高熱、頭が痛くて吐き気がするのを鍼で治した症例2つ

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高熱、頭痛、吐き気を数回で治した鍼灸症例2つ

こんにちは、李哲です。

高熱、頭痛、吐き気、熱せん妄などを治した孫培栄先生1の鍼治療例2つを翻訳しました。肩こり腰痛だけではなくて、内科の様々な病気にも鍼が効くことを知ってもらえると嬉しいです。

治療例1 :高熱と頭痛で、狂言まで吐く患者は数回で治り

李さん、女性、51歳。
浙江省人、住所は台湾省基隆氏劉銘伝路。

主訴は

  • 高熱
  • 頭痛
  • 体全身が熱い
  • 顔と耳と赤い
  • 精神病みたいに狂言を吐く

1963年6月5日、鍼治療に来ました。

当時刺したのは合谷穴、外関、百会、湧泉穴、風池。
何回か治療して治癒。

治療例2:高熱、頭痛、嘔吐、吐き気、めまいがする患者は数回で治った

任さん、女性、29歳。
浙江省人、住所は台北市南京東路5段。

主訴は

  • 高熱
  • 頭痛
  • 体全身が熱い
  • 顔と耳が赤い
  • めまいがする
  • 食欲ない
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 眠れない

1967年6月15日、鍼治療に来ました。上と同じツボを刺して、すぐ熱が下り頭痛などの諸症状が治りました。

李哲の感想

高熱には合谷穴、外関穴が有効です。
強烈な頭痛(たとえば脳腫瘍からくる頭痛)、頭に登った血を下げるのには、湧泉穴が一番有効です。私はまだそこまで頭痛が強烈な患者さんを診てないので、湧泉はほぼ使ったことがないです。

外関穴は非常に効果が良いツボ。高熱を下げるだけではなくて、喉が痛い症状にも効きます。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

孫培栄先生は簡単なツボの組み合わせで、重そうな病気をすぐ治せるのは本当にすごい腕!今後、高熱頭痛の患者さんが来たら、同じツボで治療しようと思います。

ところで、高熱頭痛があったら大体西洋医学の病院を選ぶでしょう。高熱頭痛で鍼灸院を先に選ぶのは、そうとう”変わりもの”ですね(笑)

当院には鍼を優先する変わり者がいっぱいいます。以下は一人の女性、救急車を先に頼まず、頑張って当院まで歩いて来ました。ヒヤヒヤしたけど、最終的に鍼で治り肩の荷が下りました。

(おわり)

  1. 孫培栄先生は台湾4大鍼灸名人の一人です。出身は山東省臨沂県。おじさんの銭曽文医師の門下で鍼灸を習い、最終的に台湾でもっとも有名な鍼灸医になりました。孫培栄先生は最期まで40人くらいの弟子を教えました。中で有名な弟子は周左宇、孫宝林、武仲瑛。

    著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。私も勉強していて、中の治療例を翻訳してアップしたりもします。

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