こんにちは。李哲です。
血液に関して話そうとしたけど笑っちゃう記事を見たので、これをもとにして書きました。私個人の見解ですが、参考なると幸いです。以下では原文を引用して、項目ごとに話してみます。
献血で困っている人を助けることができる
手術で輸血が必要な人を助けるから、役に立った感じでしょう。しかし、手術には必ず輸血が必要なのか?皆さんは考えたことがありますか?
内海聡先生の講演会では違う意見がありました。以下の5分56秒あたりから、輸血に関して説明があります。
西洋医学での輸血は、様々な危険性が潜んでいる。輸血しないで、生理食塩液だけで手術したほうが良いとも言われています。
中医学の理論は似ているのがあります。中医学では『血無止法』と言います。つまり、血を止める事はできない。じゃ~血を止められないなら、どうやって手術をするのか?
私は逆に質問したいです。
手術しなくても病気は治るのに、なぜわざわざ手術しますか?
中医学の理論で、血液循環をコントロールするのは気です。気が血管の外側を挟んでいるので、血液は猛スピードで全身を回っても飛び出てこない。
大出血した時に、最優先に考えるのは自然に血を止める生薬を塗って、煎じ薬で気を補うこと。つまり、気を強化して血が勝手に出ないようにコントロールすることです。
以下はニハイシャ先生1の弟子たちの治療例。産後の大出血で病院の先生は「子宮全摘手術をするしかない」と診断したけど、漢方薬を飲んだ翌日には出血が止まり、大手術をしなくても病気が治りました。
映画の中でよくあるシーン。拳銃に打たれた人は、よく寒い寒いと言います。寒いというのは、血が足りないから寒いのではなくて、出血とともに気が抜けるから寒いのです。
気を補えば寒くもならないし、出血も自然に止まる。体に血小板などの止血機構があるので、強力な修復機能を生まれつきで備えています。
気を補うのは漢方薬もしくは針灸。両方ともできます。
西洋医学では手術中によく止血しますが、皮膚の下など浅い所だったらまだ良い。内臓の所でむりやり止血したら、後々になって大変な事になります。体の奥に血の塊があるので、正常な血液循環に影響が出て、様々な不調になる。臨床でよくあるのは発狂などの精神疾患。
出血の病気があったら、漢方薬もしくは針灸の治療を受けるべきです。
以下はニハイシャ先生の弟子の治療例。包丁に切られ噴水みたに出た血が、漢方薬だけで血が止まり、短期間で傷口まで治った例です。西洋医学の縫合手術も要らない。西洋医学の措置でこんなに早く治るのは無理。
ほとんどの外傷は、このように手術しなくても素早く治る。手術以外にも選択肢がある事を忘れないでください。
献血で自分の健康状態を無料でチェックできる
以前、「健康診断は良いですか?」の質問が良くありました。
私の答えは「自分が健康かどうか、元気であるかないかは自分で分かるはず。私に聞く必要がありません。」
どこが辛いのか?
どんなふうに痛いのか?
このような感覚は、貴方しか分かりません。
ちなみに、健康な人はどんな自覚症状があるのかは、過去記事参照してください。
患者さんの辛いところがなければ治った。
つらい症状があると、まだ治ってない。
これは非常にシンプルな基準です。
(基本は患者さんの自覚症状をもとにする。ただし、中医学には自覚症状以外にも脈診などの判断基準があります。ここでは省略。)
治療と言うのはもともとシンプルで、患者さんもお医者さんも分かりやすい。どの国の人でも納得すると思います。
しかし、今は西洋医学が「科学的」という旗を揚げて、シンプルな基準をぐちゃぐちゃにして分かりづらくしている。本来は皆さんが自分自身で健康診断ができるのに、科学的な名義でみんなの体を支配し、薬付け人生にさせようとしています。
残念なのは、現代人は自分自身の感覚を信じないで、テクノロジーの信者になっていること。冷え症・食欲不振・睡眠の質が悪いなどは、病気の初期段階である事を知らない。しかし、病院の最先端医療機械が貴方は病気です!と言ったら納得する。
これは医療盲信です。
最先端の技術でも、あなたがどこが辛いのか分かりません。むしろ、最先端の技術は貴方を危険にさらすだけ。手術後に90cmの内臓が陰部から垂れ下がるなど。これは過去記事にも書いてあります。
献血でお菓子などがタダで食べられる
上記の理由、子供っかよ!(笑)
ニハイシャ先生は講義中に話したのがあります。
「アメリカ西洋医学の診療所は待ち時間が長いので、受付カウンターに無料のクッキー・チョコなどのお菓子を置いている。表面上は優しい気配りだけど、あなたがたくさん食べないと病気にならないから。」
無料のコーヒー。
無料のお菓子。
喜んで食べないで、その裏に書いてある成分表はどんな物か、先に調べてから考えてください。
甘いもの、コーヒーにやられた患者さんはたくさん見ました。以下は当院の一つの症例、参考になると幸いです。
献血でデトックス効果、体が血を作ろうと頑張る
本文では以下のように書いてました。
献血をして、血を取られると、体が血を作ろうとして頑張り、体がぽかぽかしてきます
若者よ献血を受けよう!喜ばれて健康にも良い献血を上手に受けるコツ | 健康生活
”素晴らしい”理論ですね。
なぜ貧血の女性には鉄剤を処方して、献血を薦めないですか?
