全身性エリテマトーデスの不眠症は治り、関節痛・顔の紅斑・足の冷えは減ってきた。余命4ヶ月の末期肺がん、何年も生きていて主治医すら漢方薬をすすめるようになった。

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こんにちは。李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2010年08月25日診療日誌を翻訳しました。3つの治療例が入っています。

  1. 余命宣告4ヶ月の末期肺がん、漢方薬で何年も生きている患者さん
  2. 麻酔薬の副作用で、てんかんになった患者さん
  3. 全身性エリテマトーデスの不眠症、関節痛、赤くなった皮膚、冷たい足、体力がないなどの症状が、劇的に改善した患者さん

抗がん剤、放射線療法に迷っている方、難病指定の全身性エリテマトーデスだと診断された方、ぜひ参考にしてください。

余命宣告4ヶ月の末期肺がん患者、肺の痛みと寝汗は治り、冷え性もだいぶ良くなった

今日、末期肺ガンの患者さんがまた来ました。
前回の治療内容は以下をご覧ください。

前回4種類の生薬を追加してから、仰向けで寝られるようになりました。 しかし、右脇がまだ痛いので、右側を下にして寝れない。ほかの症状はみんな良くなっています。ほかの自覚症状の変化は、

  • 脈は一息6~7回から5~6回に減少
  • 四肢の温度はだいぶ暖かくなった
  • 食欲は良いけど、味覚はまだダメ
  • 寝汗は治った
  • 肺の痛みも治った

彼女は続けて同じ処方を飲めば良いです。

末期肺ガンの彼女は、治療が適切なので今まで生きています。

李哲の説明:
ニハイシャ先生の診療所には、余命宣告されても生き残った患者さんがいっぱいいます。みんな漢方薬で改善されて、長生きしているのです。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

全身性エリテマトーデスの全身の関節痛は5日の漢方薬で消え、余命4ヶ月の肺がんステージ4患者は、漢方薬で4年も生きている。

漢方薬を否定した主治医すら、最後は漢方薬をすすめるようになった

最初、彼女の西洋医学の主治医は、「漢方薬が効くなんてありえない。あなたの余命は4ヶ月です!」と言ってました。何年経った今でも彼女は生きて、その主治医は漢方薬の効果にとても驚いているそうです。

その主治医は今態度が変わって、彼女に言いました。
「漢方薬を止めないで下さい。西洋医学はなぜ漢方薬が効くのか分からないけど、あなたを見てる限りとても良い感じです。続けて漢方薬を飲むのは、悪いことではないです」

李哲の説明:
漢方薬の不思議な治療効果、西洋医学の先生は認めたくなくても認めざるをえない状況があります。以下ニハイシャ先生の弟子、スタンフォード大学の博士、李宗恩博士2の症例。漢方薬治療がなかったら、患者さんは他界に行ったはず。

心房内巨大血栓が2ヶ月で90%消えた漢方薬症例。心房内血栓除去術よりも、漢方薬のほうが安全で効果的。

抗てんかん薬でも痙攣が止まらないし、副作用で記憶力が著しく減退した女性

アメリカ白人、中年女性。
てんかんで治療に来ました。

彼女が言うのは、「私はこの一生、てんかんになったことがないです!」

去年の11月、歯科医院で口腔手術をしてからおかしくなり、良くけいれんするようになりました。地元の西洋医学の先生は検査したあと「てんかん」だと診断して、抗てんかん薬を処方。彼女は抗てんかん薬を飲んでも、けいれんが止まりません。

李哲の説明:
抗てんかん薬で病気が治ると勘違いしないでください。場合によっては、ひどい副作用があります。それは脳の発達障害になること。以下の漢方薬治療例に出ている子供が、抗てんかん薬の副作用で発達障害になりました。

