胸が苦しい、呼吸困難、下痢便、不眠症は治り、食欲がとても良くなった肺がん患者、喜んで10日間の旅行に出かけようとしている。

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肺がん、病院の治療よりも中医学が優れている

肺がん、病院の治療よりも中医学が優れている

こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の弟子が書いた症例、肺癌治療例を翻訳しました。

西洋医学の手術、抗がん剤を何度も受けたけど肺がんが再発・転移し、西洋医学の治療に失望した白人女性が、漢方薬で様々な症状が治った例です。がん治療のとき、病院の治療よりも中医学が優れている事を知って下さい。

西洋医学の治療で何度も癌が再発・転移してあきれた患者、中医学の治療に来た

患者さんは白人女性、55歳。
初診日は2007年12月17日。

彼女は2007年2月14日、呼吸困難で病院に行ったら肺がんだと診断され、すぐ切除。手術後は呼吸が大丈夫になりました。手術後、抗がん剤と放射線療法を34クールも受けました。

これで治ったらと思ったら、2007年の8月に胃が腫れて痛い.便が出なくて病院の検査を受けたら、がんが大腸に転移。そして、大腸癌を切除。

手術後は良くなりました。
しかし、2007年10月にまた飲食ができない、排便ができない症状が再発。検査を受けたら大腸癌が再発したのが見つかり、また手術。

最後、患者さんはあきれて西洋医学を信じなくなり、中医学の治療を求めて来ました。

睡眠と食欲がとても悪くて、味覚がない、精神状態も悪い

私が患者さんを診た時、彼女の睡眠はとても悪かったです。
よく夜中の3~5時に目醒めて、その後は寝れない。5時以後にやっと寝られる。

ここで分かりますが、患者さんの病気はまだ肺にあり。大腸にある癌は、肺から来たものです。肺と大腸は、表と裏の関係。西洋医学が大腸癌を切ってもまだ再発するのは、もとの肺が治ってないからです。

李哲の説明:
病気が再発する原因は、よく病気のせいだと解釈されるけど、実は違います。西洋医学が治してないからです。臨床で難しいのは、患者さんが西洋医学を盲信して止めないこと。以前治療した女性も病院を盲信して、病気が再発しまくっていました。詳細は以下をご覧ください。

食べると気持ち悪い・お腹が痛いのは足ツボ整体で治ったけど、抗がん剤でまた腸閉塞が再発する女性。いつになったら治るのか?!

患者さんの食欲は非常に悪くて、味覚もなかったです。これは患者さんの膵臓、脾臓がダメージを受けた症状。この状況は、よく手術後の患者さんは、抗がん剤、放射線療法を受けた人に見かけます。

人間の免疫力と言うのは、簡単に言うと人の消化系です。
抗がん剤、放射線療法が破壊するのは、ちょうど人間の免疫力(消化系)。

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他の症状は、

  • 大便4回くらいで下痢
  • 小便の色は濃い黄色
  • 精神状態は悪い
  • 疲れやすい
  • 汗が出やすい
  • 夜間は身体が熱くなる、これは陽が陰に入らない証拠
  • 足はまだ温かい。手は冷たく、額は熱い

脈診では沈数、1息9至。
眼診:心臓の区域は淡平、肝臓の区域は紊乱、瞳孔の収縮は弱い。

李哲の説明:
食欲不振、味覚がないのは、以下の鍼治療例が参考になると思います。

妊娠初期の食欲不振、食べ物の味がしない、お腹が張る症状を鍼2回で治した例

肺癌の原因に対する中医学の解釈と治療法

ニハイシャ先生が話したのは、女性が肺がんになる原因は、みんな心臓が弱くて母乳を肺から子宮まで送れない、もしくは大便から出せない。母乳が逆流して肺に入って肺がんになる。

肺と大腸は表と裏の関係です。
患者さんの肺癌を切っても母乳は相変わらず出るし、母乳の正常な循環ができない。そして、大腸に母乳が流れて大腸がんになる。

根本的な治療法は患者さんの心臓を強化して、母乳が逆流して肺に入れないようにして、その後は脾胃(消化系)を強化。

中医学の理論で、消化系は後天のもとです。

もとをよくしないと、気と血が増えないし免疫力も強くならない。今はワクチンで病気を予防するデタラメな発想があるけど、治療もできない医学がどうやって予防するのですか?

