こんにちは、李哲です。
皮膚筋炎(多発性筋炎)だと診断された女性の最後の記録、3/3です。最初の1は以下をご覧ください。

手足が紫色になる冷え性は、改善しつつある
2017年1月13日。
彼女の報告:
生理は33日で来た。
足はまだ冷えるけど、紫色になるのは前より減っている。
尿中に泡が立つのは、1日で1~2回ある。これは、腎機能がまだ弱いのを示す。
今日はいつものツボと刺絡。
尿に泡が立つ症状と腎虚証の関連性は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考に。
昨日、病院の検査では筋肉の値が153(正常値は150)。病院の先生は、「大変だ!ステロイド止めるのはダメ!」と大騒ぎしたそうです。たったのプラス3(150→153)なのに、そこまで大騒ぎする必要がありますかね?
彼女は昔、ステロイドを1日50mgまで使ったそうです。
「皮膚筋炎はステロイド剤を使わないと、感染症で死ぬ!」と言われたから。
彼女は私に話しました。
「昔ステロイド剤を使うと、次の日に皮膚がツルツルになって怖かったです。自分の皮膚ではなくて、鏡みたいにツルツルだから。ステロイドを減らしたら、今度は顔などに汁が出て、周りの見る人見る人がびっくりしてました」
脱ステロイド2年。
まだまだ血液の毒素が溢れているのです。
2017年1月26日。
彼女の報告:
右顎ラインのしびれ.マヒは変化なし。右翳風穴、右風池穴あたりのマヒは少し増えた。
肘と膝うらの痒みは、自分で刺絡して黒い血を出したら、夜中にカット熱くなる痒みは減っている。手足の冷えはまだあるけど、前より範囲が狭くなった。
生理は25日できた。
先々月は33日、先月は33日なので、少し正常に近づいています。
目やにが多くて、朝目が開けられないのは治った
鍼を抜いたあと、彼女は視力回復に関して相談がありました。
今の右目はコンタクトしないと何も見えない。
中学生の時、円錐角膜(えんすいかくまく)になった。アトピー性皮膚炎になった時、大量のステロイドを使ってから、目ヤニが多くて朝は目も開けられない状態。
足つぼ整体と鍼を受けてから、今は全然目ヤニがない。
(目ヤニが多いのは、肝臓の経絡に湿気が多く溜まっているのが原因)
症状を言うとキリがないので、彼女は視力のことを私に言ってなかったそうです。次回からは晴明穴など、視力回復のツボを追加する予定。
かなり昔からの視力低下なので、「完全回復の可能性はないけど、やってみます!」と彼女に話しました。
目ヤニが多い症状は、ほかの患者さんにもありました。
目の癌の方です。彼女の記事は、以下に詳しく説明しているので、参考になると幸いです。
毎日便通があるようになり、両目も前より見えるようになった
2017年1月31日。
彼女の報告:
右首の後ろ側と側面、右顎下のラインは、まだしびれがある。
首前と肩前の痒みは、だいぶなくなってきた。
便通は良好、毎日出る。
当院に来る前は、1週間に1回の便通だった。
手足の冷えは、今は手足の指先だけ冷える。以前は右足は拇指球のところまで紫色になたけど、今は足指だけ。しかも、紫色になる回数が減っている。尿の泡は、たまに出る。
以前、ステロイド剤を使った時、右目は目ヤニがひどくて、目がほぼ見えなかった。今は目ヤニがないけど、やはり左目の方が視力が良い。両目とも乱視がひどくて、ピントが合わないそうです。
今日は初めて視力回復のためのツボを刺しました。晴明、養老、太陽穴など。施術後、彼女は着替えて出てきて、「あ!左目が特に明るい!」と喜んでました。
前回は帰りに、「あれ?体がポカポカしている!」と感じたそうです。今日は鍼が終わったばかりなので、よく分からない。
