
はじめに:鍼治療への誤解を解く
こんにちは、李哲です。
風邪を引いたとき、薬や安静を選ぶ人が多いですが、鍼治療も有効な選択肢だと知っていましたか?しかし、「風邪に鍼は効かない」という意見も耳にします。
今回は、ある西洋医学の医師の記事(Yahoo!ニュース)を読んで感じた疑問を元に、鍼の効果と実際の症例を紹介します。問題は鍼そのものではなく、施術する鍼灸師の技術にあるのです。
誤解1:鍼治療に「担保」が必要?
「腕や安全性を担保する何かがある場合に」などと条件をつける人が多かった。
この意見に、ちょっと待ってと言いたいです。病院で手術や造影検査を受ける際、同意書にサインしますよね。それは「後遺障害や死亡があっても病院は責任を負わない」という書類。命を担保するものではありません。それなのに、なぜ鍼治療だけに「担保」を求めるのでしょうか?
西洋医学は「科学的だから安心」、鍼や漢方は「歴史が古いから不安」?200年の西洋医学はOKで、5000年の鍼灸は信用できない?この論理、納得できますか?鄭先生が語った差別的な視点(関連記事)を思い出します。鍼治療への偏見は、こうした二重基準からきているのかもしれません。
誤解2:鍼の衛生面は大丈夫?
特に何人かが「針が清潔かどうか心配」とコメントしていた。
この心配は完全に過去のものです。現代の鍼は、日本製でも中国製でも、滅菌済みの使い捨て鍼が標準。血液感染のリスクはゼロです。当院で使う鍼も、一本ずつ包装された滅菌済みのものです。

昔は使い回しの金針もありましたが、ゴマ油と火で消毒するか、消毒なしでも大きな感染症は報告されていません。一方、病院での輸血やワクチン接種による肝炎・エイズ感染は、今なお問題になっています。衛生面で鍼を心配するのは、むしろ逆の視点が必要かもしれません。
誤解3:風邪に鍼は効かない?
腰痛、肩こりは改善したけど、風邪にはまったく効果がない。
肩こりや腰痛に鍼が効くのは広く知られていますが、風邪への効果はあまり知られていません。なぜか?風邪を治せる鍼灸師が少ないからです。もしすべての鍼灸師が風邪を普通に治せたら、世間の認識は「風邪?鍼で治るよね!」に変わるはずです。
風邪の原因はウイルスですが、鍼はウイルスを直接殺すのではなく、免疫システムを強化して体がウイルスを退治するのを助けます。詳しい仕組みはこちらで解説しています(鍼の仕組み)。
風邪に鍼が効く証拠:実際の症例
当院では、風邪の諸症状(喉の痛み、咳、痰、だるさなど)で来院する患者さんが多く、鍼で劇的な改善を見せています。以下はその一部です。
- 痰が絡む風邪の初期症状:鍼を刺した瞬間に痰が消えた例。
- 喉の痛み:鍼で痛みが即座に軽減した症例。
- 風邪のだるさ:1回の治療でスッキリ回復したケース。
- コロナのひどい咳:鍼で咳が劇的に改善した例。
これらの症例から、鍼が風邪の症状に有効であることは明らか。効果の差は、鍼灸師のツボ選びと手技にかかっています。
なぜ効果が違う?鍼灸師の技術が鍵
鍼そのものはどれも似ていますが、ツボの組み合わせと施術の技術で結果が大きく変わります。漢方薬も生薬の配合で効果が異なるのと同じです。風邪に効かないと感じたなら、それは鍼灸師の技術の問題。
鍼は風邪だけでなく、どんな症状にも対応可能です。「鍼は効かない」と決めつける前に、信頼できる鍼灸師を探してみてください。
まとめ:風邪も鍼で治せる!
風邪に鍼が効かないという誤解は、鍼灸師の技術に左右されることが大きいです。適切な施術なら、風邪の諸症状を効果的に改善できます。5000年の歴史を持つ鍼灸の力を、ぜひ体験してみてください。ご質問があれば、当院までお気軽にどうぞ!
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