お父さんが糖尿病になった経由
こんにちは、李哲です。
糖尿病治療の記録、長文失礼しますが、参考になると幸いです。
患者さんは私のお父さん。
お父さんが糖尿病になったのを聞いたのは、去年の話でした。当時、いつもの国際電話をかけた時、お母さんから聞いたのは、お父さんが糖尿病でインスリン注射をしている。
お父さんはすでに年配者になり、体調が多少悪いのは知っていたけど、糖尿病でインスリン注射をするなんて青天の霹靂でした。
なぜ糖尿病だと言われたか、私は詳しい経由を聞いてみました。
お父さんはある日、目がよく見えなくなって病院に行ったら、病院の先生が検査して「血糖値がとても高いから目が見えなくなった!」と言われたそうです。
中国で正常な血糖値は、6~7だと言われています。お父さんのはその3倍の数値。そして、お医者さんは「インスリン注射で血糖値を下げないと、白内障.緑内障で失明する。脳卒中になる!」と言ったそうです。
何の医学知識もないお父さんとお母さんは怖くて、そのままお医者さんの言いなりになり、インスリン注射を受けました。これが糖尿病の簡単な経由。
私が心配してるのは糖尿病ではなく、あのインスリン注射です。打ち始めてすぐ止めればまだ良いけど、何年も打ってきた場合は回復にとても時間がかかります。何故かというと、インスリン注射は膵臓の退化を促進する。
膵臓の代わりにインスリンが体内に入るから、膵臓が退化して完全に機能しなくなるわけです。膵臓が完全に眠ったら、本当に残りの人生はずっと漢方を飲み続けるかも知れません。
血糖値が下がったのに、なぜ目が見えない症状は改善しないのか?
西洋医学ではインスリン注射をしないと、高血糖値で白内障.緑内障.脳卒中になると言うけど、これは嘘だらけ!
緑内障.脳卒中は高血糖値が原因ではなく、糖尿病治療薬の副作用から来ている。
一つだけ反論します。
お父さんは病院の検査で、血糖値がとても高いから目が見えなくなっていると言われました。
OK。OK。
お医者さんの話が正しいと仮説します。
インスリン注射を受けたお父さんは、翌朝に血糖値がすでに良くなったけど、目は何も変わってない。相変わらず見えない。親愛なる先生よ、なぜかを説明して下さい!
足の切断から始め、最後は死んだ蒋経国のことで説得
お父さんのインスリン注射を止めさせるために、相当時間がかかりました。毎週国際電話をかけて説得。
最初は亡くなった台湾大統領:蒋介石の長男、蒋経国3の話をあげました。これはニハイシャ先生4の治療日記でも上げたことがあります。
糖尿病の大統領が西洋医学の最先端治療で、最後は足から切断し始め、切る所がなくて死んだ。大統領すら死んだのに、一般庶民は良くなるのか?考えなくても分かることです。
日本では蒋介石、蒋経国はあまり知られてないけど、中国だとみんな知っている。だから、説得力はありました。
幸いなのは、お父さんもインスリン注射を止めたい。中国のテレビ番組で漢方で糖尿病を治したのを見たことあるから、尚更インスリン注射をしたくないと言ってました。ただし、お父さんが怖がっているのは失明と脳卒中。
私はお父さんとお母さんを説得しました。
血糖値が徐々に高くなると、身体はその環境に慣れる。むしろ下げようとするのが危ない。目がよく見えない.飛蚊症などは、肝機能低下が原因。これはお父さんの長年のお酒と関係してる。血糖値が高いのは、食べてすぐ寝る習慣があるから。お酒の量を減らして、食後にすぐ寝る習慣さえ直せば、血糖値は徐々に下がる!
杞菊地黄丸を飲んで、インスリン注射を止めてから体調不良にはなってない
いろいろ説得したあと、漢方薬の「杞菊地黄丸」 をオススメしました。安いし、手入れがとても簡単で、長い間飲んでも大丈夫なものです。
お父さんとお母さんは、「漢方薬は買って飲んでみる。インスリン注射を怖いけどやってみよう!ただし、徐々に量を減らして行くね」と話しました。その後、お酒の量は減り、ほとんど飲まなくなった。夕ご飯食べてすぐ寝る習慣も改善されてました。
「杞菊地黄丸」を飲みながら、インスリン注射を徐々に減らし。2~3ヶ月経った時、お父さんはインスリン注射を完全に止めてました。
たまに血糖値を測っているけど、「血糖値は全然落ちないね!「明目地黄丸」 は本当に効いてるの??」と冗談半分で言ってました。
でも、お父さんの体調はインスリン注射を受けてる時より良い。
良くなっているかどうかは、患者さん自分で分かるから。
血糖値がすごく高いのに、体調がインスリン注射の時より良い。目の調子もそんなに悪くはない。これはブラックジョークです。
お父さんの目が安定したのは良かったけど、他にまた教えてくれなかった自覚症状がありました。更にひどいトラブル(自覚症状)。海外にいる息子を心配させたくないから、わざと病状を隠したでしょう … …
父が隠してたひどい症状
お父さんが言ってない自覚症状は以下の通り。
歯茎の炎症が全然治らなくて、入れ歯が使えない
入れ歯のために、歯を全部抜いた。
しかし、インスリン注射をしてから、歯茎の炎症は全然治らない。入れ歯の模型が完成しているのに、傷口炎症が治らなくて使えない状態なのです。
これは当たり前の話です。