2017年2月14日。
彼女の報告:
前回鍼した後、よく見えるようになった。
顎下ライン、首の後ろ側と側面のしびれは変わらない。でも、後ろ側のしびれは風池.風府穴あたりだけに限定されて範囲は減った。
今日は鍼を置いてる間、「気がグルグル整って来るのが分かり、全身がポカポカなり始めた」と言ってました。以前は暖かくなるまで、時間がかかったのです。
反応が早い人は、1回で体がポカポカになります。
もっとすごい人は、体が燃えるようになると言います。以下の記事、どうぞご参考に。
尿の泡はなくなり、手の皮膚が裂けて出血したのも治った
2017年2月23日。
彼女の報告:
左目は前よりよく見える。
右目は中学生の時から悪かったので、彼女は「あまり期待してない」と言ってました。
皮膚の痒みは範囲が縮まり、尿の泡はなくなった。
冷えは消えつつある。
手のひらと手背が裂けて、血が出るのは治りました。
これは鍼治療で、血の巡りが良くなり、新しい血液が通っている事を証明します。
施術後、彼女が言いました。
「右目だけで先生の顔が分かります。はっきりではなくて、ぼんやりしているけど、以前はコンタクトレンズしないと、なにも見えなかったです」
「鍼してから、先生の顔がよく見える」のは、ほかの患者さんからも言われました。以下の記事、白内障を治した例、どうぞご参考に。
左目の視力は著しく改善し、鼻水が鼻奥に垂れるのは減った
2017年3月10日。
彼女の報告:
夜11時半くらいにとても痒くなり、無になって掻きまくる。
生理は29日で来た。
左目は見やすくなったけど、右目はまだ変化ない。
手足の冷えはまだ残りがある。
鼻の奥に鼻水(痰)が垂れる。前より減って1日3回くらい気づくくらい。
最近は1日寝てもだるい。
「だるいのは脾臓が弱っているのが原因」だと教えました。今日刺したのは、いつものツボ以外に少し変更。
鍼を刺した瞬間に鼻通りがよくなった
施術後、「鼻の隣のツボを刺したのは、鼻のためですか?」と聞かれました。
「そうです」と答えたら、彼女が言うのは、「そのツボを刺してから鼻がす~~と通るようになりました」
鍼を刺したら、鼻がす~~と通るのは、ほかの患者さんからも言われました。以下の記事、どうぞご覧ください。
患者の証言:「私はステロイド剤を使ってから、手足が紫色になる冷え性になった!」
2017年3月15日。
彼女の報告:
アトピー性皮膚炎で、超痒いのは今週はない、先週はあった。首の後ろ側.側面の痒みは範囲が縮まり。ちょうど側面の真ん中あたりの感覚は戻っている。
顎下ラインはほっといて、少ししびれが分かるくらい。彼女は「血が通っている」と言ってました。
今日、アトピー性皮膚炎に関して彼女の昔の話を聞きました。彼女は小さい時に皮膚が荒れて、ステロイド剤を少しは使ったそうです。でも、すぐ治ったのでステロイドは長い間使ってはない。
22歳で看護師になった時、手指先の背面が荒れて割れたけど、今みたいにひどくなかった。多発性筋炎だと診断される前は、多少の冷え症があるだけで、手足が紫色にはなってない。

五臓六腑を破壊するステロイド剤!
ステロイドを使ってから、全身の皮膚がボロボロになった。ステロイド使ったその年から、手足が冬になると紫色になって、彼女はビックリ。
多発性筋炎の治療をする前、彼女はツルツルの皮膚が自慢だった。しかし、今は全身が象の皮みたいになって、鏡を見るとガクッと落ち込む時があるそうです。
彼女は涙目になって、私に話しました。
「多発性筋炎になる前、ステロイド使った翌日は、肌が鏡みたいにツルツルになるけど、自分の肌ではないのがわかります。周りの肌と違う!ステロイドを使い続けて、こんなボロボロ皮膚になるとは想像もしなかったです!
