こんにちは。李哲です。
アメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、手淫伤精男是如何减掉40磅的?_郑智城(2013-10-10 04:17発表)
内容を説明すると、
2ヶ月で20kg痩せたアメリカ人
一人のアメリカ人男性。
まるまる太っていて、はげてました。
太っているので、見た目は強そうです。
しかし、見た目だけです。
脈診してみると、すごく沈弱。
彼の主訴は、
- 手足のマヒ
- 睡眠が悪い
- 不安障害もある
自慰(マスターベーション)で体がダメになった人は、漢方薬でも治すのにも苦労します。
▼李哲の説明:鄭先生の過去治療例にも、マスタベーションの害を指摘していました。以下の記事、参考になると幸いです。
彼は1週間に1回の診察で、ずっと治療していました。最近になって彼が痩せたのです。まだ体は大きいけど、明らかに前より痩せている。
私「最近体重が減りましたか?」
彼「この2ヶ月で20kg痩せました。でも、主に7月に痩せたのです。」
7月のカルテを探して見たら、7月は主に2つの処方箋を使っていました。
- 苓桂五味甘草湯+淫羊霍+莵絲子+補骨脂+黄耆+続断。
- 四逆湯+呉茱萸+沙苑子+覆盆子。
上記の処方箋を2回使ったのが、ダイエットできた原因でした。
漢方薬で20kgもダイエットできた3つの理由
彼の20kgダイエットできたのは、総合的に分析すると、以下の理由が考えられます。
1.腎精を大量に補うと、食べたい欲望が減る
例えば淫羊霍、莵絲子、補骨脂、沙苑子、覆盆子は腎精を補う生薬です。
中国語で言いますが、「精満不思淫」。
人は「精」がいっぱいあると、いつも房事(性行為)ばかりの欲望が減ります。また、食べたい欲望も減る。つまり、食欲が強すぎるのは減ります。
アメリカの前大統領:クリントンが明らかに陰虚証(精が足りない)人で、いつも浮気ニュースになっていました。
クリントンが退職後の顔を見て下さい、その衰え顔がびっくりするくらいです。彼は心臓病でバイパス手術もしています。
なぜクリントンは心臓病になったか?
腎精が足りない人は、必ず心臓病になります。
クリントンがアメリカ国民の支持を得たのは、祖先たちが良いことをたくさんしたからでしょう。クリントン自身の努力と関係ない。逆にクリントンが大統領の時、サブプライム住宅ローン危機の導火線となりました。
▼李哲の説明:クリントンの心臓病は、以下の記事でも説明しています。参考にしてください。
2.「四逆湯」が新陳代謝を強化し、脂肪燃焼効果がある
「陽気」と言うのは、西洋医学で言う新陳代謝です。
「陽気」が増えれば新陳代謝も強くなり、脂肪燃焼も早くなるから、自然に痩せてきます。
▼李哲の説明:鄭先生の記事にはダイエットされた方が多いです。以下は婦人科疾患によく使う「温経湯」の副効能が現れた例。こんなダイエット効果があるとは知りませんでした。
3.大事なカギは、呉茱萸(ごしゅゆ)
当時、彼の処方箋に呉茱萸を入れたのも、彼をダイエットさせるためでした。
呉茱萸の作用は、「除湿血痹,开腠理」。
台湾のJT先生は、ダイエットできると言っていますね。
こんなに辛い生薬は、きっと新陳代謝のアップにつながると思って、使ってみたのです。実は呉茱萸でなくても、コショウだけでもできます。
四逆湯は豊胸効果もある
「四逆湯」の効果は、非常に強いです。
以前、一人30代の女性が数日しか飲んでないのに、豊胸効果が非常にあって、地球の引力に逆らえて、皮膚の弾力も増えたそうです。
▼李哲の説明:鄭先生の漢方薬治療例で、バストアップできたのがもう一つあるので、どうぞご覧ください。
李哲の解釈と感想
手足のマヒ・しびれは、基本的に「虚証」
手足のマヒ、しびれは虚証がほとんどなので、補うのが王道の治療法です。
鍼灸は漢方薬と違って、直接補う事ができません。たとえば当帰は血を直接補う。人参は気を直接補うけど、鍼は刺しただけで気血が増えません。しかし、鍼灸は経絡の流れを良くし、五臓六腑が食べ物を消化・吸収する力を強化することで、間接的に補う事ができます。以下は一つの鍼治療例、参考になると幸いです。
臨床で見ると、手足の麻痺・しびれは糖尿病患者さんによく見かけます。西洋医学の治療法は? おぉ~心配しないで。手足の切断術があるからね!
漢方薬では簡単に血糖値を下げるだけではなくて、手足のマヒも治せます。以下は私が尊敬するニハイシャ先生の治療例、参考になると幸いです。
過食症、食欲が強すぎるのは漢方薬で治せる
食欲がない、食欲が強すぎるのは両方とも病態です。漢方薬はもちろん、鍼灸でも治せます。以下は漢方薬の症例、食欲が落ち着いてから、体重も10kg減りました。当たり前の結果ですが。
過食症の鍼灸症例はまだないので、今後あったらまたご紹介します。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
コメント