インスリン注射で膵臓などの臓器が眠ってしまい、自己回復機能が壊れているから。わずかな炎症でも自分で治せないのです。

インスリン注射を受けると、最後には足が腐るのを知っていますか?これは治療薬の副作用からくるものです。しかし、西洋医学は美名をつけて、糖尿病性足潰瘍といい、両足の切断手術を薦めます。
壊死になる理由を簡単に説明すると、糖分が下半身に溜まったままになるので、最後は腐るのです。牛乳を置きっぱなしにすると、酸っぱく腐るのと同じ。
もし、インスリン注射.内服薬などなければ、足が簡単に壊死なんかしません。これは後ほどで事例で説明します。
お父さんはインスリン注射を止めて、しばらく経ってから歯茎の傷口は自然に良くなりました。入れ歯を使って、その後は美味しくご飯を食べています。
もし、インスリン注射を止めても傷口が治らない場合、中医学は治療方法がまだあります。糖尿病性足潰瘍を治せる簡単な理屈は、血行をよくして血が止まらないようにするから。
小便の時、白い泡がとても多い
これは腎臓衰弱の証拠です。
西洋医学の言葉で言うと、タンパク質が尿から流出する時です。
尿蛋白が多い時は、小便した後に白い泡が浮く。
酷くなると人工透析をするかも知れません。
お父さんは自分でよく観察したそうです。
血糖値が良い時は、尿の泡が少ない。
血糖値が高くなると、尿の泡が増える。
だから、お父さんは「血糖値を測らなくても分かるよ!」と言ってました。
西洋薬を飲んでも治らない中耳炎
お父さんは中耳炎を患い、西洋薬を入れても再発。耳が痒すぎてイライラする。大人の中耳炎、難聴で片耳が聞こえなくなったのを漢方薬で治した例 でも書きましたが、これは腎臓が弱いからです。
インスリン注射は脾臓もダメになるけど、腎臓も壊れます。だから、中耳炎がなかなか治らないのです。
股関節痛で10分の距離も歩けない
一番悪い自覚症状は、腰と大腿骨の大腿骨転子部(お尻の側面)がとてもだるくて痛い。大腿骨転子部が痛いから、まともに歩けない。10分くらい歩くと、しばらく休むしかなかった。
大腿骨転子部が痛い時は、また腎臓と関係あります。腎臓がとても弱くなると、お尻の側面の骨が痛くなるのです。昔のお父さんは、ただ腰が重だるいだけでした。しかし、インスリン注射を始めてから、以上の重症に転がり。
糖尿病は中医学で「脾臓」(五行説では土)の問題だと言います。この「脾臓」の中には、西洋医学のすい臓系も含んでいる。
脾臓に問題が出ると、次に腎臓が弱くなります。
五行説で言うと、「土克水」。
前の記事で話したけど、インスリン注射は脾臓を眠らせます。つまり、インスリンのおかげで、脾臓がどんどん弱くなる。脾臓がどんどん弱くなると、腎臓の問題もひどくなる。だから、お父さんの腎臓は大ダメージを受けたのです。
煎じ薬を飲んでからの変化
杞菊地黄丸を薦めた以外に、また煎じ漢方薬をすすめました。
加工したトリカブト(制附子)は30g。
肉蓯蓉は50g…など。
2週間くらい飲んでから、変化を聞いてみました。
- 耳が痒いのは2,3日で治った。
- 目の調子は良い。
- 尿の泡が減って、全然出ない日もある。
- 腰の痛みは楽になった。
- 股関節痛は変わらない。歩くのはまだ大変。
何故か、漢方薬を飲んでから、一日何回も下痢になる。腸の中が空っぽになる感じだそうです。
私はお父さんに説明しました。
「わざと肝臓の化学毒素を出すために、解毒の生薬を入れている。しばらく経ってから下痢にならないはず」そして、また2週間の分を飲ませました。
反響は同じ。
下痢の症状が無くなっただけ。
2ヶ月くらい飲ませても反響は同じ。
一番肝心な股関節痛は変わってない。
途中で処方箋は何回も変わっています。
使用してる生薬の量も少ないのが20g、多いのは50g有りました。
中国の漢方薬局の先生は処方箋を見て、「こんな苦い処方箋は見たことない!貴方飲めるの???」と質問したそうです。しかし、お父さんは文句言わず、ずっと飲み続けてました。
それなのに、予想通りの効果は出ない。
私は焦りました。
処方箋で何がいけないだろう…
なんとかして、早くお父さんを歩かせないと!
~続く~
- 蒋経国は蒋介石の長男、元台湾大統領。彼は就任中にハンセン病センターを視察し、患者さんと握手までしました。 人格はとても尊敬します。 ただ、西洋医学の治療で命を落としたのは遺憾ばかり。 国民の為に!という大統領.総理たち、貴方はこんな度胸ありますかね?ハンセン病患者と握手できますか?
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
- 蒋経国は蒋介石の長男、元台湾大統領。彼は就任中にハンセン病センターを視察し、患者さんと握手までしました。
人格はとても尊敬します。
ただ、西洋医学の治療で命を落としたのは遺憾ばかり。
国民の為に!という大統領.総理たち、貴方はこんな度胸ありますかね?ハンセン病患者と握手できますか? 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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