こんにちは、李哲です。
小さな子どもが病気になった時、親は焦ります。病院に連れて行って、先生が処方した薬を考えもしないで、そのまま飲ませるかも知れません。西洋薬は毒であることを知っていても、仕方なくて飲ませる方も多いでしょう。
今日から私の子供たちを漢方薬で治した例を紹介します。どんな漢方薬で治したのか、なぜこの漢方薬を使ったのか、なるべく分かりやすく説明します。自宅の薬箱に、漢方薬をストックする親が増えると嬉しいです。
2022/2/20
3歳の長女、元気がない。昨日はりんごしか食べてなくて、歩くのがふらふら。ママが言うのは、「ウェ!となるし、食べたがらない。気持ち悪いみたい。」
大好きな納豆ご飯も食べない。リンゴを、少しかじるだけ。ところで、リンゴジュースを少し飲んだあと、驚愕のシーンを見ました。マーライオン並みに、口から噴水みたいにジュースと食べたものを吐いたのです。
その後は、さらに元気がなくて、ダラダラとリンゴをかじり。オデコ触ってみたら熱がありました。
子供は気持ち悪いとか表現できてないけど、吐き気・嘔吐・食欲不振は明らかに観察できる。熱もあるので、胃腸風邪の症状。大人が胃腸風邪になった場合、もっとも多いのは吐き気・嘔吐・下痢でしょう。漢方薬はもちろん、鍼も著しく改善できます。関連症例があるので、以下の記事参考にして下さい。
漢方薬を飲んでくれない事を知ってたけど、少しでも飲んでくれれば効果が出ると思い、量を多めにして柴胡桂枝湯一包を溶かして飲ませました。(成人は一回で一包の使用量)
案の定、一口飲んだだけで、オェェ!の表情して拒否。騙し騙しでなんとか4-5匙まで行ったけど、残りの漢方薬はたくさんありました。その後、突然隣にほっといた納豆ご飯を食べたいと騒ぎ出し、ママが少しずつあげたらなんと完食!さっきのマーライオンはどこにいった?!
子供は大量の固形物を完食したのに、後で吐いてもないし、元気が出てきた様子。これで完治に向かっていると判断しました。
翌日と翌々日、長女は徐々に普通に食べられるようになりました。これで治療が終わり。
だったの一回、しかも5匙しか飲んでないのに食欲不振・吐き気・嘔吐が治り、改めて柴胡桂枝湯の威力を認識しました。ほかの漢方医の症例を見ると、もっとすごいのがありましたね。60年の頭痛を治していました。詳細は以下をご覧ください。
胃腸炎の嘔吐・発熱・下痢・食欲不振などには柴胡桂枝湯は効果抜群。製造メーカーの説明文見ても、胃腸炎に効くと書いてました。
柴胡桂枝湯の適応症のポイントは以下の3つ。
- 発熱
- 気持ち悪い、吐き気がする
- 食欲不振
ほかにありえる症状は、寒かったり熱かったりする。わき腹が腫れて痛いなど。
子供は言葉で表現できないから、診断が難しいです。ただし、子供は変な食べ物(コンビニ食・サプリメントなど)・薬の蓄積がないので、病気になっても比較的に簡単なものです。だから、アメリカの中医師、鄭智城先生1は黄耆建中湯で子供の万病が治せると話したのです。詳細は以下をご覧ください。
今日は柴胡桂枝湯の症例を紹介しました。使う時のポイントも述べたので、参考になると幸いです。
次回、ほかの漢方薬で子どもを治した例を紹介します。
(おわり)
鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。
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