こんにちは、李哲です。
簡単な鍼灸症例があったので記事にしました。
2020.4.1
1人の男性。前回は風邪でだるいのを治したのは、以下をご覧ください。
今回は風邪のなごりなのか、話すと咳が出る、話してなければ咳が出ないそうです。ちょっと不思議な症状です。
治療のツボとして、尺澤穴一つのみ。
笑っちゃったのは、尺沢を0.5cmくらいしか刺してないのに、「熱い電気が走る!」と言って腕が震えたのです。
次に鍼したのは4月15日と4月22日。3回の鍼治療で、話すと咳が出る症状は治りました。
尺沢穴は肺経のツボで、五兪穴の「合穴」に属します。
「合主逆気而瀉」。
出典:『難経・第六十八難』より
肺の気は、もともと下に降りるもの。
気が逆流した場合は、咳・むせる症状が出ます。
尺沢は逆流した気を下に降ろせるので、自然に咳・むせる症状も治せる。ほかには、喉の痛み・喉に痰がからむ症状にも効果が良いです。以下は一つの鍼治療例。
臨床で見ると、尺沢穴は確かに咳に有効です。あなたが肺がんであろうと新型コロナの咳であろうと、関係ありません。尺沢は強力な「咳止め薬」になるから。
ツボは奥深いものです。
一つのツボの効能を熟知して、応用するのが課題。これは過去記事でも述べました。
咳に対して鍼治療の効果はとても良いです。困っている方は、ぜひ近くの信頼できる鍼灸医に診てもらってください。
(おわり)
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