腹部大動脈瘤破裂は予兆(前兆)がない話は可笑しい!
こんにちは。李哲です。
先日、ある女性から有名人(声優)が腹部大動脈瘤破裂で亡くなったニュースを聞きました。ネットを見ても、「予兆(前兆)がない腹部大動脈瘤破裂は、恐ろしい!」と言うのがほとんどです。
本当に腹部大動脈瘤破裂は、前兆がないのか?
前兆がないのは、西洋医学が言う話。
中医学の理論だと、「前兆」があります。急に死に至る病になるなんて、可笑しいです!
中医学の理論で前兆を言うと、極度の冷え性からくる様々な症状がある。
腹部大動脈瘤破裂の原因は、体内の極度の冷え
西洋医学で腹部大動脈瘤破裂の原因は、動脈硬化や高血圧だと言います。中医学の理論では、『寒』一文字で解釈。以下はその解釈です。
すごく冷えると、血管が縮まる。
(暑くなると膨張、冷えると収縮するのは物理的な原理)
血管の中の液体は、すごく冷えると膨張(これも物理的な原理)→ある程度膨張した後は、細くなった血管が破裂して大出血→死亡!
極寒地域に住んでいる方は分かりますが、外の水道管は破裂する時があります。あまりにも寒くて、中の水が膨張したから。体内も同じです。
中医学は外部の自覚症状を見て、体内の環境を測る医学です。ニハイシャ先生の論文が非常に参考になるので、目を通すことをオススメします。
腹部大動脈瘤破裂の前兆として現れる自覚症状の一覧
体内が冷えると、いろんな自覚症状があります。
例えば
- 手足がすごく冷たくて、すごい寒がり
最もひどいのは、肘下.膝下まで氷みたいに冷たい - 頻尿、夜間頻尿
- 睡眠の質がとても悪い
- 下痢もしくは便秘
- 手足のしびれ.マヒ
… …
逆に言うと、
- 手足が温かい人は、腹部大動脈瘤破裂にならない。
- 睡眠の質が良い人は、腹部大動脈瘤破裂にならない。
- … …
中医学の冷え性治療は、「転ばぬ先の杖」
体内が冷えるのは、中医学の理論では、主に熱の源の心臓が弱っているからです。
人間は心臓が摩擦しながら動いていて熱が生じる→体内には適正な体温があります。西洋医学では視床下部が体温管理中枢、ATPでエネルギーが産まれるなど言いますが、中医学の考え方はもっとシンプル。
一つ説明加えますが、心臓の動きがあっても、つまり脈拍数が減らなくても摩擦が足りない場合は、体温が低くなります。
心電図検査は心拍数など分かるけど、心臓の動きで十分な熱が生じているかは分からない。だから、「心臓が痛いのに心電図検査では大丈夫です!」と言われた患者さんも、たくさんいます。その中には、心臓病発作で急死した方は少なくありません。以下は引用データ。
我が国では年間約10万人の突然死があり、このうち約6万人が心臓の異常が原因となる心臓突然死です。実に1日約160人もの人が心臓突然死している計算になります。
これだけの患者が死んでいるのに、それでも心臓病を治しに病院に行きますか?以下は臨床で起きた残念な例です。病院の検査結果を信じた結果、命を落としました。
中医学は、心臓が弱くなった時の自覚症状が分かるので、自覚症状がある時から治療します。
例えば、
- 睡眠の質が悪くなった時から、治療を始める。
- 大便の調子がおかしくなり始めた時から、治療を始める。
- 手足の指先が冷たい時から、治療を始める。
指先から冷えて、膝下.肘下まで冷えるまで待ちません。
そうすると、弱くなった最初の時点で治し、もっとひどい事故(例えば腹部大動脈瘤破裂)が起きないように予防できるのです。
ちなみに、自覚症状が現れたときは、心電図検査ではまだ異常が見つかりません。自覚症状がひどくなってから、やっと心電図検査に出るのです。心臓に関する詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
西洋医学には、冷え性を治す方法がない!
西洋医学にとって、手足が冷たいのは病気ではありません。手足が氷みたいに冷たくて、肘下.膝下まで寒くても気にしない。なぜ寒がりなのか、どうすれば良いのかも分かりません。
西洋医学は「人間の自覚症状」を健康の判断基準にしないのです。血圧、血糖値、コレステロールなど正常であればOK。
中医学は健康状態に対する明確が定義があります。数値ではなくて、患者さんの自覚症状。以下がその記事です。
あなたはつらくて、いろんな自覚症状があって、病院に行ったでしょう? しかし、西洋医学の答えは、彼らが思う『正常値』であなたを判断する。あなたのつらい自覚症状はどうでも良い。
「うん?手足が氷みたいに冷たい?
だから何よ?!
うちの嫁さんは、もっと冷え症だけど元気だぞ!」
と言われる。
極度の冷え性を作り出す、一番の元凶は「西洋薬」
普通の冷え症では、大動脈解離(破裂)にはなりません。あんなに太い血管が破裂するのには、そうとうの冷えじゃないとダメです。
そうとうの冷えは、どうやってできたのか?
一番大きな原因は、西洋薬。たとえば、長年の血糖値・血圧・コレステロール・PSAを下げる薬。鎮痛剤。抗生物質。
そうとうの薬づけにされた人が、腹部大動脈瘤破裂になります。言い換えると、西洋薬さえ飲まなければ、あなたが腹部大動脈瘤になる可能性はゼロ!
私は今まで20年近く治療活動をしてきましたが、西洋薬で冷え性が治った患者さんは一人もいません!
逆に、抗生物質・鎮痛剤を飲んでからドンドン手足が冷えて、睡眠の質が悪くなる患者さんばかりです。
あなたは西洋薬で冷え性が治りました?
治ったら、ぜひコメント欄に紹介してください!
私が尊敬するニハイシャ先生は、以下の治療日記で書きました。「私の漢方を飲んで手足がどんどん暖かくなる感じがあったら、続けて飲んで。どんどん冷える感じがしたら、無効を証明するので止めていい!」
中医学は体が暖かくなるかどうかで、治療の有効性を決めるのです。
冷え性の方は、漢方薬・鍼灸の治療を受けてください
漢方薬・鍼灸の理論で、冷え性はすでに内臓の病気。治さないといけない段階です。
漢方薬・鍼灸は、あなたの冷え性がどんどんひどくなって、死ぬ寸前の病気になるまでほったらかしません。手足が冷たい.不眠症など自覚症状があったら、自覚症状を治してくれる治療院を探して下さい。
漢方薬.鍼灸。どちらでも、あなたの自覚症状を良くして、体質改善ができます。単なるお灸でも、毎日家でやれば効果があります。
以下は一つの鍼治療例。
ひどい冷え性が、どのくらい良くなったのかを記録しています。
たとえ、どんどん冷え性が悪化して、本当の大動脈瘤破裂・大動脈解離など危篤な状況に陥った。この時でも、漢方薬は患者さんを救えられます。関連記事は以下をご覧ください。文中には記載してますが、治療には生のトリカブトが必要なので、日本では無理かも知れません。重病になる前に、冷え性を治したほうが賢明です。
最後に、どうすれば心臓を弱くして、冷え性を作り出すのか?ニハイシャ先生の論文を見れば答えが分かります。冷え性になりたい、心臓を弱くして早死したい方は、ぜひ真似してください。
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