こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医学先生、倪海厦(ニハイシャ)先生*1の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先はこちら
薬を飲みすぎて、全身性エリテマトーデスの手前になった女性の症例。皆さんも教訓を得て、薬から離れましょう。つらい自覚症状は、漢方薬・鍼灸などで治せます。病院の薬は要りません。
薬の飲み過ぎでひどい倦怠感、手足の筋肉痛、顔に赤い斑点が出る女性
2005年3月31日、晴れ。
午後4時。
38歳の女性患者、コロンビア人、ご主人が付き添いで来ました。

薬を飲みすぎてひどい倦怠感、筋肉痛になった患者
彼女が言うのには、「この5年間ずっとひどい倦怠感、両腕とふくらはぎの激しい筋肉痛があります。しかも、毎回痛い時、顔に赤い斑点が出ます。西洋医学は検査をしても分からない。最後無理やりつけた病名は、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)。Lupus(全身性エリテマトーデス)ではありませんでした。」
ここに来た時、彼女の顔と胸には、赤い斑点がたくさん出ていました。
以下は私の問診内容。
私「不眠症ですか?」
彼女「そうです。」
私「便秘ですか?」
彼女「そうです。」
私「寝ているとき、体は熱いですか寒いですか?」
彼女「熱過ぎてご主人が近づけません。」
カルテを見たら、彼女が飲んでいる薬に書いたのはSynthroid(レボチロキシンナトリウム) 。これはアメリカ西洋医学の先生が、甲状腺病気に最もよく使う薬です。
私「この薬、何年飲みました?」
彼女「8年です。でも、全然効果を実感していません。」
私はすぐこの薬を止めるように話しました。そして、海藻類をたくさん食べるように提案。その後、彼女の背中神道穴を押したら、強烈な痛みがありました。
これで全ての診断が終了。
▼李哲の補足説明:甲状腺疾患に対する漢方薬の効果はいかなるものか、次の記事を読んで見れば分かります。甲状腺疾患になったら、ぜひ漢方薬なり鍼灸なり、試してください。
患者が死にそうに痛がっているのに、病気がないと診断する西洋医学
彼女の例は、見本にもなる「治未病」の時です。
西洋医学はあなたが本当に大変な病気になった時だけ、病名を作ってきて、あなたがLupusだと診断し、自己免疫疾患だと言います。
事実は、最初から最後まで西洋医学は分かっていません。患者は痛くて死にそうなのに、病気ではないと言うのは何なんですか?
中医学では、心臓と心包の経絡はつながっています。そして、心包と三焦 は表と裏の関係。(▶参考文献:心包と三焦の関連の考察 )
甲状腺は三焦 の範囲に属するので、心臓とも関係してます。しかし、西洋医学は心臓と関係していることを知らず、薬で甲状腺をコントロールしようとしてます。
本当に愚か者!
甲状腺はコントロールできるものですか?人間の体はコントロールできるものですか?
▼李哲の補足説明:甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症)は、西洋薬で起きたものです。私たち人間は、もともと甲状腺疾患がありません。
不眠症、暑がり、手足の筋肉痛が起きる原因
上記の女性は、西洋薬を飲み過ぎて病気になりました。
西洋薬で心臓を傷つけたから不眠症になる。また、西洋薬が心臓を傷つけたから、母乳が完全に子宮まで降りて生理になれなくて、過度の母乳が逆流して心臓に戻る。これは火に油を注ぐようなものなので、患者は熱くて熱くて眠れません。
母乳は一気に心臓に戻ることができない。ある程度時間がかかるので、余った母乳は手足のところに溢れる。だから、手足の筋肉痛になるのです。
私たちは彼女の神道穴を押してみて、痛みがあることから確認できます。
現在の状況は、心臓の火が強すぎるだけ。未病の段階なので治療も簡単です。いわゆる「上工治未病」の意味はこんなことです。
中医学は外から中が見える学問
中医学は自覚症状しか見ません。なぜ病気になったか、病気の関連性も分かります。しかし、西洋医学は数値が変わった時しか分からない。西洋医学は病気の原因も関連性も分かってないので、病気の予防もできません。
簡単に言うと、「中医学は中に何が入っているかを外で分かる学問」です。

中医学は外から中が見える学問
古代の聖人たちは、国を管理するとき、人民はその人の功労が分かりません。なぜかというと、聖人たちは将来まで見るので最初から予防策をしっかり作っている。だから、天下太平で無事なのです。
一般人は事件が起きた時、片付ける人こそ功労があると思いますが、これは間違ってます。
愚か者が多いから、中医学も功労がないものと扱いされている。実は、中医学は聖人の学問です。
全身性エリテマトーデスは最短55日で治せる
今までの治療例から見ると、西洋医学が全身性エリテマトーデスだと診断した患者、一番早く治ったのは55日かかりました。彼女みたいに見病の時に治療すると、1ヶ月もかからないでしょう。
しかも、中医学は生理と母乳が同じものであることを知っているから、患者が将来的に乳がん.悪性脳腫瘍.肝臓がん.リンパがん.肺がんにならないように、予防もできます。中医学が患者にもたらす利益は、皆さんの想像以外に多いです。
*1:倪海厦(ニハイシャ)先生の紹介文は、リンク先記事をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介します
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