尺沢:鍼1回でくしゃみ、鼻水を治せるツボ

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こんにちは。李哲です。

今日は私の簡単な鍼治療例。尺沢穴で風邪の症状:くしゃみ、鼻水を1回で治した例です。患者さんは私。以下はその記録です。

風邪で、透明な鼻水とくしゃみが連発した

2018-06-14
朝起きたら、ちょっと変な感じ。
透明な鼻水が少し出てくしゃみ連発。

寝冷えでもしたのかな…
出勤途中は何も症状がなかったので、もう収まったと思いきや、午前中の鍼治療する時は大変な事になりました。

鼻水・くしゃみが朝よりもひどくなり、「私が鍼治療を受けるべきではないか?」という感じでした。

鍼を受けていた優しい患者さんも帰る時、「先生、大丈夫ですか?鼻が真っ赤になっていますよ。」と心配してくれました。

私「ちょっと風邪に当たったかも知れません。後で自分で治しますので大丈夫です。」
患者さん「自分で治せるのは良いですね~」

尺沢穴を刺したら、翌朝にはくしゃみと鼻水がほぼ止まった

患者さんが帰ったあと、すぐ自分に鍼をしました。

鼻水・くしゃみは表面的には鼻の問題だけど、根本は肺にある。だから、肺のツボを選びました。今朝起きたばかりの症状なので、実証だと判断して肺経の子穴:尺沢(しゃくたく)を刺し。あとは、気を下ろすために天突穴。

鼻水・くしゃみを止めるために迎香穴を追加しました。

▼以下は尺沢穴に鍼を刺した画像。

30分後に針を取ったら、鼻水・くしゃみは半分減った感じ。翌朝に起きた時は、鼻水・くしゃみがほとんど止まって、たまにくしゃみと鼻をかむくらいでした。

14日の夜、ワールドカップを見る為に夜更かししなかったら、もっと良くなったかも知れません。4年に1度しかないワールドカップなので、夜更かししちゃいました(笑)

念のために、翌日もう一度「尺沢穴」を刺して強化

念のために、15日もう一度尺沢穴を刺しました。めちゃくちゃ響いて、肘がしびれました。これを皆さんが痛いと表現するでしょう。

ダメだったら漢方薬も使うつもりだったけど、漢方薬も要らなくなりましたね。何ヶ月前のは漢方薬まで煎じたけど、今回のは針だけで解決。

寝冷えが原因だったのか、ほかの変なウィルスにやられたか、私も原因がよく分かりません。原因はどうでも良いです。治せるツボがあるので。

鍼灸は辛い自覚症状を治す医学

皆さんはきっと原因が分からない。病名が分からないで、どうやって治療するのか?と聞くでしょう。

鍼灸は病名を追及しません。病名は西洋医学が作り出したもの、人間はもともと病名がないです。あるのは自覚症状のみ。鍼灸の考え方は:体にこういう症状があれば、このツボで治せる。

詳しい説明は、以下の記事をご覧ください。

たとえ話。

風邪の場合は咳が出る、肺がんでも咳が出ます。病名は関係なしで、肺兪・尺沢などは咳を止められる。風邪の場合は症状が治れば良いけど、肺がんの咳は治っても、腫瘍はまだ残っているじゃないか?と聞く人がいるでしょう。

腫瘍があるかないかは、中医学の関心するものではありません。

中医学が関心するのは、体のシステムが全体的にちゃんと稼働しているかどうかです。咳がなくなり、ほかの諸症状がなくなれば、腫瘍があっても体に害はないと判断します。つまり、腫瘍があっても、日常生活には支障をきたさないので、無視して良い。

体のシステムがちゃんと働いている。その腫瘍は安全である。内蔵は健康であるのは、どうやって判断するのか?

ニハイシャ先生1は健康な人にあるべき症状を、6つにまとめました。この6つの症状があれば、たとえ癌だと診断されても、心配いらない。あなたが死ぬまで、悪さをしないから。

まとめ:鍼灸は自覚症状を治すけど、西洋医学の対症療法とは違う

鍼灸は症状ばかり治すなら、西洋医学の対症療法と同じじゃないか?と質問者がいるかも知れません。

確かに症状を治すところで、西洋医学と同じです。ただし、根本的な違いがあります。

西洋医学は体の運休状況を無視して、むりやり神経・ホルモン分泌を変えて解熱・鎮痛・排便・排尿などさせます。体が自分でやったことではありません。鍼灸は臓器の働きを助け、免疫力をあげることで、自分で自分を治すようにします。

これが決定的に違うところ。

もっと詳しい違いは、以下の記事が参考になると思います。

上記の事を踏まえて、鍼灸治療後には副作用がありません。

西洋薬の場合は違いますね。解熱剤で熱は下がったけど食欲がなくなった。記憶力・集中力がなくなった。朝たちがなくなった。人格異常…副作用の波紋は、きりがありません。

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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