右膝が曲がらない、膝下が重い女性、正座ができるようになり、8千歩まで歩けるようになった。同時に腰痛、胃の不調、夜間頻尿も治った。

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胃の諸症状は治った

こんにちは、李哲です。
膝がいたい女性の施術記録の続きです。前回の治療内容は以下をご覧下さい。

彼女が気にしていた逆流性食道炎の症状も最近は治ったみたいです。だから、逆流性食道炎のための西洋薬も飲んでない。

彼女は始めに来たとき、漢方薬以外に逆流性食道炎のための西洋薬も飲んでました。

私は西洋薬を断固拒否。
鍼で胃は良くなるので、病院の薬は要りません。
今まで1番ひどい胃痛患者さんがいましたが、それでも鍼ですぐ収まりました。詳細は以下をご覧ください。

彼女は昔、ピロリ菌の除菌をした事があります。その時は、ピロリ菌で胃がムカムカすると言われた。除菌してきれいになったはずなのに、胃は治ってないです。今でも逆流性食道炎はあるので胃がムカムカします。これで分かりますが、「ピロリ菌で胃がダメになる説」は間違いです。

逆流性食道炎がある人は、先に食べ物を変えないといけません。
特に人工的な甘いもの.コーヒー.清涼飲料水などはダメ。

膝下が重いのは治り、歩きがすごい楽になった

8~10回目は特に変わったことがないので、記載しない。

11回目の報告:
10回目のとき、違う思考のツボを刺したら、「今までと違って歩きがすごい楽ですと言ってました。鍼した後に、右の偏頭痛にはなってないけど、ぼんやり重い感じがする。ツムラ漢方薬3番は飲んでない。「右膝下の重い感じがなくなって、とても良かった」と言ってました。

膝痛は当院の患者さんに多い症状です。
以下はもう一人の治療例なので、参考にしてください。

ただし、彼女の尿色がまだ透明。
朝一番の小便は黄色。

これはまだ下腹部が冷えている事を証明します。
腎臓.膀胱などの機能が良くなった時、小便は薄い黄色になります。

歩くとき、足が進めるようになって、夜間頻尿は治った

12回目、彼女の報告。

  • 右膝の内側の痛みはだいぶ良い、今日は膝より腰の痛みが気になる。
  • 乾いた咳が続く。
  • 歩く時に足が進めるようになった。
  • 夜中にトイレに行くのは治った。昼間にトイレが近いのも回数が減った。
  • 最近は腸がよく動いているせいか、おならがよく出る。

膝痛は5割減った

13回目の鍼。
彼女が言うのは、昨日は天気が悪かったせいか右膝痛は増加。でも、膝痛は以前の5割まで減っている。夜はトイレに行ってない。5時間くらいはよく寝れる。

腰痛は左側>右側。
右足は曲げると、大腿部の外側が腫れている感じがする。
詳しい場所は、風市穴のあたり。

膝痛は鍼治療の効果は著しいです。
以下は一人の治療例、参考にしてください。

14回目の鍼。
彼女の報告:
夜中にトイレに行くのはなくなった。
昼間のトイレも回数が減ってる。
夜、膝がうずくて痛くて寝れないのは完全に消えた。
昨日は膝の調子がとても良かった。

最近の小便の色は薄い黄色。
色が薄い黄色になったのは、腎臓と膀胱の機能が回復した事を証明するので一安心です。

痛くて曲がれなかった右膝、真っ直ぐに伸ばせるようになった

15回目の報告:
右膝痛はまだあるけど、立っているとき、右膝は左膝と同じように真っ直ぐになった。以前は、痛くて右膝は曲がったまま。右膝の力が弱くて、片膝で立ち上がる時は何か掴まないとダメ。腰痛は少しあるくらい。

先週の土日は全然痛くなかったので、もう治ったと喜んでたら昨日の夕方から痛くなり始めました。腰は座位から立ち上がる時、つらいそうです。2日前に寝違えたのか、首肩が痛い。

