癌治療で鍼灸ができるのは、完治よりもQol(生活の質)を保つこと

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癌治療で鍼ができるのは「緩和ケア」がメイン

癌治療で鍼ができるのは「緩和ケア」がメイン

こんにちは、李哲です。

「病院の検査で〇〇癌だと言われましたが、鍼で治りますか?」の質問に対する答えになります。

簡単にいうと、治せる癌と治せない癌があります。

①治せる確率が高いのは生検・手術・抗がん剤・放射線療法を一切やってない人
また、前提条件があります。
それは癌が大きくないこと。

②治せないのは生検・手術・抗がん剤・放射線療法、いずれか一つでもやった人
体の組織が変わり、経絡が切られているので、経絡をもとにして治療する鍼は本領発揮できません。また、抗がん剤と放射線の毒を分解するのも、鍼だけでは足りない。漢方薬ならなんとかなるけど、鍼だけで治すのは無理。

私の臨床経験から見ると、①の患者さんはほぼゼロ。②の鍼だけでは治せない方がほとんどです。

ところで、治せないなら鍼する意味があるのか?
答えは、もちろんあります。

鍼で癌を治せないけど、辛い症状をへらす事は可能です。
例えば食べられるようになる、体力が増えて日常生活ができるようになる、あちこちの痛みを治す、夜はよく眠れるようになる、便と尿がうまく出るようになる…西洋医学の言葉でいうと、患者のQol(生活の質)を改善する事は可能です。関連の症例は過去記事をご覧ください。

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漢方なら100%治せると保証はできませんが、少なくても病院の治療よりも遥かに効果的・人道的で生活の質が保てられます以下は私のイチオシの中医学診療所。

今までいろんな記事で癌治療の話をしましたが、詳しく説明していません。「鍼でがんが治る!」と誤解している方がいるので、特別に単独記事にしました。

期待を寄せる言葉ではなくて失望する方がいるかも知れませんが、最初は期待させて最後に失望させるほうが精神的ダメージが大きいと思います。

鍼灸で生活の質がどれくらい上がるのか?
これは人によりますので、やってみないと分かりません。
1サイクル(10回)やってみて効果がある感じだったら、続けて良いです。もし10回やっても諸症状の緩和ができなかったら、私のレベルでは力にならないので、ほかの治療院を探すことを勧めます。

※注:
本記事は2年前に書きましたが、大幅に書き直したので本日の日付にしました。

(おわり)

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