恐怖症で顔色が蒼白になり、常に不安に怯える母親。そして、生まれてからずっと排尿痛に苦しむ3歳の娘。
西洋医学では原因不明とされた親子の症状が、中医学の診断と処方でどのように改善したのか──その治療過程を紹介します。

恐怖症・不安障害の女性に烏梅丸と四逆湯
昨日の28/04/2006。
夫婦の二人が診察に来ました。
お父さんは昔からの患者さん。どんな小さな不調でも、すぐ私を探しに来てます。昨日は奥さんと娘さんを連れてきました。
お父さんに針を刺したあとの20分を利用して、奥さんの診察をしました。
奥さんはひどい恐怖症と不安障害があり、とても痩せていて顔色蒼白。両目は非常に緊張していて、何かを恐れている感じ。呼吸は浅くて、左肩と左首が痛い。押してみたら一番痛いツボは「膏肓」。
脈診は弦.無力。
問診で分かったのは、
- 不眠症
- 体力無い
- 食欲はまだ良い
- 体はよく寒くなる
- 生理は2週間に1回
- 一回だけ便の中に虫がいた
- 両足は氷みたいに冷たい
- 便通は一日3~4回、よく下痢をする
奥さんの職業は看護師、病院で働いています。
奥さんの病気は、パッと見ただけで「厥陰症」であることが分かります。処方箋は「烏梅丸」。他に煎じ薬は、四逆湯をアレンジしたもの。細辛10g、生のトリカブト(附子)15g,炙甘草など。

背中の「膏肓」あたりの痛みは、治すのが簡単です。私の鍼灸DVDを見た生徒さんは治療法が分かるはず。どんなに長年の痛みでも、1~2回で治ります。
原因不明の排尿痛|3歳児の症例
奥さんの診察を行う時、抱いている3歳の娘さんが気になりました。娘さんの両目下は赤色、赤色下は青黒い。だから、私は奥さんに聞いてみました。
「娘さん、腎臓に問題があって、小便の時痛いでしょう?」
寝て針を受けてるお父さんが話しました。
「娘は小便の時に、ずっと痛がっています。小児科の先生は、なぜ痛いかが分からないそうです。」
奥さんは娘にワクチンを一切受けさせてないそうです。確かにこの子はBlue card(ブルーカード。李哲の解釈:アメリカで申し込むと、ワクチン接種を拒否することができるカード)を持っていました。

奥さんは看護師。今までたくさんの人がワクチン接種をして、効果があるところか、逆に終身障害になったのを見てきてる。(ワクチンで1型糖尿病になった子供の例はこちら)だから、奥さんはワクチン接種をさせてないでしょう。
しかし、娘が生まれてからの小便痛は、どうにもならない。お医者さんたちは、みんな治療法が分からないそうです。
私「あなたの治療と一緒に治せますが、受けてみますか?」
奥さんは頷きました。
私「今回はナイスチャンスです。なぜかと言うと、あなた親子の処方はとても似てるから。煎じ薬は苦くてまずいけど、飲む時に子どもに見せながら美味しそうに飲んでほしいです。子どもが飲みたい!飲みたい!と言ってもあげないで。
2回断ってから、3回目に飲みたい!と言った時に、2匙分を上げて下さい。子どもは一気に飲み干すと思います。この方法じゃないと、子供はきっと拒否して飲まないでしょう。」
このような先天不足からくる病気。中医学の治療では簡単です。難しいのは、まずい漢方薬を子供が飲んでくれない。この母子の治療には、必ず生のトリカブト(附子)が必要です。

この生薬は経方家にとって、日常茶飯事。しかし、現代中医学の先生は死ぬ日までトリカブトを使ったことがない。子供に使うなんて、彼らには想像もできないこと。
怖がっていてすぐ病院に送りたがる。
病院側に「治せません!」と言われて来たのに。
私は奥さんの処方箋に2つの生薬を加えました。奥さんには役に立つし、それより娘さんにとってはとても大事な生薬。一石二鳥の処方箋です。
私の話を聞いたお父さんは、ベットで大笑いしてました。
西洋医学の先生と製薬会社、あなたたちはできますか?できないなら中医学を尊重して下さい。人の命は千金でも買えません。正しい医学を支持して下さい!
右脇〜肩の激痛が1日で改善した例
当日の午後。常連さんのアメリカ人が来ました。右脇下がとても痛い。痛みは上の肩まで広がっているそうです。
私は冗談を言いました。
「なんで救急車で病院に行かないですか?」
彼は痛すぎて、声まで小さくなってました。
「死んでも行かない。行ったとしても何も変わらないでしょう。半殺しされるかも知れないです。痛みの原因も分からないし、どうせ鎮痛剤だけでしょう…」
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鎮痛剤を飲まないで漢方薬治療に来たアメリカ人看護師の症例はこちら
以下の陳述。
人紀クラスの生徒さんのみ見てください。
彼を仰向けにさせて、左手の「肝関」を刺し、呼吸補瀉法を行ったけど痛みはすぐ変わってない。針を出して、今度は左足の「胆石点」を刺した。痛みは相変わらず消えない。
ここで私は確認しました。
彼は肋骨損傷も胆石症もない。
🔎合わせて読みたい:
胃酸逆流・高血圧・脂肪肝・胆石症が漢方で劇的改善した例
続いて痛いところを触ってみたら、熱くもない。ここで判断できるのは、腹膜炎でもない。続いてお腹を押してみたら、ぐるぐるの音が聞こえる。
ここで最後の結論が出ました。
彼はきっと急に驚かされて、上行結腸の大便が急に上がり、横行結腸との接続部位に挟まれてる。ちょうど「章門穴」辺である。

「章門穴」は脾の墓穴でもあり、臓の会穴でもあります。脾は下腹部を管理し、湿気をコントロールし、土なので水もコントロールしてます。
彼は驚きで気がつまり、脾臓はちゃんと働けないから、大腸中の水と便が分離して水が腸間膜に染みこんで、腹腔の圧力が増えたから心臓の痛みなど出てるわけ。
これは、経方中の「己椒歴黄丸」で治せます。服用前、必ず5gの芒硝を溶かして、その水で丸薬を飲むこと。

私は彼に2回分だけ渡して教えました。
「帰ったあとに1袋、寝る前に1袋の飲むと、最初はすごい下痢になり、その後普通に大便が出るはずです。便が出た後でも痛みがあったら、明日また来てください。私は常に診療所にいるので、予約なしでそのまま入ってきても良いです。もし治ったら来なくていいです。」
今日の午前中、彼の姿が現れていません。
治療結果はどうなったか、皆さんは分かるでしょう。
このような治療例はたくさんあります。

鍼灸師は一つ分からないといけない。
正確なツボは大事。
ツボは診断に使えるし、治療にも使えます。
西洋医学は炎症とがん細胞しか分からない。炎症もがん細胞もなかったら、彼らはなんにもできない。
人紀クラスの生徒さん、上で話した「己椒歴黄丸」は経方家が使うもの。現代中医は芒硝を見ただけで怖がります。
上の診断は鍼灸の経絡と『黄帝内経』の理論を分かって、その後は経方(『傷寒雑病論』の処方箋)で一発勝負の効果が出る境界に達します。
※中医学の第一人者、アメリカの著名な中医師、倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療日記、母女同治與腹痛急診(2006-4-29発表)を李哲が完全翻訳しました。
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倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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