「治せない。自宅で療養を」——病院に見放された30代女性の肝臓がんが、数年後に自然に消えていた。
中医学の眼診で肝硬変レベルと判断された彼女が、死を待つ代わりに選んだのは“パン屋を始める”という生き方。恐怖を手放したとき、身体に何が起きたのか。これは私が実際に診た、極めて稀な症例です。
肝臓がんを隠して来院した30代女性の症状
尿が出にくく熱い「熱淋」の典型症状
今は珍しい物がどんどん増えて飽きていますね。しかし、私が経験した治療例は本当に珍しいもの。肝臓がんが自力で治った例です。
一人の女性、30代。
マレーシア華僑。
顔が白すぎて健康な感じではない人です。
彼女は友達の紹介で来ました。治療に 来た原因は尿が出にくい。しかも尿が熱くて、トイレに行くとつらい。
彼女が言うのは、「良くなったり悪くなったりしたけど、最近はひどくなってガマンできないレベルになりました。」
私の診療所には、たくさんのマレーシア華僑が来ています。私の感じでは、マレーシア華僑は中国人より礼儀正しく、伝統的な道徳観念が強い。彼らは関東語を話して、たまには方言も混ざります。
眼診で見えた瘀血と心労のサイン
これは1年前の事、舌診と脈診はほとんど忘れました。でも、眼診ははっきり覚えています。彼女の虹彩は暗い。これは体内に瘀血がいっぱいあることを示す。 生理はきっと異常でしょう。
心臓の区域も太くて短い血管があり、心臓の血管のつまりか若しくは心労が多いことを示す。
私は彼女の眼診をしてから、直接彼女に言いました。
「あなたの肝臓は大きな問題があります。」
彼女はびっくりして、少し考えてから言いました。
「私は肝臓がんがあります。」
私「本当ですか?!」
病院が「治せない」と告げた肝臓がんが自然寛解した理由
死を待つ生活から“パン屋を始める”決断
彼女は病気になる前後の経歴を詳しく話しました。
彼女の婚姻は不幸が多くて、常に大きな恐怖感とプレッシャーを感じています。おそらく、ご主人が暴力的だからでしょう。
数年前にシンガポールの病院で、彼女は「肝臓がん」だと診断されました。頭に来るのは、主治医がわざと距離をおいて遠い所から話すこと。彼女が伝染病でもあったように。
その先生は、はっきり言ったそうです。
「あなたの肝臓がんは治せないので、自宅で療養したほうがいいです。」
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「自宅で死ぬのを待ってください」と言ってないだけですね。彼女は怒って自宅に帰り、何もしない事にしました。本当に死ぬのを待つだけ。
しかし、待っても待っても彼女は生きている。彼女はとてもつまらなくて、「こんなに死ぬのを待つより、なんかやろう!死ぬ前に少しでもなんかやろう!」と決めて、パン屋を始めました。
恐怖を手放したことで起きた身体の変化
不思議と、彼女の精神状態がどんどん良くなり、身体の調子もどんどん良くなり、たまには漢方薬も飲みました。そして、ずっとパン屋を経営して来たのです。
数年後に彼女がもう一度検査を受けたら、主治医が言うのは「癌は消えている、もう治りました」。
その後、彼女はアメリカに来ました。
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中医学の眼診で分かった“肝硬変レベル”のサイン
虹彩の暗さが示す瘀血
私は彼女の話を聞いて、アラビアンナイトでも見たように信じがたかったです。でも、信じざるをえない。なぜなら、中医学の診断で、彼女の肝臓は本当に悪いからです。
彼女の眼診をした時、私は言い回しで肝臓が悪いと言っただけ。本当は8割は肝硬変だと診断したのです。
心臓区域の血管が示す心労
彼女の婚姻が不幸であるのも信じます。
なぜなら、心臓の区域に太くて短い血管があるから。
私は彼女の話を信じるしかなかったです。
尿の痛み・熱さは猪苓湯+補腎薬で改善
本題に戻り、彼女の小便の問題は治療しやすいものです。
中医学でいう『淋証』、しかも『熱淋』。ただし、彼女は腰が重だるい症状もあり、虚証だけではなくて実証も混ざっていたので、処方は猪苓湯3日分と補腎の処方3日分を出しました。
