ブルセラ症の発熱、全身が重だるい症状が2日の漢方薬で治った例

こんにちは、李哲です。
中国河南省の女医、張静先生の治療例を翻訳しました。漢方の伝染病治療効果が、どれだけ素晴らしいかが分かる症例です。中国語本文のリンク先は以下。

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(2022-5-22 発表)

目次

ブルセラ症の発熱、全身が重だるい症状は2日の漢方薬で治った

一人の友人から電話が入りました。お父さんがずっと発熱して、全身が重だるいそうです。病院に行って検査したら、ブルセラ症だと診断されました。

なぜこんな病気になったのか、友人は理解できなかったです。病院の先生が説明したのは、「羊から伝染されました。ブルセラ症放牧場ではよく見かける病気で、伝染病の一つです」(友人の実家は羊を放牧しています)

友人のお父さんは河北省石家荘市ではない、WeChat(微信)のビデオチャットで診察もできない状態で電話で問診だけになりました。詳しく聞いたあと、出した処方箋は以下のとおり。

  • 麻黄
  • 杏仁
  • 桂枝
  • 炙甘草(2日分)

数日後、友人はWeChatで「お父さんの病気はもう治った!」と教えてくれました。

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「漢方薬で治せるわけがない」と言って漢方薬を拒否した患者

数年前、息子の同級生のおじいちゃんが内モンゴルに住んでいて、同じブルセラ症になりました。病院でしばらく入院治療したあと、石家荘市に来て少し滞在。

私が見たとき、非常にやつれていて、肩甲骨が痛くて脈診では浮大。私の出した処方箋は「葛根湯」。非常に簡単な病気だと思ったけど、患者さんは「これは伝染病、病院でも治せなかった」の言い訳で、漢方薬を飲んでみようともしなかったです。

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この患者さんへの印象は非常に深かったです。「あんなに入院治療で苦労し、お金をたくさん払わなくてもすぐ治るのに」!と思いましたが、信頼関係が足りなかったのか、病気に対する認識が違ったのか、患者さんは最終的に漢方薬を拒否しました。非常に遺憾な例でした。

李哲の追加説明:
漢方薬を飲んでもないのに、効果を否定するのはアホだとしか言えない。もっとアホなのは、漢方薬を飲んで効果が出たのに認めない人。李宗恩博士の治療例にこんな患者さんが出ています。以下の記事、どうぞ参考にしてください。

 

アレルギー性紫斑病の漢方薬治療例:紫斑、腹痛、食欲不振、関節痛は3週間で治ったけど、疑い深くて漢方を止めたバカ親

中医学は弁証論治

今回はコロナのせいで、ロックダウンになり、友人のお父さんは病気になっても入院治療ができなかったです。最も大事なのは、友人は中医学が大好きで、中医学は必ず治せると信じ、最終的には簡単に治りました。ロックダウンは、中医学にとって一つのチャンスです。

中医学は〇〇菌よ、〇〇ウィルスよなんか、気にしません。
弁証論治べんしょうろんちだけですべて治ります!

李哲の解釈と感想

処方箋の解釈

張静先生が出した処方箋は麻黄湯まおうとうそのまま。

  • 麻黄
  • 杏仁
  • 桂枝
  • 炙甘草

麻黄湯まおうとうはインフルエンザ治療に良く使われています。ただし、インフルエンザの唯一無二の処方箋ではない、適応症状がある時だけ有効なのです。過去記事で説明しているので、参考にしてください。

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中医学は弁証論治で、病名で処方する医学ではない

麻黄湯で感染症を治す?!
とびっくりする方は、中医学の考え方を勉強してないからです。

5千年前から生まれた中医学は、病名を処方の根拠にしていません。考えて見てください。数千年前はPMSよブルセラ症よ自閉症よ、そんな病名があるわけがない。当時は患者さんのつらい症状を分析してから、中医学先生は関連の治療をしていました。

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中医学を習うとき、考え方は以下のように変えるべきです。
麻黄湯で感染症を治すのではなくて、感染症の諸症状が麻黄湯の適応症状と同じだから、麻黄湯が効くわけ。

症状が同じということは、体内の乱れた環境も同じであることを証明します。肺がんであろうと、ブルセラ症であろうと、現れた症状が同じであれば同じ漢方薬で治る。中医学では、これを「異病同治いびょうどうじ」だと言います。

本ブログでは「異病同治いびょうどうじ」の症例が何個かあります。以下は一つの漢方薬症例、参考になると幸いです。

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伝染病が流行ると、大多数の人は西洋薬を最初に思い出すでしょう。もしくはワクチン。

薬・ワクチンで伝染病が治るのか?
かつては抗生物質が有効だったけど、今は治せません。

なぜなら、伝染病の媒体となる細菌・ウィルスは攻撃を受けると常に変異するからです。スタンフォード大学の博士、中医師、李宗恩先生は以下の記事でコロナを例にして、西洋医学の窮地を説明しました。

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伝染病は大昔からあって、中医学は治療方法も備えていました。現代人が知らないだけで、古代は伝染病を治した例がたくさんあります。最後のところに、近代の例を貼りました。

  • 性感染症の梅毒(ばいどく)
  • 飛沫(空気)感染の肺結核
  • 14世記のヨーロッパの1/3人口を殺したペスト
  • 致死率100%だと言われる狂犬病

みんな漢方薬、もしくは鍼灸で治せます。しかも副作用が有りません。

最近、猿豆(サルトウ)という伝染病が報道されました。
猿豆は感染されたら怖いよ!猿豆ワクチンを打ちましょう!と脅かし、ワクチン推奨したら笑って前歯が落ちそうです。

猿豆の死者は何人?
ペストまで漢方薬で治るのに、猿豆はペストよりも怖いですか?

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(おわり)

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