手術しても治らない症状は、あとで鍼灸しても治療効果が少ない
こんにちは、李哲です。
施術の感想文を述べます。
最近、様々な症状を抱えている患者さんを診て、比較することで新しく感心したものがありました。簡単に言うと、手術しても症状が治らない人は、鍼しても治りが遅い。
例えば生理痛。
病名はチョコレート嚢腫や、子宮筋腫や、子宮内膜症や…これで生理痛が起きたと言い、手術を勧める。しかし、手術後には生理痛が根絶してない。逆に、痛みが増して鍼灸治療に来た時は、すぐ治るはずの痛みがなかなか取れません。
以下の女性の症例が参考になると思います。
鼻の病気。
例えば蓄膿症。
手術して鼻の通りを良くするという。
しかし、手術しても鼻の通りはまた悪くなり、どんどん詰まる。
鍼灸治療を始めた時は、他の人より明らかに治りが悪いです。たとえば蓄膿症・副鼻腔炎の鼻詰まり、今まで最速に治したのは1回で完治、以下の記事をご覧ください。1回で完治した理由は、手術してないからです。
手術の弊害は3つ
私が手術を反対する理由は、3つあります。
1.手術で解決できるのは結果で、原因ではない
たとえば腫瘍、癌、子宮筋腫など。目に現れたのは結果で原因ではありません。
手術で摘出したのは出来上がりの癌で、癌を作り出した環境は治っていません。手術しても癌は再発する原因がこれです。
以下は手術しても子宮筋腫が何度も何度も再発した患者さんの例。参考にしてください。
2.手術で虚弱体質になる
手術すると必ず気血の損傷が起きて、虚弱体質になってしまう。
昔の野蛮な外科手術は言うまでもなく、体にダメージが強かったです。患者さんのお腹に残った傷痕など見れば、よく分かります。
今は内視鏡での手術が流行り、小さな穴を開けるだけで手術ができて、損傷が少ないと言われますが、ゼロではありません。内視鏡が体内を通るとき、必ず組織・神経などの損傷が起きます。
また、中医学理論でいうと、体に穴を開けると「気」が抜けます。だから術後は気力が落ちて、しばらく経たないといつもの体力に戻りません。以下はひどい後遺症が残った患者さんの症例。参考になると幸いです。
3.経絡が切られて鍼治療が困る
手術は必ず体の経絡が切ります。
経絡は体の隅々をつなげているので、経絡を切らないのは不可能。
経絡をもとにして治療する鍼灸は、経絡が切られると困ります。
経絡の伝導が途切れて、体のシステムに指令を出すことが不十分になるから、治療効果が落ちる。
同じツボを刺しても手術してない人のほうが圧倒的に反応が良くて、治りが早いのがその証です。もちろん、鍼灸師の腕によってこれは避けられるかも知れませんが、今の私のレベルでは無理。治せないなら、少なくともほかの治療法の足を引っ張らないで欲しいです。
鍼と経絡の関連性は、以下の記事で詳しく説明しました。どうぞご覧ください。
最優先は手術ではなく、鍼灸などを考えるべき
なにか病気があったとき、鍼灸と漢方薬が第一選択になれば…と私は思いますが、痴人夢を説くことでしょうか。あまりにも多い人は、手術で病気が治ると勘違いしています。
正直、車事故などで命に別条はない限り、手術は第一選択になるべきではありません。
鍼灸.漢方薬が治療の第一選択になる。
そうすると、たくさんの医原病・後遺障害がなくなり、患者さんの数は圧倒的に減ります。また、経絡が切られてない患者が多いので、鍼治療してもたちまち治って患者さんも経済的・精神的に楽です。
残念ながら、世の中はまだ西洋医学が主流になっていて、鍼灸.漢方薬は最後の選択肢になっている。もっと残念なのは、鍼灸と漢方薬の選択肢があることすら知らない人もいます。
(おわり)
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