翌週、彼女は再診察に来ました。今回、彼女の顔色はだいぶ柔らかくなっていました。前回みたいに苦しくなってない。
彼女が言うのは「先週の薬はとても効きました!飲んですぐ分かります、大変感謝しています。今度治してほしい所は生理。」
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生理不順・便秘に桃核承気湯が効いた経過
瘀血と便秘を同時に改善する処方
私は思いました。
彼女の肝臓がとても悪いので、生理にも影響があるはず。
彼女が言うのは「生理はずいぶん前から来てないです。しかも便秘。お腹はいつも張って苦しいです。」彼女は指で下腹部を示してくれましたが、辛い所はちょうど大腸のあたり。
脈診してみたら、右の関が弦脈。舌診では思ったほど腻ではない。私はもともと大黄を使おうとしたけど、脈診と舌診が合ってない。
いろいろ検討してから、私は賭けることにしました。桃核承気湯、3日分。そして、飲んだあとに現れる症状も詳しく教えました。
熱い便が出るのは“古い熱”が抜けるサイン
2日後、彼女から電話が来ました。
「漢方薬を飲んでから、何回も下痢。しかも、熱い便が出るけど、これは正常ですか?」
私「正常です。体内の古い便が出ているので熱く感じます。下痢のあと、疲れた感じがしますか?」
彼女「疲れはしないです。」
私「じゃ、大丈夫。そのまま飲み続けてください。」
※アメリカの中医師、鄭智城先生2の症例、猪苓汤:一个肝癌自愈的女人_郑智城(2012-01-20 発表)を李哲が完全翻訳しました。
恐怖を手放すと身体は治る——中医学から見た“生きる力”(李哲の解釈)
治療しない選択が長生きにつながるケースもある
肝臓のことを話すと、以前翻訳した記事が思い出します。
ところで、肝臓癌が自分で治るのは初めて聞きました。詳細は分からないけど、おそらく彼女が死に対する恐怖感がないのと、西洋医学の治療を受けてないのが最大の原因だと思います。
がん治療で最も危険なのは“恐怖”
がん治療で難しいのは、患者さんが自ら生きる力を捨てるのと恐怖感。癌に対する恐怖感があると、治療効果はなかなか出ません。
精神状態はとても大事です。毎日「どうせ自分の癌は治らないんだ」「もうすぐ死ぬんだ」と嘆いて落ち込む人は、何を飲んでも効き目がありません。
自分の病気を忘れる。
西洋医学の暴力的な治療を受けてない。
これが彼女が生き残った理由だと思います。
上記の女性みたいに、「癌を思わないで有意義なことをやろう!」と頑張って生きる人は、何人くらいいるでしょう?
多くの人は脅かされて、恐怖を浴びながら死んでいきます。もしくは、西洋薬の副作用に殺される。
癌細胞は誰でも持っています。今の90歳、100歳の年寄りの体には、必ず〇〇癌があります。しかし、知らない人のほうが多い。多少の不調があっても、みんな楽しく老死するまで生きているのです。これは以下の記事でも討論しました。
病名を知らないほうが長生きする理由
癌は本当に治療する必要があるのか?
西洋医学にとって、これは盲点です。悪性腫瘍かどうかが判断できないから全部切っちゃう、全部殺す。患者も一緒に殺してしまう。
だから、記事:抗がん剤を使わず元気に過ごした樹木希林さんの考え方でも話したけど、治療を受けない人のほうが長生きする。
がん治療はビジネスになって、患者さんのためになる医学からは、遠ざかったような気がします。
私の考え方ですが、怖い病名に関して、患者さんは何も知らないほうが良い。特に癌患者は、自分が癌だと知らないほうが長生きします。
様々ながん治療症例集
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倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

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