻ってきて、喉もだいぶ良い感じ
2日後の2022-9-24。
彼女が言うのは「鍼をする前は食欲ゼロだったけど、3割戻った感じです。喉の違和感はまだ少しあります」
今日鍼をしたのは足三里、豊隆、太衝、照海、列缺、内関、尺沢、天突、中脘。刺し終わった時に喉の様子を聞いたら、今のところはつまりも痰もないそうです。
鍼治療が終わってお茶を飲む時、彼女は話しました。
「すごいお腹が空いてきたのが分かります。喉もだいぶ良い感じ」
倦怠感、微熱、咳もないし、喉に痰が張り付いた感じだけなので、半夏厚朴湯を飲み続けて様子見。「来週になっても治らなかったら、もう一度来てください」と彼女に教えました。とりあえず治療はこの2回で終わり。
発熱、倦怠感、喉の痛みなどの症状だったら、鍼治療は本当に早いです。今までたくさんの症例で検証しました。以下は一つの鍼治療例。2年前の症例ですが、今考えるとコロナの可能性大ですね。どちにしろ、鍼は全部治せる。
笑い話:足三里と胃腸の音
1回目の鍼を刺す時、笑っちゃう事がありました。
足三里、公孫に鍼をして1分も経たない時、お腹がギューギューとすごい鳴っていたのです。
おそらく4日もちゃんと食べられなくて、眠っていた胃腸が覚醒したでしょう。また、足に鍼をすることで倦怠感が一掃されて、元気が出てきました。
漢方薬を飲み始めてから、子供が風邪を引かなくなった
彼女から面白い経験話を聞いたので、皆さんにも紹介しようと思います。
彼女が言うのは「子供に風邪の症状が出たとき漢方薬飲ませたら、風邪をあまり引かなくなりましたね。以前は病院の解熱剤を飲ませても1週間続いたのに、今は漢方薬飲むと翌日には熱が下がって、2日目にはゲロっと治ります。子供一人目の時は何も知らず、何でも病院のいいなりになったけど、今は漢方薬で治療し、病院も行かなくなりました」
私は彼女に説明しました。
「葛根湯、麻黄湯などは中医学でいう”邪気”を追い出す同時に、免疫力の基盤となっている胃腸を強化します。甘草、生姜、ナツメなどが胃腸を強化する生薬です。だから飲めば飲むほど基盤が強化されて体が強くなり、風邪を引かなくなります」
自然な漢方薬と化学合成された病院の薬、その違いが分かったでしょうか?
彼女みたいに子供を漢方薬で治す親が増えたら、子供・大人の病人が大幅に減ってきます。その時の世の中はどれだけ楽でしょう。
漢方薬で風邪を治すのは難しくありません。一部、様々な症状が混ざって判断しにくい以外、ほとんど説明書を読めば分かります。過去記事で詳しく説明しているので、参考にして下さい。
どうしても分からない方は、鍼治療に来てください。
麻黄湯の症状であろうと葛根湯の症状であろうと、みんなツボで治せます。
2022-09-30追記:
「治らなかったら、来週また来てください」と伝えましたが、1週間経っても彼女からは連絡がないので治ったと思います。ほかにもコロナ関連の治療例があるので、完成次第に公開します。
(おわり)
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
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