こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2005-10-26治療日記を翻訳しました。
2つの治療内容が入っています。
①自閉症、脳性麻痺の子どもたち。
②胆のうがんが全身に転移し、最後の希望として賭けてきた患者。
同じ病気で悩んでいる人たちへ、参考になると幸いです。
脳性麻痺の子供、体が反り返るのがだいぶ治り、吊り目も治ってきた
10/26/2005、晴。
三つ子が再診察に来ました。
一人目の子は、顔色と食欲は良くなっています。便通は良いけど、まだ人見知りです。
二人目の子は、一番下の妹さんで脳性麻痺です。漢方薬を飲んでから、身体が反り返るのはだいぶ減って、つり上がった両目は治り、今はまっすぐに見られます。
握れるようになって、物事を観察しようとしてきた
子供は今日私を見た時、何かを考えているような顔で、笑いながら話そうとしていました。
お母さんが言うのは、「今週この子は、初めてものを握ると離さなくなりました。昔は握れなくて、よく落としてました。今は握るだけではなくて、よく観察しようとしています。けいれんは減ったけど、まだ気持ちが不安定で急に叫んだり怒る時があります。」
お母さんは「漢方薬の効果に自信がついてきた」と話してました。だったの2週間なのに、よくなっているから。
自閉症の子、バイバイなど話せて音に反応が出るようになった
三人目の子は自閉症です。漢方薬を飲んでから、今はお母さんにハロー、バイバイなど話せるようになりました。音に反応が出て、たまに人の話を聞くと、両耳を防ぐそうです。以前は誰が話しても、音に反応がなかったのに。
患者と家族が喜んでるのを見て、私も嬉しくなりました。
続きの治療記録は以下の記事です。どのように変化しているのか、どうぞご覧ください。
胆のうがんが全身に転移した患者、1週間の漢方薬でだいぶ改善した
先週の10月19日に来た人。
女性、58歳。
胆のうがんで手術。胆嚢だけでなく、肝臓の3分の1.膵臓の一部.胃は全部.小腸の一部も切っています。抗がん剤を5クールしたあと、がんが肝臓.膵臓.肺などに転移したのが見つかりました。
最後の治療手段と賭けて、彼女はこちらに来ました。
1週間の治療で、今日で2回目の診察。
彼女の体力はだいぶ回復できました。
ほかの進歩した点は、
- 今はお腹が空いて来るようになった
- 便はたくさん出てきた
- 睡眠はだいぶ良くなった
- 腹痛はだいぶ減った
- 手足の冷え症はよくなった
「でも、まだ体内の冷えが感じる」と彼女は言ってました。そして、全身の黄疸はもう少しあります。
彼女は4回分の煎じ薬を飲んでます。今は脈診と症状が合って、両目には力があります。だから、私は同じ処方箋を出しました。1つだけ生薬を加えて。この生薬は2倍の熱さがあります。前回の処方で、がんが落ち着いたのが分かりました。
『黄帝内経』に書いたのは、「形神皆失、必死」。
現在、彼女はまだ痩せすぎて骨まで見えています。しかし、両目に力が戻ってきて、お腹が空くようになりました。
これはとても良い兆候。こんな時に追撃しないとダメです。このような重病、一旦チャンスを失うと二回目は来ません。だから、私はいつも自分に言い続けてます。失敗は許せない、毎回の処方は必ず的中しないとダメ!
彼女の症状から見ると、この第一撃は成功しました。彼女の処方は公表できないのでご理解をお願いします。 生薬に詳しくない方が乱用すると、命を落とすかも知れません。
生のトリカブトを噛んで逃げたアライグマ
臨床であった笑い話をします。
前日、生のトリカブトを水で洗ったあと、庭で一晩干しました。次の日、診療所に入ったら二枚が棚から落ちてました。その一枚だけ、アライグマに噛まれれていました。地面にはアライグマの足あとが残っていたから分かります。
アライグマはとても頭良いです。毒があるものをすぐ分かるから。昨日アライグマは、きっと唇が麻痺したでしょう。だから、慌てて逃げた足あとがあります。読者の皆さん、私がなぜ処方箋を公表しないか分かりました?
生のトリカブトだけでも、皆さんは市場で買えません。ほかの生薬は更に大変です。来週の水曜日、彼女はまた診察に来ますが、その時どうなっているかを書きます。
(以下はクラス生徒さんへの言葉なので省略)
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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