禁錮された魂:治療不可能な小児高次脳機能障害、発達障害を漢方薬で改善し、てんかんが治り笑いが増えて、周りの物に関心を持つようになった

ほかにある症状は、

  • 両足は氷みたいに冷たい、体も両手も氷みたいに冷たい
  • 体は痩せ型で食べたらすぐ吐く
  • 脈診は細くて力がない
  • 体力がない

記憶力は抗てんかん薬を飲んでから、大幅に減退しました。

てんかんの原因は、歯科の手術で使った麻酔薬

現在、彼女は西洋薬を飲まなくてもつらい。飲んでもつらいです。彼女の主治医も、なぜ患者が辛いのか分かりません。

これは体内の冷えです。
私が思うのは、当時の歯科手術で使った麻酔薬が原因。
薬に対するアレルギーで、体内の冷えを引き起こしたのです。

熱証は縦(ダランと伸びる)。
寒証は縮(縮まる)。
これは寒証で間違いはありません。

私は体内の冷えを追い出す処方を出しました。
彼女は手足が暖かくなるまで飲めば良いです。

彼女は本当のてんかんではない。
麻酔薬からくる後遺障害です。

だから、今日診察室で話した時、けいれんがあったけど一時的になもの。本当のてんかん患者さんみたいに失神、白泡を吐く、目が宙吊りになるなどの様子はなかったです。

李哲の説明:
本当のてんかんは発作したとき、見た目が怖いけど、漢方薬・鍼でしばらく治療すれば治ります。以下は漢方薬症例、参考になると幸いです。

てんかん治療:漢方薬で完治できるし、鍼灸のツボもある!

生理を止める薬は、全身性エリテマトーデスを悪化させる

今日来た患者さんはみんな重症ではない。
治療例はあるけど、あげるほどではないです。

なので、今日私は空き時間を利用して、08/05ニューヨーク州から来た全身性エリテマトーデス(Lupus)の治療法を説明します。当時の治療内容は、以下の記事をご覧ください。

彼女の主な症状は

  • 不眠症
  • 足が冷たい
  • 食欲は過剰にある
  • 極端に喉が渇く
  • 冷たい氷水が好き
  • 体力がない
  • 顔にはたくさんの紅斑ができている
全身性エリテマトーデス患者さんに良くある症状、不眠症

全身性エリテマトーデス患者さんに良くある症状、不眠症

これは標準的な上熱下寒の症状。

彼女は生理不順で、西洋医学の先生に「生理を止める薬を下さい」と言いました。

西洋医学の先生は、母乳と生理が同じであるのを知らない。そのまま生理を止める薬を出した結果は、火に油を注ぐやり方で、全身性エリテマトーデスの悪化が加速させます。

全身性エリテマトーデス患者の不眠症は治り、関節痛は改善し、赤い皮膚が減って、足が暖かくなり始め、体力も増えてきた

彼女は8月5日から飲み始め、ずっと同じ処方。同時に漢唐2番を飲みました。

以下は彼女の変化。

  • 今月の21日以後は、毎晩ぐっすり寝れるようになった
  • 極端な喉が渇くのも、だいぶよくなった
  • 食欲が下がり、もともと飲んでいたステロイド剤も減量中
  • 顔の皮膚は薄くなり、赤色も薄くなった
  • 関節痛はだいぶ改善して、鎮痛剤も要らなくなった
  • 体力は回復し、両足は暖かくなり始めた

いろんな変化が現れ、彼女は漢方薬に対して更に自信が増えました。

処方箋変更なしで、続けて初診時の処方箋を使うつもりです。状況が続けて進歩すれば、患者さんの回復は時間の問題だけです。

李哲の説明:
全身性エリテマトーデスは様々な症状があります。代表的なのは顔に現れる蝶形紅斑、関節痛、ひどい冷え性など。言い換えると、上記の症状が良くなれば全身性エリテマトーデスも良くなっていることです。漢方薬症例はたくさんあるので、一つリンクを貼ります。参考にしてください。

全身性エリテマトーデスの蝶形紅斑は減り始め、関節痛は大幅に改善、不眠症が治った女性。恐怖症が良くなり、今度はニキビを気になり始めた女の子。

処方箋はオーダーメイド

生徒の皆さんは要注意です。
どの全身性エリテマトーデス患者さんでも、この処方で良いわけではない。臨床では患者さんの症状を見てから、処方を作るべきです。

全身性エリテマトーデスと白血病の治療法、診断方法も似ています。圧痛点を探すとき、1個の椎間が違うだけ。白血病患者さんの処方箋には、必ず☓☓☓を入れます。この生薬がないと、白血病患者さんは正常に戻りません。

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

  2. 李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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