こんにちは、李哲です。
簡単な鍼治療例を紹介します。
2023-2-21
患者さんは70代の女性、以下の症例で書いた方です。
今日、彼女の主訴は花粉症が始まって鼻水がすごい。例年だと4月中旬にピタッと止まる。その間はずっと抗アレルギー薬を飲むそうです。
私が鼻水を治すツボがあると話したけど、彼女は痛いから嫌だと拒否しました。
痛い鍼、好きな人はいないと思います。しかし残念ながら鍼は痛い、響くのです。棘ばかりの山を乗り越えないと病気が治らない。
2023-3-7
彼女が言うのは、病院の薬を飲んでいるけど鼻水がすごい。鍼でも治せることをもう一度話したら、今度はOKが出ました。おそらく、病院の薬を飲んでも効かないし、辛いからやってみようと思ったでしょう。
刺したツボは三間、迎香透内迎香、天枢、中脘など。20分後に鍼を抜きました。彼女が言うのは、「鼻がスッキリになった!」
置鍼している間、喉がカラカラで咳き込んでいたので、尺沢穴を追加したら刺した時から咳がピタッと止まりました。
咳き込む、鼻水がすごい出るのはこの1回で治療が終わり。その後は治療に来ているけど、同じ主訴がなかったです。
次は余談話です。
花粉症治療に使われる抗アレルギー薬、どうやって鼻水を治すのか分かりますか?
ある患者さんからその機序を知りました。
花粉症の薬は腺体の分泌を抑制します。つまり、鼻水が出ないようにブロックする。
問題は顔には涙腺もあるし、唾液腺もある。花粉症の薬で鼻水は減るけど、ほかの腺体も分泌が止まります。つまり、ドライマウスにもなるし、涙も出なくなってドライアイにもなりやすい。
花粉症の鼻水は治ったけど、ほかのところに支障をきたす。鼻水が治ったら、今度はドライマウス。ドライマウスの薬を飲んだら、次は〇〇病。このようなエンドレンス治療は最高な儲け方。患者さんが死ぬ日までお金を絞り出せる。
鍼治療はどうなのか?
かわいそうなものです。
治ったらもう来なくて良い。
運が良ければ1回で鼻水が治ります。
(おわり)
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