献血の時の血液は、悪い血ではなくていい血。瘀血(悪い血)を出すのはデトックスになるけど、いい血を抜くのはデトックスだと言えない。
1mlの血液を作るために、どれくらいの食べ物が必要で、どんな臓器たちの共同作業が必要なのかが分かりますか?
中医学の理論では、血は主に3つの臓器(心臓・肝臓・脾臓)と関係があります。「心生血」・「肝蔵血」・「脾統血」と言います。だから、いい血を作って貧血を治し、血液循環の問題を解決する時は、以上の3つの臓器を同時に配慮しないといけません。
単純に鉄分が多い肉、レバーなどを食べただけでは貧血が治らない。いい血液を作るためには、いろんな内臓の強化が必要です。
貧血のとき、輸血するだけでは解決できません。輸血した血は貴方自分が作った血ではないので、後々になってトラブルの元になります。もし肝炎・エイズウィルス混入物があったら、貴方の後半生は泣くしかない。(中医学では肝炎など治せるけど、西洋医学しか信じない患者さんの目にかかる事は、ほぼないでしょう。)
ドロドロの血液は、食事を徹底的に変えて運動すれば治ります。わざわざ血を抜く必要がない。
内臓の奥に潜んでいる老廃物も、腕の静脈から出せるものではありません。そんなに献血で老廃物・デトックスできるなら、薬なんか要らないでしょう?
おわりに
輸血は人道支援の角度では良い。その気持ちはありがたいです。ただし、輸血は危険性があり、他の人を助ける最良の形態ではない。むしろ、たくさんの必要がない手術が盛んになり、手術であの世行きの人が増える。
良かれと思ってやったことが逆効果を起こす。
このような例はたくさんあります。
たとえ外傷で大出血を起きたら、蒲黄(ほおう)などの生薬で強力な止血作用があり、傷口が治ります。
外傷以外のほとんどの病気は中医学の漢方薬・鍼灸で治る。手術は要らないので、献血する必要もない。手術しなくても治る事を知れば、自然に献血もなくなるでしょう。メディアも手術しないで病気が治る事を、宣伝するべきです。
残念ですが、日本のネットを含むメディアには、偏った情報ばかりだと患者さんから聞きました。
現実もそうだと思います。つい最近だと、ドキュメンタリー映画『MMRワクチン告発』が上映中止された件。企業に有利な、薬とワクチンが売れるように情報が溢れています。
日本語しか分からなかったら、偏った情報しか見れないかも知れません。英語ができるなら、海外のサイトを見たほうが良いです。
ネットで情報交換は便利になりましたが、さらに洗脳しやすくなっています。
ネットで情報を調べるときは、鵜呑みにしないでください!
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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コメント
id:tayorako
たよらこ さん
ブコメありがとうございます。
針灸に興味を持っていただいて大変光栄です。
良い鍼灸院を探す方法は、いろいろあると思います。実際に行ってみた方の感想、鍼灸院の先生が書いた文章などはみんな参考になります。1番なのは行ってみること。針灸は個体差があるので、実際に鍼治療を受けてみたほうが1番納得すると思います。