蓄膿症で鼻詰まり・はなくそが出るのは漢方薬3ヶ月で治り、ホットフラッシュ・不眠症・冷え性・寝汗も良くなった。

蓄膿症で鼻を強くかむ女性のクローズアップ(目の下~鼻)
手術2回しても治らなかった重度蓄膿症。黒黄色の鼻くそが毎日出ていた50歳女性
目次

【手術2回無効】10年続いた重度蓄膿症の女性(50歳)

こんにちは、李哲です。

中医学の第一人者、倪海厦(ニハイシャ)先生1の有能な弟子、アメリカの中医師:李宗恩博士2の漢方薬治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、鼻竇炎十年,開刀兩次沒有效果,西醫轉診 – 當張仲景遇上史丹佛(2013.9.18 発表)

内容を簡単にいうと、10年もひどい蓄膿症に苦しんだ女性が手術を2回もしたのに治らず、漢方薬と鍼で治った治療記録です。

10年間の蓄膿症で鼻詰まる、黒くて黄色いはなくそが出る女性

患者は白人女性、50歳。
10年前から蓄膿症が非常にひどい。2回手術を受けたけど良くならなくて、アメリカの有名な耳鼻科医:Dr. Winston Vaughan (www.calsinus.com) の紹介で来ました。

初診は2012年6月5日。

患者さんの主訴:
2001年、喘息でたくさんのステロイド剤を飲んだら蓄膿症になり、10年経った今でも治ってない。蓄膿症は非常にひどくて、くしゃみをする時、黒くて黄色の鼻くそが出る。

李哲の説明:ステロイド剤の副作用は、蓄膿症になるだけではありません。ひどいうつ病にもなり、日常生活の質が非常に下がるのです。ほかの漢方医の治療例があるので、ぜひ参考にしてください。
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  • 蓄膿症の手術は2回受けたけど、まったく効果がない。
  • 鼻詰まりが酷くて耳が痒い(いつも右ばかり)。
  • 痰は薄い黄色。
  • 鼻と目は腫れて、目は痒い。
  • 疲労感が強い。
  • 更年期障害は2年前からある
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中医学の問診内容と診断・処方

寒熱:手足は冷たくて身体は熱いのは、朝シャワー浴びてからしばらく続く。だいたい朝6~7時くらいまで。
汗:常に多汗症で、夜は寝汗もかく。
睡眠:夜は10~11時に就寝、夜中の2~3時はよく目が覚めて、朝4時半から6時は、割とよく寝れる。

李哲の説明:多汗症はいろいろタイプがあります。以下は風邪薬を間違えて、飲んだあとに汗が止まらないのを治した例、参考になると幸いです。
🔗発熱、汗が止まらないのは「桂枝加附子湯」2日で治った症例 

食欲:正常、甘いものが好き、しょっぱいのは嫌い。
大便:2日に1回の大便。
尿:黄色くて臭い匂いがする。

脈診:右のが左より強い。心臓と肝臓の脈が弱い、緩弱無力。
舌診:舌苔白厚。

処方箋:茯苓 白朮 桂枝 炙甘草 辛夷 蒼朮 菖蒲 加工したトリカブト(炮附子) 葛根 白芷 

鍼灸のツボ:三陰交。陰陵泉穴。地機。合谷穴。迎香穴から内迎香穴までつなげる。

漢方薬に使う葛根の生薬(根の部分)
本症例で大量に使った葛根(かっこん)。首・肩のこりを取って鼻への血流を回復させる重要な生薬

10日後→鼻詰まり・寝汗が激減、ホットフラッシュも改善

2012年6月15日 

患者の報告:

  • この10日間は、鼻のアレルギーがなくて、鼻の状態は良好。
  • ホットフラッシュは良くなった
  • 比較的によく寝られるし、寝つけるのも良い。寝起きた時は、よく寝た感じがする。
  • 寝汗は治った。
  • 手足は暖かくなった。

李哲の説明:蓄膿症で鼻が辛いのは、鍼灸でも著しい効果が出ます。以下は、ほかの先生の治療例、参考になると幸いです。
🔗副鼻腔炎の鼻のかゆみ・ムズムズ・頭の重さを鍼灸で解消!実証済みの症例2つ

