こんにちは。李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、故事篇專講案例給大家聽(漢唐中醫倪海廈撰寫)を翻訳しました。
激しい腹痛の患者と、悪性脳腫瘍の男性患者、そして悪性脳腫瘍の原因と治療法も書いてあります。
激しい腹痛:西洋医学では原因不明だけど、漢方薬は1日で治る
11/02/2005、晴れ。
今日、二人の例をあげます。
一人目は41歳の男性。
主な症状は極度の腹痛、毎晩3時から朝の5時まで痛くなる。痛い場所は右わき腹の始め、徐々に左のお腹に移動して、朝5時には痛みが左のお腹に止まる。
この症状は、すでに2ヶ月経っています。
しかし、西洋医学は未だに原因が分かっていません。
診察した時の主な症状は、
- お腹を押すとすごく痛がる
- 小便は黄色
- 食べられない、食べるとお腹が痛くなるから
- 身体はとても熱い
- 喉はとても渇く
- 冷たいものが飲みたがる
- 毎日便通はある
- 脈診は有力で、弦数
ぱっと見ただけで分かります。
処方箋は経方の大柴胡湯(だいさいことう)。
西洋医学で原因不明だというのは、不思議な事でもないです。
なぜなら、西洋医学の病気に対する定義は、金儲けの角度で作っているから。
あらゆる方法で、健康な人が健康診断を受ける時に、癌など見つけようとしています。 体に害がある癌であろうと無害な癌であろうと、みんなに放射線療法・手術をすすめる。今までどのくらいの患者さんが、彼らに殺されたか数え切れない。
言い換えると、患者さんは病気がなくても、彼らは病名を付け加えて治療を始め、患者さんの時間とお金を盗もうとします。
この患者さんはすごく辛いのに、西洋医学はなんの解決策もない。逆に患者さんの思い込みで病気になったと言います。
この患者さんは、2回目の診察も要りません。
漢方薬を1日飲んですぐ治るはず。
弁証が正しければ、経方は1日飲んで効果が分かり、2日目には治るもの。
脳腫瘍で右半身が麻痺し、上半身がほてる、喉がとても渇く患者
2人目の患者さんは笑い話です。
男性、32歳。
先月、西洋医学の検査で「悪性脳腫瘍」だと確認されました。症状は右半身が少し麻痺している。彼の両目はすでにDVD撮影して、人紀クラスの生徒さんに見せるつもりです。生徒さんは診断技術と治療の過程が見れます。
彼はお母さんと、お母さんの知人が同伴して来ました。彼の症状は、
- 上半身がものすごくほてる
- 喉はとても渇く
- 氷水が飲みたがる
- 身体はとても太っている
私「足は冷たいですか?」
彼「氷みたいに冷たいです」
私「睡眠はどうですか?」
彼「眠れません」
私「性機能はどうですか?」
彼「正常です」
彼が嘘をついてるのを、私はすぐ分かりました。
脳腫瘍の原因は、「精子」が逆流して脳に入ったからだ
男性が悪性脳腫瘍になる原因は1つだけです。
「精子」が逆流して、脳に入ったのが原因!
男性は気がメインである。
通常、血液はお腹の「精宮」という所で加工されて、「精」になります。
心臓が傷つけられて、血が「精子」に加工されない場合、逆流する現象が起きます。逆流して脳に入ったら脳腫瘍。肺に入ったら肺がん。
なぜたくさんの男性は、タバコも吸わないのに肺がんになったか?「精子」の逆流が原因なのです。
男性の肺がん・脳腫瘍は、女性の乳がんと原因が似ています。心臓が弱くなって、血が逆流して最終的に癌になっています。
私は彼の嘘を分かっていて、それ以上質問するのも止めました。待っている患者さんはたくさんいるから、しつこく質問する必要もない。さっさと処方箋を書いて、彼を送り出しました。処方箋には硫黄と陽起石を入れて。
ほかの患者さんを診てる時、彼はずっと診療室の周囲でウロウロしてました。何か話したがっているように。診察が終わったら、彼はすぐ駆け込んで入って話そうとしてました。
私は学生さんを呼んできて、「何か話したいのがあったら学生さんに話して」と彼に言いました。話したいのがあったら、さっき話せばよかったのに、いまさら邪魔しに来て!
昼間、私の学生さんは笑いながら教えてくれました。当時、彼のお母さんとお母さんの知人がいたから、彼は恥ずかしくて「edだと言えなかった」そうです。そして、みんながいなくなってから、私に本当の話をしようとしてウロウロしたのです。
私の学生さんは彼の苦情を聞いて処方箋を確認したら、硫黄と陽起石が入っているのを見て笑いました。
私は彼の嘘を言ったのを気付いてる。
そして、その場で嘘を破いてなかったことも。
学生さんは彼を慰めたそうです。
「安心してください。先生はちゃんと性機能強化の薬も入れています」
一人の中医師として、自分の処方箋と患者さんの体の状況を把握しないといけません。患者さんもお医者さんに本音を話す必要があります。診断の根拠になるので。
彼は今日私に出会ったから、まだ良かったです。
ほかのお医者さんに会ったら、どうなるでしょう?
彼の病気は必ず良くなります。
ただし、治るのに時間がかかる。
悪性脳腫瘍が回復する時期は、翌年の真夏
次の季節は冬で、腎臓の季節です。
腎臓は骨を司り、骨の中には髄が入っている。脳はまた髄の海であります。腎臓から脳は全部つながっています。もし腎臓病だったら、来年の春には完治するはず。
脳は「奇恒の腑」で、一番上にある。
生薬の力が脳まで入るのは、時間がかかります。
中医学の理論でいうのは、「上有病、治之在下」。
このような病気は、下の臓器から治療すれば自然に良くなります。
私は一人の悪性脳腫瘍の患者さんを治した事があります。
全治に8ヶ月かかりました。
今日の男性は、来年の長夏に回復できるでしょう。
なぜなら、彼の心臓が弱いのが一番の原因だからです。
心臓が良くなるのは長夏の季節です。
以上の内容は、みんな「黄帝内経」に出ている理論。
中医学を習った方は分かるはず、私がどんな処方箋を使ったかも分かるはずです。彼の病気が良くなるのを、見守ってあげましょう。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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