耳垂れの治療に鍼灸が効果的!出血・難聴を3回で改善した症例2つ

こんにちは、李哲です。
耳垂れの治療において、鍼灸は原因を問わず驚くべき効果を発揮します。しかも、抗生物質よりも効果的!
今回は、台湾の鍼灸名人・孫培栄先生1の症例2つを紹介。耳垂れ難聴に悩む方にとって参考になるはずです。

目次

症例1:耳垂れと出血が鍼3回で完治

患者情報
名前:秦君(52歳)
出身地:山東
住所:台北市博愛路203巷

症状
左耳が化膿し、耳垂れに血が混ざり、強い痛みに悩まされていました。

治療経過
1968年9月16日に治療開始。以下のツボに鍼を施術:
・聴宮
・外関
・関衝
・少沢
・足竅陰

耳門穴、聴宮穴、聴会穴の位置を示した男性の横顔イラスト
耳門穴、聴宮穴、聴会穴の位置を男性の横顔に示したイラスト。鍼灸治療の参考に。

結果
わずか3回の鍼治療で、耳中の痛みと腫れが解消。耳垂れも完全に止まりました。

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症例2:耳垂れと難聴が鍼3回で劇的改善

患者情報
名前:張君(55歳)
出身地:浙江
住所:台北市木柵溝子口

症状
耳掃除中に耳を傷つけ、耳垂れ、痛み、腫れが5年間続き、聴力の半分が失われる状態に。多くの名医に診てもらいましたが改善せず。

治療経過
1970年5月11日に武さんの紹介で治療開始。症例1と同じツボ(聴宮、外関、関衝、少沢、足竅陰)に鍼を施術。

結果
3回の鍼治療で痛みと腫れが消失し、耳垂れが止まり、聴力も回復。

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李哲の感想:鍼灸で耳垂れを治療するポイント

耳垂れの治療において、鍼灸は即効性があります。症例で使用した「聴宮」「外関」は耳の症状に効果的なツボですが、「足竅陰」「少沢」「関衝」は熱証(炎症)に対応する井穴と考えられます。

私の治療方針は、まず「聴宮」「外関」を試し、効果が不十分な場合に「足竅陰」などを追加するアプローチです。耳垂れや中耳炎に悩む方は、鍼灸をぜひ試してください。

私の体験談
私自身、耳垂れや中耳炎を繰り返していました。その原因の一つは、音楽好きでイヤホンを使いすぎたこと(反省)。以下は私の治療例です:

漢方薬(小柴胡湯+明礬)で耳垂れと難聴を完治
鍼だけで滲出性中耳炎の痛み・化膿を完治

現在はイヤホンの使用を控え、ストレス解消に音楽を適度に楽しんでいます。
ストレス解消に音楽を

耳垂れ治療におすすめの方法

耳垂れの原因は中耳炎や外耳炎などさまざまですが、鍼灸は抗生物質に頼らず、短期間で症状を改善します。漢方薬も有効ですが、鍼灸の即効性は特に注目すべき点です。

耳垂れ難聴でお悩みの方は、ぜひ信頼できる鍼灸師に相談を。以下のポイントを参考にしてください:

  • ツボ選び:聴宮、外関を中心に、症状に応じて足竅陰などを追加。
  • 治療回数:症例では3回で効果が出ています。
  • 生活習慣:イヤホンの長時間使用を控え、耳を清潔に保つ。

耳垂れの治療を検討中の方は、鍼灸の即効性と安全性をぜひ体験してください。あなたの耳の健康を取り戻す一歩になるはずです!

  1. 孫培栄先生は中国山東省临沂県で生まれ。おじさんの銭曽文医師の門下で鍼灸を習い、20代から治療活動を行って、地元でも有名な鍼灸医でした。

    1949年以後台湾に移住し、中医師免許取得後にずっと鍼灸治療をし、最終的には台湾の4大鍼灸名人の一人と評価されました。著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。

    弟子は40人くらいで、中で有名な鍼灸医は武仲瑛、周左宇、孫宝琳。周左宇先生は会陰穴:溺れ死んだ人を救えるツ で書いた有名な人です。

    私が尊敬しているニハイシャ先生の師匠が周左宇先生。周左宇先生の師匠が孫培栄先生。先輩関係はこんな感じです。

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