彼女は施術後によく軽く咳をするので、聞いてみたら「喉に痰が絡む感じがする」と言ってました。

治療には、いつものツボと董氏奇穴の組み合わせ。刺絡も入れて。帰りに彼女は、「首肩が楽、この1週間は鍼した後に偏頭痛は出てないです」と言ってました。

これで、肝臓の中の毒素の処理が一段落つきたと思います。
将来、また偏頭痛が発作するかどうかは分かりませんが。

17回目の報告:
寝違えたのは前回の施術後の翌日に治ったそうです。

一般的に寝違えは、1回の鍼で効果が現れます。多くても2~3回で治る。以下は私自身の治療例、参考になると幸いです。

膝痛はまだあるけど、今日は駅から本院まで歩いて来るのは痛くなかった。

今日、刺した董氏奇穴の三叉三。
鼻通りがよくなり、痰が絡むのも減った感じがするというので、ほかの迎香穴などは刺してない。

8千歩まで歩けるようになった

2日前、8千歩歩いても膝痛がなかったので治ったと喜んでたら、1日前から痛くなった。以前は4千歩が限界だったそうです。今日はゆっくり歩いて来たら膝痛はない。

軽い咳とまだある。
小便の色は薄い黄色。
胃の不快感も出てない。
腰痛は起立する時に少しあるくらい。

右膝のズキンズキンする痛みは、ほぼ治った

22回目。
彼女の報告:
右膝は歩く分には大丈夫。
歩く時にズキンズキンと骨に響く痛みは、ほぼなくなった。

指で強めに押すと圧痛はまだある。
右膝の外上部、まだ腫れている感じがする。
右足は上げるとき、右膝の外上部に違和感(痛み?)があるので、いつも左膝を先に上げるそうです。

小便はもうOK。
夜中もトイレに行かない。
咳と痰は多い。
季節の変わり目にはよく鼻水.痰が絡む。
五行堂の漢方薬をけっこう飲んでいるみたいです。

前回の針をしたあとに、鼻水と痰が絡むのはなくなったけど、翌日からまた再発。今日は右膝痛が少し気になるけど、それより右膝の外上部が気になる。(右腰から右大腿部まで)

鼻水、くしゃみなどの症状に鍼治療の効果はとても良いです。以下は一人の治療例、参考になると幸いです。

25回目の報告
右膝の外上部の腫れる感じはなくなった。
痰が絡むのと、軽い咳は変わらない。
右膝痛は少し気になる。

彼女の変化を見ると、最初の膝痛の主訴が徐々に薄くなり、ほかの症状が主訴に変わりつつあります。これは良いことです。

右膝は曲がれるようになって、正座ができるようになった

28回目、彼女の報告:
右膝痛はまだ少しある。
階段を降りる時に少し骨に響くけど、昔よりだいぶ良い。昔は右膝を曲げると痛くて、正座もできなかったけど、今はある程度できる。痰が絡むのと軽い咳は変わらない。

29回目の報告:
昨日は6~7時間くらいよく寝れた。でも、寝るとき右膝を圧迫して寝たのか、今朝起きたら右膝痛があって、自分で痛いところにお灸したら治ったそうです。

鍼で不眠症を治し、睡眠の質を変える効果は言うまでもないです。以下は一つの治療例、参考にしてください。

ストレスで「喉に痰がからむ」特別な症状

30回目、彼女の報告:
4000歩以上歩くと、お尻の後ろから大腿部の後ろ側.外側にかけて少し痛い。足が重だるくなる。右膝の内側は痛みより、響く感じがする。痰が絡むのと軽い咳はまだあり。

話を聞いたら、彼女は悩み事があるそうです。他の人にはあまり言えないもの。だから彼女は、この特別な症状があります。

傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん』には書いてますが、これは半夏厚朴湯ハンゲコウボクトウ の症状。関連症例は以下のようなものがあるので、参考になると幸いです。

喉に痰が絡む、喉が詰まる感じがする原因は、悩み事があるのに言えなくて気が詰まるからです。本当の見える痰ではなくて、気持ちの「気」です。だから、痰を取り除く薬では治せない。

一番の治し方は、胸に詰まっている内容を全部話してスッキリすれば治りますが、うまくできないのが現状。

困りました。
私の鍼レベルで完全に治すのは難しいけど、頑張ります。

気持ち.感情の変化が内臓に与える影響は、軽く見るとダメです。場合によっては、猛毒の抗がん剤よりも強い。だから、私は患者さんに不安と恐怖を与える西洋医学の診察.治療が相応しくないと思います。

「あなたの余命は半年です」
「あなたの病気は永遠に治りません!」
「死ぬまで薬と、うまく付き合いましょう」
…  …

自分が治せないなら、ほかの治療法を試すことを勧めて、このような発言もしないでほしい。ニハイシャ先生はもっと強烈な言葉で叱りました。詳しいのは以下の記事をご覧ください。

おわりに

彼女の治療を振り返って見ると、30回までは3ヶ月かかりました。毎週2回以上の鍼をして。私の鍼がもっとうまかったら、患者さんの苦痛も早めになくなったですが…

◯最初の鍼治療では、右膝痛が徐々に楽になり、右足を引きずるのはなくなりました。
夜間頻尿治り、昼間の頻尿症状が消えました。
尿の色は透明から、正常な薄い黄色に変わり。
腰痛はたまに気づくくらいまで改善。

その代わり、以前気にしてないものが気づき、今の主訴に変わっています。右膝痛以外に、痰が絡むのと軽い咳。

主な痛みがなくなったら、2番めに痛いところが分かるようになる。痛みがなくなったら、今度はほかのところが気づくようになる。

これが治療していく上に、逆戻りという段階です。

完全に痛みと不調が消えるまでは、もう少し時間がかかりそうです。今日はとりあえずここで一段落つき。またなにか変化がありましたら、記事にします。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

(おわり)

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