こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の治療日記、2009年07月15日到18日的案例を翻訳しました。腎不全ステージ4、乳がん、末期肺がんなどの治療内容が書かれています。参考になると幸いです。
腎不全ステージ4の患者、4ヶ月の漢方薬で回復良好
研修医たちの訓練を始めて3日、良い治療例があったので、研修医の皆さんのために述べます。最初話すのは、立て続けて入った2人の腎不全患者。
1人目は地元の病院で腎不全ステージ4だと診断された女性。人工透析を始める前に、彼女の友人が私を勧めました。「漢方薬の効果がなかったら、また人工透析に行けば?」のアドバイスで、彼女は中医学の治療に来ました。
水曜日に来たとき、彼女は4ヶ月の漢方薬を飲んで、すべて調子が良いです。西洋医学の検査を受けなくても、彼女は自分が良くなったのを知っていました。顔には喜びの表情でいっぱい。
本当に彼女の代わりに嬉しいです。
彼女が人工透析から逃れたのは漢方薬のおかげ。しかし、台湾の西洋医学の先生は漢方薬を貶して、「漢方薬の副作用で腎不全になる」と悪口を言います。こんな根拠ない作り話は自然にバレる!
自ら人工透析を止めて悪化した患者、漢方薬治療しても焦るとダメ!
2人目の腎不全患者さんは、ニューヨークから来た黒人。20代にから人工透析を始めました。
彼は半年前から漢方薬を飲み始め、効果がとても良いので3週間前から自分勝手に人工透析を止めました。そしたら2週間後に急激に悪化し、また人工透析に行くしかなかったのです。
彼はニューヨークに住んでいて、我々は直接患者さんを診ることができません。毎回、電話で診断するしかない。だから、病状の進歩は遅いです。そして、患者さんの人工透析から逃れたい気持ちが早すぎて、こんな事になったのです。これは非常に賢くない決め事。
人工透析する前に、漢方薬を飲むのが一番早く治る
たくさんの人工透析の治療例から、我々はいくつか確定できます。
- 一番良い治療のタイミングは、人工透析を始める前から中医学治療を受ける。この時は治療効果が一番良くて、回復も早いです。
- 血液透析療法を受ける患者、人工透析歴が1年以内の患者さんは、正しい中医学治療で治る見込みはあります。
- 人工透析歴が長ければ長いほど、治る可能性がない。腎臓移植手術しかありません。
- 自宅で腹膜透析を受ける患者さん。心臓と小腸の温度は一致しないといけないのは、中医学の治療法で最も大事な段階です。しかし、腹膜透析療法の医療機器は邪魔になるので、中医学でも治せません。
良くなった乳がんが悪化したのは、気持ちと関連している
ミシガン州の乳がん患者さん、再診察に来ました。もともと調子が良かった彼女は、1ヶ月半前から右の腋窩に腫瘍ができました。
心包経の極泉穴にあるので、必ず気持ちの変化と関係があります。問診で分かったのは、この3ヶ月彼女の周りでたくさんの事が起きて、彼女は非常にプレッシャーを感じて落ち込んだそうです。
同時に経済的に余裕がないので、1回煎じた漢方薬を匂いがなくなるまで何回も煎じて、その後に新しい漢方薬を煎じる。だから彼女は新しい腫瘍ができたのです。卓球ボールみたいな大きさ。表面はまだ硬くない、しかも滑らか。状況はそこまで悪くない。
いくら素晴らしい中医師でも、体の問題しか治せません。心理的、経済的なものは治せない。
幸いにも私は寄付金があり、お金がない彼女を助けることはできます。しかし、心理的な困難は、彼女一人で解決するしかない。
一般的にこのような状況になったら、私は患者さんにこう言います。
「1ヶ月飲んでみて下さい。効果がない感じだったら漢方薬を止めましょう。」
余命3ヶ月だった末期肺がん、4年も生きている
4年前に余命3ヶ月だと言われた末期肺がんの患者さん、今日診察に来ました。彼女は漢方薬を飲み続けて、今年で4年目です。
もともと調子が良かったけど、木曜日に来たとき、水も飲めない症状が出ました。毎回、水を飲んだあと、飲み込めないから前かがみになって、喉の水を出すしかない。脈は1息8至の危険な脈。
きっかけが何かを聞いたら、彼女が言うのは、一人で車運転してカリフォルニアの息子に会いに行ったら、27歳の孫がなんと余命数ヶ月の癌だと診断され、彼女は悲しすぎて上記の症状が出たのです。
私は先に半夏厚朴湯を処方しました。これでダメだったら、「半夏苦酒湯」と「利膈湯」をアレンジして処方するつもり。それでもダメだったら、本当に危ないです。
たまには、本当に無力感の時があります。患者は救えて来られるけど、周りの親族に起きた事はどうしたら良いですか?
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
コメント