こんにちは。李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の治療日記、2010年07月19日跟診之診療日誌を翻訳しました。
心臓疾患が原因の喘息の患者、全身の筋肉がはって良く転倒する患者、牛乳で乳がんになった患者の診察内容です。
心臓性喘息、腰痛、静脈瘤があるお爺ちゃん
一人の男性。
コロラド州から来ました。
喘息、腰痛症、両足の静脈瘤がひどい。
問診で分かったのは、ちょっと歩くと喘息になる。もしくは階段を登ると喘息になる。でも、彼はステロイド剤を使っていません。
彼はタバコ歴が40年くらいです。
タバコで肺気腫になり、今は喘息の症状が現れたのです。
喘息の原因は心臓疾患(動脈血栓症)!
この治療例はとても良いです。
なぜなら、喘息はニセ症状の時もあり、本当は心臓性喘息かも知れないからです。
私は彼に話しました。
「あなたは運が良いです。なぜなら、病院の検査では絶対あなたが心臓病だと言わないからです。あなたが本当に心臓発作で、死ぬか生きるかの時にやっと心臓病だと診断します。でも、その時はもう遅いです」
たくさんの患者さんが心臓発作で亡くなっているのは、診断できてないから。
中医学は絶対に心臓病だと分かります。
そして、心臓病発作の予防ができる。
今度、研修に来た生徒さんたちは、私の心臓病診断方法が分かるはず。
私は確信できます。
彼は心臓の動脈血栓症があって、喘息みたいな症状が出ています。同時に、両足の静脈瘤がひどくて、両足も氷みたいに冷たい。彼の深層の動脈管には必ず瘀血の塊がある。
以下の写真をご覧下さい。

おじいちゃんの足の静脈瘤は、心臓の血管がつまった血栓症が原因
皮膚が乾燥して痒い孫
おじいちゃんと一緒に来た孫は皮膚病です。
皮膚が乾燥して痒い。気分が悪い時はずっと掻いている。
以下の画像をご覧ください。
おじいちゃんの病状の解釈
両手のひらが非常に乾燥して痒い。皮が剥けている。爪の色が灰色になっているから、下半身に寒気と湿気があるのが分かります。
心臓の熱がちゃんと下半身に行けないから、逆流して両手のひらに出る。これで、両手のひらはとても乾燥して痒いのです。腰痛はマッサージをすれば楽になると言うので、これは腎虚証です。腎臓を養う生薬を入れれば、腰痛は治る。
中医学は同時に様々な病気を治せる
一人の医師として、正確な診断ができて、どの生薬が患者さんに有利かを分かれば、自然に処方箋が出来上がります。
我々中医学は心臓の動脈管のつまりを治す以外に、両足の静脈瘤治療もできます。そして、患者さんの漢方薬を飲んだあと、両足の温度変化から病状は悪化しているか、進歩しているかが分かる。このような一番簡単な診断方法と処方箋、西洋医学は全く分かりません。
もし、今日の患者さんは西洋医学の信者だったら、彼はいずれか心臓発作するでしょう。
この治療例を見た人。
西洋医学の心臓病治療を信じないで下さい。疑問があったら、中医学の先生に診てもらって下さい。
一人の中医師として、心臓病を治せなかったら失格です。
全身の筋が張って、よく倒れる女性
一人のアメリカ中年女性。
杖で歩きながら、入ってきました。
彼女が言うのは、全身の筋が張っている。痛みはないけど、よくバランスが取れなくて転倒。毎晩、夜中の2時になると必ず目が覚める。
これは肝臓が損傷した時の症状。
筋は肝臓が司とっているから、彼女の筋がつるのです。
私は肝臓の解毒作用を強化する処方箋を出しました。筋緊張が減るかどうか、また様子を見るつもりです。
70歳で乳がんになったけど、何も治療受けてない女性
女性、70歳。
彼女のカルテには、Cancerしか書いていません。
私「なんの癌ですか?」
彼女「乳がんです」
私「生検した事がありますか?」
彼女「ないです」
私「なぜ乳がんだと確信しているのですか?」
彼女「検査した先生が言ってました」
私「あなたの先生は生検もしないで、乳がんだと診断したのですか?」
彼女「そうです」
私「あなたは、なぜ手術と抗がん剤療法をしてないですか?」
彼女「要らない」
私「誰が抗がん剤などしないでと教えたのですか?」
彼女「私の祖母。病院に行っても無駄だと言ってました」
生検してないので、乳癌治療が簡単
私「右胸はどんな感じですか?」
彼女「たまにナイフで刺されるような痛みです。しかも、右乳首は陥没しています。あと、胸の腫瘍は石みたいに硬い。表面上は凸凹している」
私は思いました。 おそらく西洋医学の先生はこれで判断したでしょう。本当に素晴らしい西洋医学の先生です。
彼女は生検してないので、治療は簡単です。
ただし、右胸にしこりがあるので、左のしこりより時間がかかります。
生検がなければ、乳がんで死ぬ事もない
台湾の乳がんを治せない西洋医学の先生たち。
私はあなた達が乳がんを治せないのを知っています。だから、このアメリカ先生みたいに先に治療しないで下さい。中医学が先に治療すれば、絶対あなた達の治療より良い。
この状態で、上記の患者さんは完治すらできます。
乳がんの患者さん、よく聞いて下さい。
あなたがある日、乳がんで死んだ時、あの世に送ったのは生検をすすめた先生。
生検しなければ、乳がんで死にません!
乳がんの原因は牛乳
私「乳がんになったのは、必ず何かの原因があります」
彼女「自分も不思議です。なぜこんな歳になって乳がんになったか?」
私「おそらく牛乳が原因です」
彼女「その可能性があります」
何故かと言うと、彼女は2匹の猫を飼っている。毎回牛乳をあげて、同時に彼女も一緒に牛乳を飲むそうです。これが彼女の乳がんの原因。
私はすぐ「すべての牛乳と乳製品を止めて下さい」と言いました。
終わりに
今日の治療例は割と少ない。
でも、どの患者さんも面白い症状があって、その症状からいろいろ関連性がある解釈ができます。
これは臨床でしか学べられない知識で、学校の講義では教えられません。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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