患者さんは大量の西洋薬を飲んできました。抗うつ薬、安眠薬、鎮痛剤などで、肝臓の損傷が起きています。肝臓は一番大事な解毒器官。患者さんの解毒機能が落ちているので、回復が遅いのです。

初診の時、私は血を補って心臓を強化し、病状がさらに悪化するのを止めました。脾臓の強化をして、気と血のもとを確保。同時に肝臓の解毒作業を助けて、西洋薬の毒素を出す。また、腎臓の強化をして、水が木を産めるようにしました。 

大腸と肝臓を繋ぐ門脈には弁膜がないので、予防策を取らないと必ず大腸から肝臓がんになります。

漢方薬を飲んでから、様々な体調の変化が現れた

1週間で食欲、睡眠がよくなり始め、精神状態も良くなってきた

1週間後、患者さんは再診察に来ました。彼女が言うのは、「食欲がだいぶ良くなり、睡眠は徐々に良くなり始め、精神状態も良くなりました

私はぱっと聞いて、患者さんにはまだ希望があるのが分かりました。そして、もとの処方箋に心臓を強化する生薬を追加して、1ヶ月処方しました。

李哲の説明:
西洋医学で肺がんを治すとき、手術・抗癌剤・放射線のみ。効果があるところか、肺がんで死んだ人はいっぱいいます。中医学に任せると結果は違います。生きている人のほうが多いです。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

全身性エリテマトーデスの全身の関節痛は5日の漢方薬で消え、余命4ヶ月の肺がんステージ4患者は、漢方薬で4年も生きている。

1ヶ月後、食欲はとても良くなり、手足は暖かくなって不眠症も治った

1ヶ月後、患者さんは再診察に来て言うのは、

  • 食欲はとても良い。
  • 夜中の3時~5時は起きなくなった。
  • 手足は温くて、額は冷たい。

ほかのは全部良いけど、胸が苦しくて咳が出る。呼吸が浅くて呼吸困難。白い痰が多い。大便は1日5~7回、下痢便の症状が出た。あとは、ぎっくり腰で腰と背中が痛い。

彼女の話を聞いて分かったのは、病状はコントロールされています。漢方薬を飲んでから、病状は最初の肺に戻っています。

同じ処方箋に、痰と咳を止める生薬を追加して、鍼でぎっくり腰を治しました。

李哲の説明:
ギックリ腰を含む腰痛には、鍼は即効性に優れています。ほとんどその場で改善もしくは治る。以下は2人の腰痛を治した症例、参考になると幸いです。

二人の腰痛、鍼1回でその場でだいぶ良くなり、翌日には完全に治った。別々のツボで治した理由も説明します

4ヶ月後、胸が苦しい・呼吸困難は治ったけど、まだ強烈な咳と痰が多い

2008年3月11日。
患者さんは再診察に来て言うのは、胸が苦しいのと呼吸困難は治ったけど、まだ強烈な咳と痰が多い。大便は1日6~8回、下痢便。

ここで私は分かりましたが、一般の生薬では肺に溜まっている痰と水を出すことができない。そして、☓参湯を処方しました。ニハイシャ師匠が言うのは、全部の生薬を書いてはいけない。製薬会社と悪徳なやつらが見ているから。

2週間後、彼女の報告は大便は毎日8回、下痢便。数日前から突然重い風邪になったように、たくさんの白い痰が出る。これを見たら、中の病気が表に出るのが分かりました。同じ処方箋に痰を減らす生薬を入れて、続けて飲むようにしました。