最近はアトピーだと言われるのが嫌!自分は西洋薬を使ってから、アトピーになったんだ!と主張したい!ステロイドが原因で冷え症が悪化し、手足が紫色になった事を、誰も理解してくれない!」
彼女の冷え症は、最近は足より手が紫色になりやすい。でも、温かい所に行けば、すぐ紫色が消える。
今日、合谷穴を刺したらすぐ手が温かくなったそうです。以前より、針を刺した後、暖かくなる反応が早くなっていました。これは流れが良くなったことなので、良い兆候です。
施術後、彼女が言うのは、
「いつも途中で針を回したあと、左下半身がピクピクけいれんしますけど、大丈夫ですかね?」
「気が通るときには、たまにこのように症状がある」と教えたら、彼女は安心してました。
手足が紫色になる「レイノー病」は、西洋薬が作り出した病気
西洋医学には、「レイノー病」という病名があります。手足の末梢循環障害で、手足が紫色になる現象。
彼女の証言から分かりますが、「レイノー病」は西洋薬で作られた病気。
周りのレイノー病患者さんを見てください。西洋薬を飲まない人が何人いるのか!100%いろんな薬を飲んでいるはずです!
あなたが冬の寒気にやられて凍傷した以外、手足が紫色になることはありえません。しかし、今は寒さにやられた事がなくても、西洋薬で手足が冷えすぎて紫色になるのです。
なぜなら、ほとんどの西洋薬は心臓を壊すからです。中医学の理論で言うと、心臓が弱くなると冷え性が始まり、ひどくなると手足が紫色になります。
心臓を強化したいなら、漢方薬もしくは鍼灸治療を受けてください。西洋医学の治療は、死期が早まるだけ。
生理は28日で来て、目やには出なくなった
2017年4月4日。
彼女の報告:
去年の3月はまだ皮膚から汁が出ていた。そして、目ヤニもたくさん出た。しかし、今年の3月は汁も出ないし目ヤニもない。
彼女は「自分が進歩している」と言ってました。
最近は自分で膝裏と肘裏の痒い所を刺絡している。特に膝裏は黒い血がたくさん出るそうです。刺絡すると痒みが収まる。
顎下ラインと首の後ろ側.側面のしびれは増したけど、悪化とは違う感じ。
生理は28日で来ました。
しかも、生理前はちゃんと胸が張って痛い感じがある。
この感覚は、多発性筋炎になる前にあった。
生理前に胸が張るのは正常な感覚です。
この感覚が戻って来たのは、心臓の調子が良くなっている事を示す。正常な生理は、どんな症状を含んでいるのか、以下の記事で詳しく説明しています。どうぞご参考に。
2017年4月11日。
彼女の報告:
顎下ラインと首の後ろ側.前側のしびれがあるのは変わらない。
2日に1回は夜中の1時半に目が覚める。でも、またすぐ寝れる。 これは肝臓の毒素がまだあることを示すので、肝臓の兪穴:太衝穴などを刺す必要があります。
今日は外関と足臨泣を追加して、顎下ラインと首周りのしびれ(麻痺)を改善するつもり。
皮膚の痒みは半分まで減り、生理は26日で来た
2017年4月18日。
彼女の報告:
生理は26日で来た。
顎下ラインと首周りのしびれ(麻痺)は変化なし。
皮膚の痒みは半分減っている。
右目の視力は変化なし。
今彼女の治療項目としては、残った皮膚のかゆみ。顎下ラインと首周りのしびれ(麻痺)を治すこと。
左目はだいぶよく見やすくなっているので、残りは右目だけ。しかし、右目はかなり昔からの症状なので、改善できるかどうかは分からない。
以下の近視を治した治療例でも言いましたが、あまり長年のひどい近視は治せない。でも、軽度の年数が経ってない近視は正常に戻せます。
アトピー性皮膚炎の治療には日数がかかる
皮膚のかゆみとしびれ(麻痺)は、治療に時間がかかります。
彼女は普通の皮膚のかゆみと違って、ステロイド剤の副作用からくるアトピー。鍼治療の時は、ステロイド剤が作り出した厚い壁(毒素)を掃除しないといけない。毎週2~3回施術すれば、もっと改善できると思いますが。気長にやるしか無いです。
ほかの患者さんが良くなった例があるので、回数を重ねていけばきっと変わると思います。
以下は貨幣状湿疹の痒み・汁が出るのを治した鍼治療例です。ステロイド剤を使ったので、治すのに時間がかかって苦労しました。どうぞご参考に。
彼女の治療経過記録は、ここで一段落終わらせます。おそらくすぐは変化がないと思うので。またなにか変化があった時、報告します。
ステロイド剤!
考えただけで頭に火がつく!!!
(一時的おわり)
コメント