こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2005-9-13治療日記を翻訳しました。病院の治療で死ぬ寸前になった可哀想な患者の例です。教訓にしてもらう事を願います。
2005年9月13日、晴れ。
75歳の女性患者。1年前、酸素ポンプを背負って診察に来たことがあったけど、漢方が苦くて治療を止めました。現在は危篤な状態。
以下は漢方薬を止めて、西洋医学の1年間の治療を受けた結果。
- 肝硬変症。
- 脾腫(脾臓の腫大)。
- 腎不全(そろそろ人工透析になる)。
彼女の肺の持病は、ステロイド剤の副作用で肺が石灰化 。現在は弱い心臓で、辛うじて余喘を保つ状態。
アメリカで、一般の中医学先生このような重症患者を診たら、きっと病院に送るでしょう。病院の治療でこんな状態になったのに、また「病院に行きなさい!」と言ったら、患者は死ぬ道しかありません。
中医学と西洋医学の間でたらい回しされ、結局最後はここに戻る。
彼女は治る可能性があるのか?
正直難しいです。
現在は秋、心臓にとても良くない季節です。しかも、患者はまったく気力がなくて、とても寒がりで分厚いダウンまで着ている。治せる可能性が少ないけど、一所懸命やってみるしかありません。
患者の娘のご主人は、もう何人紹介してきたか知りません。どんなに重症でもみんな良くなったから、ご主人はとても自信満々になっていたのです。
もし75歳の患者さんが、1年前から漢方を飲んだら、ここまで悪化したでしょうか?
本当に嘆くしかないです。
彼女の治療が失敗したら、漢方がまずいから治療を止めた自分のせいにするしかないです。
▼李哲の補足説明:
幸いにも患者は継続する治療で改善されました。以下の記事で詳細が書かれてあります。どうぞご覧下さい。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
↩︎
コメント