7ヶ月後、食欲・睡眠・便通・精神状態などの諸症状が良好で、10日間旅行に出かけるという患者

6月15日、彼女は再診察に来ました。

今の症状は、

  • 今は手足が温かくて、額は冷たい
  • 大便は1日4回、半分形になっている。たまには食べ物が見えるけど、もう下痢便ではなくなった
  • 精神状態は良い
  • 食欲も良好
  • 睡眠もとても良い

「旅行に10日出かける!」と彼女は言ってました。

ここで分かりますが、彼女はもう危険な状態から逃れています。もとの処方箋を粉薬にして、続けて飲むようにしました。

中医学は彼女の命を救っただけではなく、がんの再発・転移も阻止し、同時に患者さんの失った生活クオリティも正常に戻しました。

李哲の説明:
ニハイシャ先生の症例には肺がん患者が多かったです。余命宣告された人でも、漢方薬を飲んでから余命宣告通りに死んでないし、諸症状が著しく改善されています。漢方薬は効果があるのか?皆さんは症例を見れば分かります。

肺がんの激しい痛みは治り、一日20回以上の下痢も今は2回の正常な大便になった

中医学の癌治療は、様々な利点がある

この治療例で分かりますが、中医学のがん治療は以下の利点があります。

根本から治す

我々はがん細胞がどこにあるか、どのくらい大きいか気にしてない。根本的な原因を探して解決すれば、癌は自然に消えます。これは師匠のがん治療例を見れば、よく分かります。あちこち転移したがん患者、主な問題を解決すれば、ほかの癌も一緒に消えるのです。

詳しい説明は以下の記事をご覧ください。

生活クオリティが維持できる

中医学の治し方は弁証論治です。
患者さんに一連のつらい症状が出た時、我々は状況によって生薬もしくは鍼で一連のつらい症状を治します。

例えば食欲がない人は、食欲が出るようにする。
睡眠の質が悪い人は、よく寝れるようにする。
咳がある人は、咳がないようにする。
痛みがある人は、痛みがなくなるようにする。
などなど。

患者さんの生活クオリティは、もちろん良くなります。

李哲の説明:
西洋医学の治療を受けないほうが、生活の質が高い事実は、以下の記事で詳しく述べました。どうぞご参考に。

樹木希林さんの死去ニュースを見て思ったこと、抗がん剤を受けないほうが長生きする。

がんの再発予防になる

今でも西洋医学の癌に対する研究は、まだ模索中です。しかし、中医学は古典の指導のもとで、そして師匠の臨床経験から癌の発生する原因と転移の分析は、明確な方向があります。だから、予防ができる。

癌の未成形の段階で、自分で診断ができるし治療ができて、病気のさらなる形成と発展を阻止する事ができます。

漢唐中医 顔北辰医師 2008年6月23日記録

ニハイシャ先生の評価

顔北辰医師は2007年11月から私の診療所で働きました。彼は人柄や性格が良く、患者さんに優しいのでとても患者さんに好かれています。

経方を習ってから、治療のレベルは更にアップしています。以上の例は、彼のたくさん成功した臨床例の一つ。人紀クラスの生徒さんは見れば分かるでしょう。彼がどんな生薬を使ったのか。

私はここでは公表しません。
なにか問題があったら、人紀クラスの生徒さんたちはお互いに討論して下さい。

処方箋は外に漏らさないで。
製薬会社と悪徳な泥棒には、十分気をつけないといけない。

上の患者さん、もし西洋医学の治療を受けなくて、最初から中医学の治療にした場合、とても簡単です。

顔北辰医師は本当に素晴らしい。
私の素晴らしい弟子の中の一人です。
将来はきっと有名な中医師になります。

8月に研修に来る人たちは、その時この治療例の前後を詳しく見ることができます。顔北辰医師は本当に素晴らしい弟子。人柄や性格、勉強も強い。私と生徒さんたちも彼が好きです。私のあとを継ぐ人がいて嬉しいです。

(ダメな生徒さんを叱るところは省略させていただきます)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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