こんにちは、李哲です。
顔の歪みを治した孫培栄先生1の鍼灸症例を3つ翻訳しました。
症例1: 顔の歪みがひどくて、眼球が破裂して失明したけど、鍼治療で歪みを治した
高さん、44歳。
山東省費県人、住所は台湾省宜蘭県東港路東村里。
民国40年の秋、目と口の歪みで1ヶ月くらい入院したけど、よくならない。徐々にひどくなり、言葉が話せなくなりました。そして、舌が外に出てしまい、右眼球が歪みすぎて破裂し、中から黒い水が出て、葬式の準備までしていました。
ちょうど同じ故郷の張さん(台北市基龍路に住んでいる)が、私を呼んで治療しに行きました。
特急列車で着いたのは深夜1時位。私が診た時、右眼球は破裂して、すでに失明していました。
即、刺したツボは地倉、頬車、迎香、頬承漿(承漿の外1寸)。その後は継続治療で完治。(李哲説明:何回かははっきり記録してません)
鍼治療後、体は昔みたいに強くなりました。 唯一、残念なのは治療が遅すぎて、右目が失明のままです。
症例2:数回で治した目と口の歪み
劉さん、57歳。
山東省文登人。韓国に在住、住所は韓国漢城市永登浦区。
目と口が歪みで、民国57年10月18日、飛行機で治療しに来ました。
刺したツボは同じ。
数回で完治しました。

症例3:1ヶ月歪んだ顔を数回で治した
親☓申さん、アメリカ人。
彼の奥さんは冯さん、28歳。住所は台北市信義路。
目と口が歪んで1ヶ月くらい。
民国57年9月24日、治療しに来ました。
刺したツボは同じ。
数回で完治しました。
李哲の感想
目と口が歪む原因は、2つあります。
- 気力がすごい弱いとき
- 大汗をかいたとき、風にあたった
中医学ではこの2つを解決しながら治療します。
西洋医学では「顔面神経麻痺」と呼ぶでしょう。治療法としては、手術と薬物療法もありますが、鍼灸のほうが遥かに安全で効果があります。
以下は私の一つの臨床治療例。
顔の半分の感覚がなくなった、顔の半分が少しでも歪んだ時は、早めに鍼灸治療を受けてください。あまり時間が経つと、鍼灸でも治せなくなります。
(おわり)
孫培栄先生は台湾4大鍼灸名人の一人です。出身は山東省臨沂県。おじさんの銭曽文医師の門下で鍼灸を習い、最終的に台湾でもっとも有名な鍼灸医になりました。孫培栄先生は最期まで40人くらいの弟子を教えました。中で有名な弟子は周左宇、孫宝林、武仲瑛。
著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。私も勉強していて、中の治療例を翻訳してアップしたりもします。
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