夜間頻尿が6回から1回まで改善し、下痢便・逆流性食道炎が治った男性、右を下にしても寝られるようになった。

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こんにちは、李哲です。
アメリカの中医師、鄭智城先生1の治療例、震惊了:每天夜尿6次骤降为一次_郑智城(2013-06-11 発表)を翻訳しました。

夜間頻尿が6回から1回に減り、逆流性食道炎、便がゆるいのも同時に治った漢方薬治療例。中の処方箋、①理中丸りちゅうがん+附子(トリカブト)苓甘姜味辛夏仁湯リョウカンキョウミシンゲニントウは参考にして下さい。

鄭智城先生は頻尿・尿もれに良い漢方薬を紹介したこともあるので貼っておきます。

1時間おきの夜間頻尿で、とてもつらい患者さん

最近診た患者さん、面白かったです。
痩せ型で背が高いアメリカ人、 顔色は暗い赤。チェロの演奏家で、友人の紹介で来ました。

彼の主訴は、
①逆流性食道炎。
毎晩寝るとき、左に向けて寝るしかない。右に寝ると胃酸逆流が生じるから。

②夜間頻尿。
1時間毎に起きてトイレに行くから、とてもつらいそうです。

理中丸+トリカブトを飲んで夜間頻尿は2回まで減り、逆流性食道炎も改善

彼の話すスピードはゆっくりで、気力が足りない感じ。
脈は沈弱。舌は薄い赤で舌苔は薄い。

先に理中丸りちゅうがん+附子(トリカブト)を処方しました。3日分。

李哲の説明:
理中丸りちゅうがんの別名は「人参湯」。
胃腸の冷えを治すことで有名な漢方薬。

関連症例はもう一つあるので、参考になると幸いです。

冷房で下痢になる男性、人参湯+四逆湯で治った

3日後に再診察に来ました。
患者が言うのは、少し良くなったそうです。
夜間の頻尿は1~2回減り、たまに3時間も起きないで寝れるそうです。胃酸逆流も良くなった感じ。

苓甘姜味辛夏仁湯を飲んでから夜間頻尿が1回だけになり、逆流性食道炎も治った

いつもなら、処方を変えないでそのまま続きます。しかし、私はまだ満足しないで、彼とお話ししてみました。いろいろ聞いている途中で、彼が良く咳払いするのに気づきました。細かく聞いたら、彼は毎朝起きたとき、大量の透明な痰が出るそうです。

そして、私は急に分かりました。
苓甘姜味辛夏仁湯リョウカンキョウミシンゲニントウを3日分処方。

乾姜(かんきょう):胃腸と肺を温める作用がある生薬

乾姜(かんきょう):胃腸と肺を温める作用がある生薬

4日後、また再診察に来ました。
彼が言うのは、「今回の漢方薬を飲んで、非常に驚きました(I was shocked!)」 

私はちょっとビックリしました。
悪化して驚いたのか、良くなって驚いたかが分からなくて。

彼は続けて話しました。
「2日くらい、夜間頻尿は1回だけになりました」

話を聞いて、私はホットしました。

私「胃酸逆流はどうですか?」
彼「治りました。左に寝ても、右に寝ても大丈夫

李哲の説明:
逆流性食道炎は漢方薬はもちろん、足つぼ整体でも治した症例がたくさんあります。以下は2013年の症例、参考になると幸いです。

「永遠に治らない」逆流性食道炎、胃酸の逆流が治り、背中と首肩の痛みも良くなった例

私は大喜びで聞きました。
「以前あった下痢便はどうですか?」
彼は頭を揺らしながら、「とても良いです。言うことなし!長~~い1本が出ます。私はチャンピオン!」

私「便の太さと色はどうですか?」
彼「とても良いです。私は金メダルをもらうべき」

私は大笑いしました。
「金メダルは私がもらうべきでしょう」

李哲の説明:
下痢便、軟便は老若男女問わずよくある症状。足つぼ整体でも改善できるし、鍼治療ならさらなる効果があります。以下はひどい冷え性・花粉症・下痢便がある若者を治した症例、参考になると幸いです。

花粉症の目のかゆみ、鼻水が垂れるのはだいぶ良くなり、黒い下痢便は治って、手足の冷え性は改善し、朝たちもあるようになった。

甘草乾姜湯に変えてから胃痛が生じた

いつもなら、処方を変えないのが原則だけど、今回も徹底的ではないと思いました。何故かと言うと、彼の痰は著しく減ってないから。

前回の処方箋をもっと省略し、正確性を高めることは可能。だから、今回は甘草乾姜湯かんぞうかんきょうとうを処方しました。5日分。

李哲の説明:
甘草乾姜湯は主に肺を温める漢方薬。咳を止める時などに処方されます。鄭先生のもう一つの症例があるので、参考にして下さい。

子供の咳は甘草乾姜湯を飲んですぐ治り、血痰も著しく改善。お母さんの咳は漢方薬1日目で6割治って、2日目には完治。

2日後、彼から電話がありました。
「今回の漢方薬はだめですね。胃が痛いです」

私「胃がとても痛いですか?」
彼「いいえ。そこまででもないけど、痛くて寝られないです」

私「小便はどうですか?」
彼「相変わらず1時間毎に起きます。」

うまくやろうとしたのが、逆にマズイ結果になりましたね。
でも、これは好転反応かも知れません。

李哲の説明:
漢方薬の好転反応はちょっと分かりませんが、鍼治療でもたまに好転反応が出ます。例えばすごいダルイ、眠いなど。以下は一つの症例、参考にして下さい。

鍼の好転反応:眠気とフラフラする。肩こりが楽になり、鍼を刺した直後両足・胃・胸の方まで暖かくなってきた

(おわり)

  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

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