こんにちは。李哲です。
アメリカの著名な中医師:倪海夏(ニハイシャ)先生の症例、心臓病と乾癬(2007年3月5日)をご紹介します。
左心不全による咳は、心臓の機能低下で肺に水が溜まるのが原因です。心臓に問題があると、不眠症や下痢などの症状も現れます。
2週間の漢方薬治療でどれほどの効果が得られたのか、以下の翻訳文をご覧ください。心臓病や中医学に興味のある方にとって参考になる情報になれば幸いです。
左心不全で咳・全身の関節と筋肉が痛い・不眠症…山ほど症状がある患者


上記の写真は、典型的な心臓病の舌の特徴を示しています。
舌は心臓の状態を反映します。
中医学では、舌の状態から病気を診断します。写真の舌は、乾燥したなつめのような質感で、不規則な亀裂や赤い点、歯痕のある凹凸が特徴です。
1枚目の写真の皮膚は、常に痒くて熱い状態だったそうです。
この患者さんは、2007年2月19日に治療に来ました。
– 男性、42歳
– 昨年5月から心臓発作を起こし、西洋薬でコントロール中
– 35歳から心臓病があり、大量の西洋薬を服用
– 西洋医学の診断:左心不全のため力仕事は禁止
初診時の症状は以下の通りです:
- 咳が止まらない
- 痰は出ない
- 温かい飲み物を好むが、冷たい飲み物で咳が悪化
- 西洋薬服用後、体重が10kg増加
- 体力低下
- 全身の筋肉と関節の痛み
- 乾癬が全身や爪に広がる(写真はふくらはぎ)
- 不眠症
- 1日4回の下痢(未消化物を含む)
- 手足や寝ている時の体は温かい
- 寝汗が多い
- 脈診:虚数
このような心臓病は比較的多く見られますが、温病派の中医学では「陰虚」と診断されがちです。また、誤った中医学の医師は「西洋医学の治療を受けなさい」と患者を病院に送り返します。
西洋医学で改善しなかったから中医学に来たのに、なぜまた病院へ?
間違った中医学に出会うと、結果は深刻です。この患者さんは遠方に住んでいるため、2週間分の漢方薬を処方しました。
漢方薬で咳と全身の痛みが消え、体力が回復した
再診時、患者さんは次のように話しました:
「漢方薬を飲んでから咳がほぼ消え、全身の痛みもほとんどなくなった。体力も増え、下痢は減ったが、睡眠はまだ改善していない。」
さらに、「漢方薬を飲むとすぐに汗が出て、体が冷めた。」と報告。
これは、肺機能が明らかに改善した証拠です。ただし、心臓の機能はまだ完全には回復していません。
この日、処方を心臓治療に特化したものに変更しました。皮膚の治療は後回しです。乾癬は薬の副作用が原因の可能性があります。
この治療から学んだ2つのポイント
この治療事例から、以下の2点が明らかです:
1. 西洋薬では心臓病を根本的に治療できない
西洋薬が効果的なら、なぜこの患者さんは心臓発作を起こしたのでしょうか?
2. 心臓の問題は肺に影響する
中医学の理論では、「火が金に勝つ」、つまり心臓の不調はまず肺に影響します。患者さんの止まらない咳は、心臓から肺への影響の証拠です。
中医学では、肺は「水の源」と考えます。心臓の火が弱まると、肺に水が溜まり、咳が止まらなくなります。西洋医学はこの理論を知らないため、咳を効果的に治療できません。
正しい中医学なら咳の治療は難しくない
患者さんは漢方薬を飲み始めて翌日から咳がほぼ消失し、体調が大きく改善しました。
正しい医学理論があれば、咳を治すのは難しいことではありません。
西洋医学や温病派の誤った理論では「咳を治すのは難しい」と言われますが、それは理論が間違っているからです。
患者さんの回復速度は、想像を超えるものです。私はこれまで心臓病治療で1例も失敗していません。その理由は、『傷寒雑病論』の処方箋を活用しているからです。
不眠症は心臓が弱っている初期症状です。患者さんが毎晩ぐっすり眠れるようになったら、漢方薬を終了するタイミングです。
まとめ:中医学で心不全を改善
最近、台湾では多くの若者が運動中に急死しています。彼らが西洋医学に頼っていたことが原因です。有能な中医学の医師に診てもらえば、急死は防げます。
中医学を信じない方や誤った情報を広める方はご注意ください。私はそのような方を治療しません。心臓発作による急死を待ってください!
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