自閉症、脳性麻痺が改善し、てんかんも大幅に減った子供たち。産後8年なのに母乳が出続ける女性、喉が渇かないのは体内の冷えが強いことを証明。

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こんにちは、李哲です。

アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2005-11-4治療日記を翻訳しました。

一人目の自閉症は治り、2人目の自閉症は5つの文字が話せるようになって、3人目の脳性麻痺の子供は大幅に進歩。そして、産後8年も経っているのに、母乳が絶えないで出続ける「謎の病気」を解釈した例です。

自閉症の子供、1人目は治り、2人目は5つの文字が話せるようになった

11/04/2005。晴れ。
昨日、重症の三つ子が来たのを話し忘れました。前の治療記録は、以下をご覧ください。

一人目は治りました。
二人目、重度の自閉症の子。今は5つの文字が話せるそうです。子供が生まれて初めて話すのを見て、お母さんはすごい喜んだでしょう。

私の治療法は以下のとおりです。
音楽と言語は、左右の脳で分かれています。
右脳は音楽、左脳は言葉を司る。

音楽は右脳が司る

彼の右脳は働いてます。
だから、音楽には興味津々。
しかし、左脳は痰などの老廃物でつまり、言葉の信号が入りません。

私は診療所で使う「漢唐59号」を処方して試したのです。もともと、この漢方薬は鼻炎.中耳炎に使います。あと、緊急救命の時、患者さんの意識を戻すために使うもの。

お母さんに渡した時に「1日2回使ってください」と話したら、本当に子供が話せるようになったのです。この麝香礬石散は本当にすごい!

李哲の説明:
麝香礬石散が中耳炎を治す強力なパワ、以下の治療例でも再現されています。てんかんなどの症例も入っているので、参考にして下さい。

中耳炎は1週間で完治し、てんかん発作は1日80回から5回まで減った。激しい頭痛はモルヒネで治るところか、逆に不眠症・便秘の症状が増える。

脳性麻痺の娘さん、てんかんがだいぶ減り、目が吊り上がる事もなくなった

三人目は娘さん、脳性麻痺の子。今は直視して、人を見ることができるそうです。

便通は大承気湯だいじょうきとう葶歷大棗瀉肺湯の使用後、たくさんの便と痰が出てきました。もともと毎日何回もあったてんかんは、週2回まで減りました。

そして、葛根湯かっこんとうけいれんするのもだいぶ回復。目線は回復して、以前みたいに吊り上がることはなくなりました。

李哲の説明:
葛根湯かっこんとうは風邪薬としても有名です。以下の記事で詳しくその仕組、機序を説明したので、良かったご覧ください。

葛根湯はなぜ風邪を治せるのか?その仕組みと原理を分析。

この三つ子は、18日間の漢方薬を飲みました。私はやっと肩のおもりがなくなりました。もう少しで、この悲劇を収めるそうだから。

産後8年も経っているのに、母乳が出続ける女性患者

今日、長寿村から新しい患者さんが来ました。

女性、35歳。
二人目の子を産んでから、8年目になります。生理は毎月あるけど、遅れている。しかも、母乳が出続けています。毎日さく乳器で絞らないと、破裂しそうに辛いそうです。

彼女はたくさんの西洋医学の先生に診てもらったけど、誰も原因を分かってない。もちろん誰も治していません。

彼女は私の母乳と生理に関する論文を見てから、すぐこちらに治療しに来ました。その論文は以下の記事です。

彼女の主な症状は

  • 便通が不規則
  • 喉はちっとも渇かない
  • 手足がとても冷たい
  • ずっと抜け髪が多い
  • 皮膚はとても乾燥してる

健康な人であれば、足裏が暖かくて足の甲は冷たい

彼女の例を挙げたのは、6つの健康症状の一つ:手足が冷たいのを説明したい為です。

一番最初に手足が冷たいのを書いたのは、黄帝内経こうていだいけい・通平虚実論』:「気逆者、足寒也」

正常な人は陽気が下に行って、陰気が上に来るべきです。足の三陽経(胃.膀胱.胆のうの経絡)が表面にあって、陽の中に陰があるから甲部は冷たいのが正常。

足の裏を通っているのは、唯一に腎臓の経絡。腎臓は足少陰経で、命門の火(エネルギー)が少陰の水(腎臓の属性は「水」)に溶けています。陰の経絡に陽の火(エネルギー)が現れるのは正常である。

だから、正常で人は足の甲が冷たくて、足の裏は暖かい。

ほかの健康であるときの自覚症状は、以下の記事でご確認ください。

冷たいのと暖かいのが混ざると、丁度良い暖かい体温です。外側の天気と関係なしで。

身体に何かトラブルが起きた時、一番最初に現れるのは手足の先です。その理由は、手足の先は人体の末端側だから。陰陽のバランスが崩れた時、一番最初には手足の先に現れます。これは病気の始まりであり、病気を治していくと最後に届く場所です。

だから、中医師はこれを根拠にして、患者さんが治っているかを判断できる。

足の親指は、肝臓の経絡と脾臓の経絡が通る所。陰の最後はまた陽に戻ります。「陰極生陽」と言う。すぐ陽を生み出して体内に戻るように、この2つの経絡が足の親指に集まっているのです。だから、足の親指の力は一番強い。

昔、私たちはしゃがんで排便しました。これは一番正しい方法。しゃがんですると、肝臓と脾臓の経絡に圧力をかけて、更にお腹が大腿部に圧力をかけるから、すぐ排便ができます。しかし現代人は洋式トイレ、座って排便。

便が出し切れないから、たくさんの人は便秘になり、毒ガスが溜まり過ぎて脳に入ってるから、脳の働きが弱くなって集中力もなくなっています。

喉がちっとも渇かないのは、体内の冷えがひどいのを証明

とりあえず今日はここまで説明して、本文に戻ります。

この女性の症状、喉はちっとも乾かない。これが一番大事な診断根拠。喉は乾かないのは、体内がとても冷えてるから。ナマのトリカブトを使うべきの時期です。加工したトリカブトは、表虚を治すときに使う。

患者さんが汗だ止まらない場合、張仲景の処方箋は「桂枝湯加附子」。こちらで使うのは加工したトリカブト。

李哲の説明:
桂枝湯加附子は多汗症治療でも使います。以下はその治療例、どうぞご覧ください。

発熱、汗が止まらないのは「桂枝加附子湯」2日で治った症例

この女性は、体内の冷えがひどいから、下に行くべきの陽気(エネルギー)が逆流して頭に来てます。

母乳を司るのは気であり、気は肺から来ている。しかし、女性の身体は血がメインで、気と言うのは血からくるものです。

生理が来るのは、母乳が子宮まで降りて、最終的にでき上がるもの。この女性は気が逆流して下に行かない。胸の母乳はずっと溜まったままです。

女子絵の胸は陽で、男性の胸は陰に属してる。

例え話をすると、溺れて死んだ人。

もし女性だったら、必ず顔が上です。
上は天陽で、陽と陽は対応してるから。
もし男性だったら、必ず背中が上。
何故かというと、男性の背中が陽であるから。

お医者さんはこのような現象が分かったら、病気を治す時に楽でしょう。

私の拙い見解、笑い話だと思ってスルーしても良いです。もし間違いがあったら指摘してください。(以下は省略)

李哲の追加説明:
溺れ死んだ人は鍼で救えます。どんな時でも救えるとは言えませんが、西洋医学より可能性があります。以下の症例で説明しているので、参考になると幸いです。

溺れ死んだ人を、鍼で緊急救命した例

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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