【※本記事は2021-06-03更新しました】
こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医学先生:倪海厦(ニハイシャ)先生*1の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先はこちら
翻訳文
2005年4月13日
今日は私にとって、とても悲しい1日でした。なぜかというと、乳がんの日本人女性が再診に来たからです。前回の治療内容は以下をご覧ください。
皆さんは彼女のことを覚えてますか?乳癌の切除、抗がん剤を続けて、最後には肝臓と大腸に転移した患者です。
今日診たら、陰盛格陽の症状。(李哲の説明:陰と陽が別別になって、統一できてない危篤な状況を陰盛格陽と言います)具体的にいうと、
- お腹がむくんでいる。
- 両くるぶし辺りも水でむくでいる。
- 倦怠感が強くて、まったく気力がない。
- 食欲が全くない。
- 全身が黄色くなっている。
- 右側の脇下、肝臓あたりが痛い。
▼李哲の補足説明:ニハイシャ先生の乳がん治療例は、良い結果を出したのはたくさんあります。以下は一つの症例。上記の日本人女性は本当に重病なので、素晴らしい漢方薬でも期待した効果が出てないのです。
先週、私は最後の処方箋を出しました。もう最後の一撃で、最強の処方箋です。しかし、今日確認したら彼女の体はまったく漢方を受け付けてない状態。
私の気持ちは、ドン底まで落ちました。
彼女を生かせる希望、1%もありません。
アイ...
こんな状況、私も盛り返す力がありませんでした。彼女の余命は、あと1週間くらいでしょう。。。
毎回、このような患者を診る時、私は落ち込みます。自分の臨床経験から言うと、どんな癌でも手術だけした場合は、まだ漢方薬で治す余地があります。しかし一旦、抗がん剤を受けた場合、生き残る確率は1%!
皆さんも教訓を得て、抗がん剤はしないで下さい。もしあなたが西洋医学の必殺技(手術、放射線、抗がん剤)を受けて、癌が拡散してから中医学治療を受けても手遅れです。(病気治療と関係ない中間部分は省略)
彼女はとても危篤な状況です。しかし、皆さん怖がらないで下さい。中医学治療は、もっとたくさんできるはず。私ができなかっただけです。私が本当にダメな医師でした。
医師の職業を選んだ私が間違いました。
世の中にたくさんの名医がいるのに、私は彼らの足元にも及ばない。まだまだ努力して勉強しないといけません。
日本人女性。
ごめんなさい。
あなたを失望させて。
お辞儀を3回します。
▼李哲の補足説明:
日本人女性の続きの治療経過は、以下をご覧ください。
◆無治療で38年生きた乳癌の母VS手術・抗がん剤・放射線療法後、わずか20ヶ月で肺・骨に転移した乳がん患者
◆がん性皮膚潰瘍が治り、新しい肉が再生された乳がん患者【画像あり】
◆生検したあと、乳がんが更に大きくなり、化膿して出血し始めた患者。生検したあと生じた内臓痛は、モルヒネでも抑えられない!
◆手術後の痛みで寝れないのを治し、吐き気・食欲不振も改善して、何ヶ月ぶりに1人前が食べられた:末期乳がんの鍼治療例(3/4)
*1:倪海厦(ニハイシャ)先生の紹介文は、リンク先記事をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介します
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