顔がかぶれる女性、数回の鍼治療で治った。顔のかぶれは、合わない化粧品が原因

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顔がかぶれる女性、数回の鍼で治った

こんにちは、李哲です。
今日は簡単な鍼治療の記録。

一人50代の女性。子宮筋腫から来る貧血を改善するのがメインでしたが、あるとき彼女は「顔のかぶれが気になります」と言ってました。

かぶれるところは左目の下。
範囲は10円玉くらいのサイズ。

顔の皮膚がかぶれるのは鍼で治せる

目の下は胃経が流れているので、内廷(胃経の子穴)を刺しました。あとは、右の曲池(消炎作用がある)を追加。

数回か刺した後、かぶれが出なくなりました。その後、また左顎の下にかぶれが出たけど、同じように右の内廷・曲池を数回刺したら治りました。

曲池はほかの皮膚病治療でも使います。以下は鍼治療例、参考になると幸いです。

顔のかぶれは、合わない化粧品が原因

彼女が言うのは、「今まで顔のかぶれは、出たことなかったですね。もしかして、化粧品が合わなかったでしょうか?」

私も化粧品が原因だと判断します。何故かと言うと、化粧品自体は石油系の原料を使っているから、皮膚が合わない人はすぐ肌荒れになります。

オススメはできませんが、化粧品なしと言うのも反対する女性が多いでしょう。「自分の皮膚に合うものを選んで、使ってください」としか言えないですね。

持病のついでに、肌のトラブルも解決。ツボを2~3個追加しただけなので、難しい事はないです。

余談話:昔の美容・美肌効果がある漢方薬

余談話ですが、漢方薬にも昔は化粧品がありました。

いわゆる美白、美肌効果がある生薬を集めて、洗顔若しくは顔に塗ったり。

有名なのは、玉肌散(ぎょっきさん)でしょうか。中の白芷、白附子などは、肌にとても良い生薬として有名です。

緑豆(りょくず)、白檀(びゃくだん)、滑石(かっせき)、甘松(かんしょう)、白附子(びゃくぶし)、白芷(びゃくし)、竜脳(りゅうのう)など、なんと7種類もブレンド。

読むだけでも肌に効きそうですが、要訳すると「これを行水のときに身体に塗って洗えば、つやを出し、肌の肌理を細かくして、にきびやさめはだに効く」とあり、まさに多機能なスペシャル洗浄料でした。 

ポーラ文化研究所|「洗顔の化粧文化誌」化粧コラム “第6回 洗顔ですっぴん美肌、追求。

今は玉肌散(ぎょっきさん)の製品がないのが残念ですが、幸いに鍼灸はまだ残っている。

おわりに

鍼灸で肌のトラブルを解決できるんだから、もちろん美容・美肌効果も得られます。顔の皮膚に良いツボはたくさんあるので、続けて鍼治療すれば効果が実感できます。以下は去年、患者さんの感想を述べた記事。

鍼灸は漢方薬・化粧品と違って、何々成分を含んでない。なんの栄養素も注入しません。鍼で美容・美肌効果が出せるのは、体を刺激して自らある成分・栄養素を積極的に作れるようになるからです。

鍼は漢方薬・化粧品より時間がかかるかも知れませんが、副作用がまったく無いのがメリット。どうしても悪いところを探すなら、内出血して青アザになる時があることでしょうか。それでも、化粧品のアレルギー性皮膚炎よりはマシです。

今は純粋に美容目的で来ている方はいません。だいたいどこが痛い・辛くて来ている方。皮膚の調子は、ついでに治す感じでした。 

(おわり)

コメント

  1. li-hari より:

    id:MT6538
    M(エム)さん
    ブコメありがとうございます。
    化粧品は化学薬品と同じなので、すすめるのは矛盾な気持ちです。
    鍼は確かに不思議な効果があって、患者さんの不調を解決できた時は嬉しいですね。

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