ほかに改善されてないのは、

  • 夢はまだ多い。
  • 尿のにおいは、まだまだ強い。
  • 大便は2~3日に1回。

脈診:軟弱、少し弦脈。
舌診:舌苔白乾。

処方箋:茯苓 白朮 桂枝 炙甘草 辛夷  蒼朮 菖蒲 加工したトリカブト 葛根 白芷 麻子仁

鍼灸のツボ:三陰交。陰陵泉穴。地機。合谷穴。迎香穴から内迎香穴までつなげる。天枢。

黒い陶器の容器に入った麻子仁(便秘改善用生薬)
3診目で追加した麻子仁。2~3日に1回の便秘をスムーズにしてくれた立役者

1ヶ月後→鼻の奥の古い鼻くそがドバッと排出!スッキリ

2012年7月13日

彼女の報告:今週の火曜日の朝、鼻からたくさんの鼻くそが出て、水曜日の朝もたくさん出た。感覚的には全部の鼻くそが出きった感じで、とても気持ちが良い。

李哲の説明:私が治療した蓄膿症の患者さんも、似ている報告がありました。鼻奥の血の塊が出てから、急ににおいが良く分かるようになったのです。
🔗血の塊が口から出てから、においが急に良くなった。尿量が増えて、お酒も酔わなくなってビックリ:嗅覚障害(蓄膿症)(21)

旅行に出かけたので、前回の煎じ薬を飲みきってない。

尿はまだ匂いがする。
大便はまだ不規則だけど、前よりは良い。

脈診:緩、少し有力、弦脈ではなくなった。
舌診:舌苔乾、少し厚い。

処方箋:既成品の苓桂朮甘湯+辛い(辛夷) 蒼朮 菖蒲 加工したトリカブト 葛根 白芷。

鍼灸のツボ:三陰交。陰陵泉穴。地機。合谷穴。迎香穴から内迎香穴までつなげる。

李哲の説明:三陰交、陰陵泉穴、地機は私が足の冷え性・むくみを治す時によく使うツボ。以下は一つの臨床症例、参考になると幸いです。
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CT検査で腫れ減少を確認←西洋医学の医師も驚いた

2012年7月19日
西洋医学の先生:Dr. Winston Vaughanが、患者さんのをSinus CT Scanしてから、メールをくれました。

“There is for sure less swelling in the maxillary sinus on the right side. She still had a polyp in the frontal recess and we reduced it. She will follow up and we will see how she does. Thanks so much for helping in her care !!”

李哲の説明:グーグル翻訳文をの貼りました。正確性には欠けていますが、だいたいの意思は伝わっています。

確かに右側の上顎洞の腫れが少ないです。彼女はまだ前頭陥凹にポリープがあり、私たちはそれを減らしました。彼女はフォローアップし、私たちは彼女がどのようにしているかを見ていきます。彼女のケアを手伝ってくれてありがとう

3ヶ月後→副鼻腔炎の全症状が完治、再発なし

2012年9月6日。

彼女の報告:
6月から今日まで、鼻のアレルギー症状は治って再発してない。手は暖かくなったけど、足はまだ少し冷たい。また旅行に行ったので、前回渡した既成品を飲みきってない。

脈診:弱、左の関部は躍動感がある。
舌診:舌苔は白乾。

処方箋:前回の残りを飲みきる。
鍼灸のツボ:三陰交。陰陵泉穴。地機。合谷穴。迎香穴から内迎香穴までつなげる。

2012年9月19日。

彼女の報告:
副鼻腔炎は、もう治りました。 

李哲の説明:アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、蓄膿症…様々な病名があるけど、漢方薬治療は同じように治せます。なぜなら、漢方薬が治すのは体内環境で、病原菌が何かを気にしてないからです。以下はもう一つの症例、参考にしてください。

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ステロイド後遺症を漢方薬で完全回復させた理由

ステロイド剤が体に対する害は、非常に大きいです。

たくさんの患者さんはステロイド剤を使ったあと、体内の冷えがひどくなり、鼻の奥に寒気と湿気が溜まるだけではなくて、全身にも悪影響が及びます。

李哲の説明:ステロイド剤を使った後に現れる皮膚炎・アトピー肌は、鍼治療しても効果が薄いです。本来ならすぐ効果が出るはずなのに、ステロイド剤の毒素が邪魔をしているので、鍼灸医の私はいらつきます。

