こんにちは、李哲です。
痔の出血や肛門のベタつきで悩んでいませんか?
今回は、40代男性が「委中の刺絡+承山の鍼治療1回」で
症状がスッと消えた実例をご紹介します。
古典鍼灸でも痔の主治穴として繰り返し登場する
委中・承山が、なぜここまで効果を発揮するのか。
中医学の視点から、痔に効くツボの理由を分かりやすく解説します。
✅ この記事でわかること
1.痔の出血・ベタつきが鍼1回で改善した実例
2.痔に特に効くツボ(委中の刺絡・承山の深刺)の理由 3.古典鍼灸が示す「委中・承山が痔に効く根拠」
4.足太陽膀胱経と肛門疾患の関係
5.手術より鍼灸・漢方が優れている理由(再発予防の観点)
6.痔を改善した他の症例紹介
痔の出血・肛門がベタつくのは鍼1回で治った実例
患者さんは40代の男性。
いろんな自覚症状があり、痔はその中の一つでした。
痔はしょっちゅうではなくて、たまに出る。主な症状としては、排便のとき出血が伴い、肛門周りに湿気が多くてベタつく感じ。下着に浸出液がつくので、すぐわかるそうです。
委中の刺絡療法を行い、承山穴に3寸の鍼を刺しました。次に来た時に聞いたら、出血は治り、肛門周りのジュクジュクする・ベタつく感じも治りました。
この男性は特例、痔の治療には最低でも数回が必要です。誰でも1回で治せると保証できませんのでご了承ください。
私が話したいのは、痔に対して鍼は有効であること。痔の出血・痛み・ベタつく諸症状に鍼が効くのは、根本的な原因を突き止めているからです。
📗関連記事:鍼はなぜ効く?中医学の治療メカニズムを分かりやすく解説
痔に効くツボ|委中・承山が特に有効
楊維傑先生の董氏奇穴教科書に書いたのは、委中穴の刺絡が一番有効な治療穴。ほかには膀胱経の承山(必ず3寸の針で骨まで刺さないとダメ)、奇穴の二白、肺経の孔最、脾経の商丘、督脈の百会などが挙げられます。

古典鍼灸では、委中・承山は痔に最も効果的なツボとして繰り返し登場します。
- 《千金要方》には「痔疾…刺委中血出立瘥」とあり、委中刺絡で痔がすぐ治ると記載。
- 《甲乙経》では「痔疾…取委中、承山」と、痔の主治穴として両穴がセットで挙げられています。
- 《鍼灸大成1》では「痔漏不止…承山主之」とあり、肛門のジュクジュク・浸出液に承山が特効と明記されています。
これらはすべて足太陽膀胱経が肛門疾患を主る(霊枢・経脈篇)という理論に基づいており、 委中刺絡+承山の組み合わせが痔に効くのは古典的にも理論的にも完全に裏付けられています。
痔の原因は?
痔の原因となる「湿熱」については、運動不足・脾虚・食生活など
中医学の視点で詳しく解説した記事があります。
→ 痔の原因を中医学で徹底解説(湿熱が溜まる理由)
痔は手術よりも漢方薬・鍼治療が優れている
万が一、痔になった場合、漢方薬も鍼灸もすぐ解決できます。手術する必要もありません。手術は麻酔をかけるから痛くないと言うけど、手術後の苦痛を味わったら、あなたはきっと後悔します。
また、手術して痔の痛み・出血が治ったとしても、体内の湿気・熱は解決されてないので、いずれか痔は再発します。その時はまた手術しますか?このようなエンドレス治療、あなたは納得しますか?
漢方・鍼灸は手術みたいに1回で治療は終わらないけど、副作用なしで根本的なところから治す・再発防止になる王道の治療方法です。
痔の諸症状で悩んでいる方は、ぜひ鍼治療を試して下さい。
痔を治した他の関連記事
→湿疹・痔の出血・脱腸が改善した漢方薬症例|強烈な好転反応も解説
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『鍼灸大成』は明朝の楊継州の著作。本書は、明代末期に完成した鍼灸書の集大成で、後にも先にも、これを上回る本はないといわれている空前絶後の作品です。明代末(1601年)に刊行されて以来、清代に28回、民国時代に14回、現代中国や台湾になってから何回も刊行されており、六〜八年に一度は新版が出されるという大ベストセラー本です。

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