16年間の喉のつかえ・違和感は3回の鍼で治った!

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こんにちは、李哲です。

鍼灸名人、孫培栄先生1の症例を翻訳しました。喉に何かが詰まる不思議な症状、西洋医学では解決方法がないけど、鍼は原因が分かっていて、治療のツボもあることを知ってください。

症例1:16年の疾患、3回で完治

陳さん、女性、54歳。
江西浮梁県出身。
住所は台北市信義路3段。

喉に何か詰まって、胸に寒い気が詰まっている感じ。年数が経ってから、よくむせたりゼーゼーしたりしました。

1967年1月6日に治療しに来ました。病気のきっかけを聞いたら、彼女が言うのは、1951年風邪を引いたときにスイカを食べ、その後から喉に何か詰まる感じがして吐いても出ないし、飲み込んでも消えない。

胸が詰まる感じもして、時々呼吸が苦しくなり胸を叩きたくなる。叩くと少し呼吸が楽。発作してから今日まで、すでに16年経っています。

いろいろ病院に行って検査.治療したけど無効。西洋薬も漢方も、いろいろ飲んだけど効かなかったです。たくさんの名医に診てもらっても治らないから、私は「奇病」だと思いました。

刺したツボは上脘、中脘、公孫、内関、列缺、照海。

3回で16年の疾患が完治できました。

症例2:喉になにか詰まる症状、11回で完治

孫☓康、19歳。
山東省莱陽出身。
住所は台北市克難街。

喉に何か詰まる症状が、何年も続いています。

12月29日、お父さんの同伴で治療しに来て、11回で完治しました。

李哲の感想:喉がつまる自覚症状は、ストレスが大きな原因

喉のつかえ、違和感は中医学で梅核気ばいかくきだと言います。専門的な日本語解釈は以下の漢方薬サイトをご覧ください。

喉の違和感・異物感、喉が詰まる感じがする『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』の症状と治し方|Kampoful Life by クラシエの漢方 (kracie.co.jp)

この病気は、喉に何か詰まる症状が特徴。本当に何が詰まったのではなくて、患者さんの自覚症状です。

詰まるのは中医学でいう「気」と「痰」です。西洋医学の機械で喉の中を見ても、「気」とかは見えないので、原因が分からないのは当たり前。中医学での主な原因は、考え過ぎ、悩み過ぎ。つまり、精神的な原因が大きいです。

精神的疲労がどれだけ有害なのかは、以下の記事で詳しく説明しました。参考になると幸いです。

上の例1を見ると、精神的なものから来るのではなく、風を引いた時にスイカを食べたのが原因っぽいです。原因はどちらにせよ、治療は同じツボ。

上脘、中脘は胃腸の調子を整える。
胃腸の調子が良くなれば、痰のもとがなくなるので、痰が徐々に減る。

公孫と内関。
列缺と照海は八会穴。
ほぼ全身の治療ができる、強力な八会穴のツボセットです。

以前、このような患者さんを1人だけ診たことありますが、1回で来なくなったので治療結果が出ていません。今後もし症例があったら、また書きます。

2024-10-05追加:
梅核気ではないですが、すごい似ている症状の患者さんがいました。関連の治療例は以下をご覧下さい。

コロナの微熱、食欲がない、喉に痰が張り付いて違和感ある女性、鍼2回でほぼ治った例

(おわり)

  1. ↩︎

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