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彼女は更年期障害(子宮が乾燥し始める)で、顔のほてりも現れていました。

漢方薬治療には寒気と湿気を除去するのがメイン。あとは、生薬の力を鼻まで持っていく。鼻を治療するだけに見えますが、実はトリカブト(炮附子)と白朮・茯苓の作用で、全身のいろんな問題が同時に解決できました。

李哲の説明:ついでに治すのは、漢方薬のメリット。鍼灸も同じように、持病の治療のついでにほかの問題も解決できます。以下は一つの鍼治療例、参考になると幸いです。

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この白人女性は、漢方薬と鍼灸を受けたことがありません。

最初Dr. Vaughanが私を紹介した時、彼女はもう一人の西洋医学の先生だと思ったそうです。身分を解釈してから、彼女は試すことを選びました。

「漢方薬はとてもまずい」と、私は彼女に何回も説明しました。

彼女の答えは、「10年以来、ずっと副鼻腔炎で苦しんで来たから、どんなに漢方薬がまずくても、どんなに鍼が怖くても体の事は任せます。」

結果的に何回か漢方薬を飲んで非常に満足し、急いでメキシコとメイン州に旅行に行ったのです。

彼女が電話で話したのは、「ずっと鼻で苦しんでいたので、旅行にも行けなかったけど、今日からは人生を楽しみたいです!」

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使用した漢方薬と鍼灸のツボを全部公開(李宗恩医師の実処方)

読者の皆さんが一番知りたい部分を、処方箋を丸ごと公開&完全解説します。

① 基本処方(初診~2診目)

茯苓12g 白朮12g 桂枝12g 炙甘草6g 辛夷10g 蒼朮10g 菖蒲10g 炮附子10g 葛根15g 白芷10g

苓桂朮甘湯+葛根湯をベースに、鼻腔排膿専門チーム(辛夷・蒼朮・白芷・菖蒲)+強力温陽薬(炮附子)を加えた豪華合方。

薬方構成主な役割
苓桂朮甘湯脾を強くし、痰湿の発生源を断つ
葛根湯首~背中の緊張を解除し、鼻への血流改善
辛夷・白芷・蒼朮鼻腔の排膿・通竅の最強トリオ
菖蒲鼻の奥の古い膿栓を溶かす
炮附子ステロイドで傷ついた腎陽を復活
→ 寝汗・ホットフラッシュ・冷え性の根本治療

3診目で便秘が残っていたため麻子仁を追加
4診目以降は市販の「苓桂朮甘湯+辛夷散」をベースに微調整。

② 使用した鍼灸のツボ(毎回必ず刺した最強ラインナップ)

ツボ名主な効能(本症例での効果)
迎香 ↔ 内迎香(透刺)鼻の通りを直接開く特効穴。1回目から即効性抜群
合谷顔面部の気血を動かし、鼻・目のかゆみを取る
三陰交血を補い、更年期障害・子宮乾燥を調整
陰陵泉脾湿をさばき、全身の水分代謝を整える
地機(郄穴)慢性蓄膿症の頑固な湿滞に特に効く
天枢(2診目以降)大腸を動かし、2~3日に1回の便秘を改善

実際の効果の流れ(時系列)

  1. 1~10日目 → 迎香透刺+辛夷・白芷で鼻が通り、寝汗がピタッと停止
  2. 1ヶ月後 → 鼻の奥の古い膿がドバッと大量排出(患者さん大喜び)
  3. 3ヶ月後 → 炮附子+三陰交・陰陵泉で冷え・ホットフラッシュも根こそぎ消失
    → 西洋医学のCTでも炎症減少を確認

結論:
手術で取れなかった膿も、ステロイドで壊された陽気も、この漢方薬+鍼灸の組み合わせなら約3ヶ月で完全に回復させることが可能です。
同じような症状で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

    ↩︎
  2. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

    ↩︎
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