こんにちは、李哲です。
「物が二重に見える」
「ピントが合わない」
そんな複視の症状に悩んでいる方は少なくありません。
中医学では、複視は単なる目の問題ではなく、肝血不足や経絡の気血の滞りと深く関係すると考えます。
今回は、台湾の鍼灸名人・孫培栄先生が治療した複視の症例を紹介しながら、中医学から見た複視の原因についても解説します。
📍この記事でわかること
1.複視(物が二重に見える)の症状とは何か
2.中医学から見た複視の主な原因
3.鍼灸で改善した実際の症例
4.複視に使用されたツボ
複視とは?
複視とは、一つの物が二つに見える状態です。
中医学では「視一為二(しいついに)」とも呼ばれ、目だけの問題ではなく、気血や臓腑の働きの乱れによって起こると考えられています。
中医学から見た複視の主な原因
中医学では複視の原因として、以下のような状態が考えられます。
- 肝血不足による目の栄養不足
- 過労や睡眠不足による気血の消耗
- ストレスによる肝気鬱結
- 経絡の気血循環の停滞
- 加齢や慢性病による肝腎不足
一方、西洋医学では神経や眼筋の異常、脳疾患などが原因となる場合もあります。そのため、複視が突然現れた場合は医療機関での検査も大切です。
複視(物が二重に見える)が3回の鍼で改善した症例
女性の冯さん、31歳。
山東省出身、住所は台北市水源路。
両目が複視になり物が二重に見えて、イライラと不安が続いている。

宋さんの紹介で、民国54年(西暦1965年)3月2日、治療しに来ました。刺したツボは天柱、養老、頭臨泣、光明、絡却、肝兪。
治療は合計3回で終了し、複視とイライラは消失しました。
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3か月続いた複視が数回の鍼で改善した症例
呉☓華、男の子、9歳。
山東省出身、住所は台北県南港鎮中南街。
複視(物が二重に見える)が3ヶ月も続いてる。
中医学、西洋医学の治療を受けたけど効かないそうです。
民国58年(西暦1969年)2月9日。
李さんの紹介で治療に来ました。
初診と同じく、天柱・養老・頭臨泣・光明・絡却・肝兪を使用しました。数回の治療で複視は消失し、日常生活に支障がない状態まで回復しました。
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複視に使用したツボ一覧
今回の症例では、天柱・養老・頭臨泣・光明・絡却・肝兪が用いられました。
肝兪は肝臓の兪穴。直接肝臓とつながり、肝臓を強化するツボ。
天柱・養老・頭臨泣・光明・絡却は肝経のツボではありませんが、目の症状に用いられる代表的なツボであり、昔から視力低下や眼精疲労の治療によく使われています。
中医学では目と肝の関係を重視し、首や頭部の経絡も含めて調整します。
李哲の見解:複視・視力異常に鍼が強い理由
複視の患者さんは、以前の足つぼ整体のとき、1人診たことがあるけど、足つぼ整体でも効果はありました。この記事を書いた当時は鍼灸院での複視症例はありませんでした。
ピントが合わない患者さんは診たことがありますが、2回目でピントが合うようになりました。
私自身も、目の疲れ、ピント調節障害、ドライアイ、白内障など多くの目の症状を治療してきました。複視も早期であれば改善が期待できるため、気になる方は早めにご相談ください。
複視は早期治療が重要(まとめ)
複視が長期間続くと改善までに時間がかかる場合があります。
中医学では、複視は気血不足や経絡の滞りと関係すると考え、鍼で全身のバランスを整えながら改善を目指します。
「物が二重に見える」「ピントが合わない」などの症状に気づいたら、早めの治療をおすすめします。
目の病気を改善した鍼灸症例まとめ(内部リンク)
自分の施術経験では、鍼は視力異常を解決するのが得意です。例えば白内障.緑内障など。以下は私の鍼治療例、参考になると幸いです。

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