アキョウ(阿胶)は何でこんなに高いのか?大量に血を補うので、犬ですら大好き!

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こんにちは、李哲です。

アメリカの漢方医、鄭智城中医師1の記事、阿胶为什么这么贵?因为连狗都喜欢吃_郑智城(2014-11-8発表)を翻訳しました。10倍以上も値上がりしたアキョウの現状と、アキョウが大好きな犬の話が書かれています。

現在、アキョウの値段は異常です。以前の茅台酒 – Wikipediaみたいに、どんどん値上がりしています。

アキョウ1斤、10年前は15ドルだったのに今は200ドル。しかも、中国国内のニュースによると、本物ロバの皮もそろそろなくなるそうです。

アキョウは値段が高い以外に、使う時の下処理も難しい。何故かと言うと、伝統工芸では一塊60gくらいの包装で、とても硬いからです。使う前は砕かないといけないのです。そうじゃなかったら、使えない。

止血・補血作用で著名なアギョウ(阿胶)

止血・補血作用で著名なアギョウ(阿胶)

昔ながらの漢方薬局には、みんな銅の容器があって硬いアキョウを砕いてました。砕く過程も面倒くさくて、しゃがんて砕かないとダメ、砕く時にもコツがいります。

私はたくさん砕いてきたので、多少コントロールできて、アチコチ飛ぶ事はなくなりました。

アキョウが大好きな犬

私は一匹の犬を飼っていますが、アキョウを砕く時は犬が一番喜ぶときです。

アギョウが大好きな犬

私の隣にずっとしっぽ振りながら見ている。アキョウが飛び散って出た場合、すぐ寄ってきて食べます。とても美味しそうに。

大量に血を補うアキョウは、犬まで大好きですね。

作りがこんなに体力を使うなら、アキョウが高くなるのも当たり前でしょう。

李哲の感想

体に良いものは、動物も本能で分かりますね。人間も本能で分かるはずですが、バカげた意識が邪魔をするから、毒物でも喜んで食べて、病気が治ると信じ込むわけ。

犬・猫は鍼を受ける時とても静かだと聞きましたが、おそらく体がすごく楽になるからでしょう。ちなみに、犬の血便・下痢を2包の漢方薬で治した例があるので、どうぞご覧ください。

アキョウの作り過程は、かなり大変だそうです。それなのに、生薬の値段はずっと安かったら、生産者もいなくなります。ただし、ほかの中医師のホームページで見たら、今は500gのコストが5000人民元もするそうです。10年前より15倍値上がり!

普通にアキョウを5g入れるだけで50元。ビックリするくらいの値段になりました。一般のサラリーマンは、生薬が高くて買えないかも知れません。

ただし、漢方薬は西洋薬の腹黒い値上がりと違います。アメリカドキュメンタリー映画には、西洋薬の値上がりでボロ儲けした会社が出ています。詳細は以下をご覧ください。

これから漢方薬を使う人が増えたら、きっと生薬の自然栽培が追いつかなくなるでしょう。あとは、不動産みたいに煽られて値段が倍増する。不安な面も多少はありますね。そうなると、必ず生薬の値段が上がります。若しくは在庫がなくて、いくらお金があっても買えない。

その時は、鍼灸がメインになるかも知れません。
鍼は天然資源ではなくてステンレスなので、一応再利用ができますから。

(おわり)

  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

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