「鼻の横や頬骨のあたりが痛い」
そんな症状でお悩みではありませんか?
今回は70代女性に現れた顔面痛の症例をご紹介します。西洋医学では三叉神経痛が疑われるケースでしたが、経絡の流れを考慮して治療を行ったところ、症状の改善がみられました。
✅️この記事で分かること
1.顔の片側が痛くなる症状の特徴
2.三叉神経痛が疑われるケース
3.中医学からみた顔面痛の考え方
4.後谿・三間を使用した鍼治療の症例
5.顔面痛は早期対応が大切な理由
顔の半分が痛い70代女性の症例
こんにちは、李哲です。
顔の半分が痛い症状は、原因によってさまざまな治療法が選択されます。今回は鍼治療によって症状の改善がみられた一症例をご紹介します。
患者さんは70代の女性、定期的に来る方です。
ある日彼女が言うのは、「鼻の右側、頬骨の周りが触ると痛いです」
中医学で考える顔面痛の原因
前はこんな症状がなかったので、おそらく最近の過労が原因で生じたと私は思います。過労で体力・免疫力が下がり、外側を守る防衛線がスカスカで、外側から邪気(じゃき)が入ってきた。
中医学で言う顔の痛みの原因は、風・寒の邪気(じゃき)が表側の経絡に潜んで、不定期、不規則の痛みが起きています。
中医学でいう「風・寒」とは、冷えや気候の変化などによって生じる病因概念の一つです。
いつ、どこで、何がきっかけで風寒にやられたか?私たちは究明できません。ただし、このツボを刺せば治る事だけは知っています。

後谿と三間を用いた鍼治療
彼女の治療では、いつもの治療ツボ以外に、小腸経の後谿と大腸経の三間を追加しました。いずれも属性は「兪穴」。
顔の半分が痛い症状が軽かったせいのか、2~3回刺してから主訴が消えました。右顔が痛いと言わない。
三叉神経痛と鍼治療について
三叉神経の分布領域
彼女の症状は西洋医学の検査を受けたら、「三叉神経痛」だと言われるでしょう。
彼女が痛がっていた場所は、上顎神経の範囲(以下の簡易図)。一般的に見られる激しい歯の痛み・顔の痛みではなくて、軽いバージョンでした。もし強烈な痛みだったら、2~3回以上かかったかも知れません。
病気というのは、症状が現れた最初に治療した方が治りが早いです。遅延すればするほど、あとで治すのが大変時間と労力がかかる。

五兪穴を活用した治療の考え方
三叉神経痛は、以前だったら私も打つ手がなかったです。勉強しているうちに分かってきました。
経絡の流れを分析するのが大事。五兪穴の役割をもう一度考えて、適切なツボを選べば効果が現れる。
五兪穴の知識は、アメリカ在住の中医師:楊維傑先生の著作でたくさん習いました。楊維傑先生には大変感謝しております。
顔面痛は早期治療が重要
病院で三叉神経痛の治療だと、薬もしくは手術です。
手術は後遺障害がないのか?
内服薬で肝機能が悪くなって、肝不全にならないのか?
西洋医学の治療を受けるときは、事前に良く調べるべきです。
鍼治療は副作用がないのがメリット。
後谿と三間は手にあるツボです。手のツボを刺して、顔の神経がおかしくなると思いますか?足の親指で考えても、そんな副作用がある訳がない。
鍼は非常に安全で、効果的な治療法です。三叉神経痛、顔面神経痛…すべての痛みに鍼は有効なので、西洋医学の治療をためらっている方は鍼も試してください。

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