こんにちは、李哲です。
アメリカの中医師、鄭智城先生1の記事、长期疲劳眼袋水肿皮肤干燥。。。肾脏发警讯_郑智城(2015-04-04 発表)を翻訳しました。
現代人に多い腎臓疾患、腎機能低下の原因は病院の薬だと指摘しています。中医学の理論から見ると、腎機能低下の時にどんな症状があるのか?どういう治療を受けるべきなのか?参考になると幸いです。
腎臓疾患の最大の原因は、病院の薬!
アメリカには、2600万人以上の成人が腎臓疾患を患っているのに、90%の人はわからないそうです。
腎臓疾患の最大の原因は薬物中毒!
たくさんの西洋薬・ワクチンは肝臓と腎臓に障害を与えています。
腎臓疾患の具体的な症状
腎臓疾患もしくは腎虚証には、どんな症状があるのか?
以下、箇条書きで説明します。
とても疲れやすくて、集中力がない
中医学では「腎虚証」と言います。西洋医学では腎機能低下で、血液中の毒素を処理しきれないからだと言いますが、両方とも説は同じ。
睡眠の質が悪い
毒素がたくさん溜まると、睡眠が浅いもしくは寝付きが悪いです。
▼李哲の説明:
睡眠の質を改善したい方にアドバイスがあります。先にコーヒーを止めて下さい。あなたは自然に睡眠の質が改善するのをわかるはずです。
皮膚が乾燥して痒い
毒素が血液と一緒に全身へ流れて行くと、排毒器官の皮膚も影響を受けて乾燥と痒い症状が出ます。
▼李哲の説明:
皮膚の乾燥は鍼治療で改善できます。臨床の例が一つあるので、参考にしてください。
頻尿
中医学では「腎虚証」だと言います。
西洋医学の理論では、腎臓のろ過機能がダメージを受けて頻尿になると言います。
▼李哲の説明:
夜間頻尿は足つぼ整体でも良い結果が見られます。以下は一つの症例、参考にしてください。
血尿
中医学の理論では腎虚証だと言います。
陽気が少なくて陰を固める事ができない。西洋医学の理論では、腎機能低下で血液が尿に入ったと言います。
▼李哲の説明:
目に見えない血尿でも、漢方薬は根本的治療ができます。以下はニハイシャ先生の有能な弟子が書いた症例、参考になると幸いです。
尿に泡が多い
ビールを注いた時みたいに尿の泡が多くて、何回もトイレを流さないと綺麗にならない。中医学の理論では陽気が足りなくて、陰を固める事ができない。西洋医学ではタンパク質が尿に入ったからだと言います。
目の下が腫れる。足がむくむ。筋肉がつる。
腎機能低下になると、電解質異常になります。
中医学は陽気が足りなくて、陰を固める事ができないと言います。陽気が少なくなると陰も同時に少なくなる。陰が足りないと筋肉はつります。
▼李哲の説明:
足がつるのを治した漢方薬症例があります。参考にしてください。
腎臓疾患を治す最重要の生薬は、トリカブトと白朮
以上の症状が出た時、西洋医学の治療方法は人工透析。中医学はこんな面倒くさい事はしません。
漢方薬に詳しい方は、以上の症状を見ればどんな生薬を使うかすぐ分かります。例えば附子(トリカブト)、白朮。
この2つは典型的で大事な生薬です。
具体的な処方箋としては、真武湯、八味地黄丸、甘草乾姜湯など。どう使うかは、経験がある中医師に尋ねたほうが良いです。
李哲の解釈と感想
訂正したいところ
中医学観点が違うところを訂正させていただきます。
- 腎虚証は確かに疲れやすいけど、集中力は脾臓の問題で腎臓ではない。
- 睡眠の質は、腎臓が一番関連しているのではなくて、肝臓と心臓です。腎臓は二の次。
- 足がつるのは、主に肝臓と関連しています。腎臓は脇役の感じ。
ほかの症状は、腎臓と関連しているので、そのままにしておきます。鄭智城先生の治療例には集中力が改善された症例がありました。以下の記事、参考になると幸いです。
足のむくみ、血尿、頻尿などは治せる
腎臓疾患では足のむくみ、頻尿、血尿などがよく見られます。足つぼ整体、もしくは鍼治療でもむくみに対して治療効果がバツグン。
以下の3つは私の臨床治療例、参考にしてください。治療効果は個人差が激しいので、誰でも同じ回数で治せるとは言えませんが、少なくとも数回で効果が見られます。
検査で異常が出る前、辛い症状が出たときから治療を受けるべき
人間の体はとても精密なシステムなので、体内に問題が起きたら、必ず最初から自覚症状として現れます。
自覚症状が長引いてやっと血液検査・CTなどには現れる。そして、西洋医学の先生はあなたが◯◯病気だと診断。しかし中医学から見ると、検査結果で異常だと言われた時は遅いです。つらい自覚症状がある時から、すでに治療が必要!
尿の泡が多い。頻尿。足のむくみ。目の下が腫れる…以上の症状が出た場合、すぐ漢方医もしくは鍼灸治療をしてください。
病気の芽が出る段階なので、短時間で諸症状を治せます。もちろん、将来的に腎不全で人工透析になる可能性も排除できます。
(おわり)
鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
コメント
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M(エム)さん
ブコメありがとうございます。
附子(ぶし、トリカブト)は殺人事件で使われるイメージですが、漢方薬では重症を治す大事な生薬です。右に出る者がいないくらいですね。